荒野の泉2 カウマン夫人著より
人の心は不思議なものです。
私たちを愛する人々や、私たちと親しい人々に取り囲まれて過ごしている時、
そのような時でも、私たちは時々、ひどく孤独感に襲われることがあります。
私たちの親しい友と、本当の喜びを分かち合えないのです。
ましてや、私たちの苦しみを理解してもらえないのです。
「私を本当に理解してくれる人、私が感じるように感じている人など、ひとりもいない。」
これが、私たちの本音ではないでしょうか。私たちみな、孤独の道を一人で歩いているのです。
私たちの人生に対する神のご計画が、どこで、どのようになされようと、
私たちの心は不思議な存在であり、めいめいは孤立した独自の内なる生活を送らねばなりません。
これはなぜでしょうか、あなたはお分りですか。それは、主が、私たちの愛を求められるからです。
どの人の心の中でも、主は第一人者でありたいのです。
だから主はねご自分の方へ来る霊魂に、全き同情ときよい平安をもって祝福を与えるために、
すべての心の部屋を開ける鍵を用意しておられます。
私たちが、このように孤独を感じる時は、それは主が「私のところへ来なさい」。
とお呼びになっているみ声なのです。
「だれも私を理解してくれない。」と私たちが思う時があるならば、それは同じように、
私たちを主が招いておられる時なのです。キリストだけが、私たちの霊魂に満足を与えてくださいます。
そして主と共に日々歩む人は決して「孤独の道」を歩むことはありません。