荒野の泉2 カウマン夫人著より
アメリカのデパート王、ジョン・ワナメーカーが十一歳の時、
一冊の聖書を買いました。後年彼はこの買物について、
こう述懐しています。「もちろん私は自分の生涯で、大きい商売上の取引や売買いをしました。
その中には数百万ドルの商いもありました。
でもあの十一歳の田舎少年時代の買い物こそ大当たりの買い物でした。
小さな教会の日曜学校で、私は二ドル七十五セントを払って、
小さな赤い皮表紙の聖書を、それも分割払いで買いました。
私の生涯をふり返って見る時、私の生涯が、
その赤い皮表紙の本を土台として築かれていったことが分ります。
そして私の生涯で価値があったすべてのことを可能にしたのも、聖書でした。
私が幼いとき聖書を入手した。そのことが最大の投資であり、
将来にまで影響を与えることになった大事な買物だったわけです。」