しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがない。ヨハネ四・一四
イエスは人間の心を理解して下さっています。人間の心のかわきを見たもうのです。
このやけつくようなのどのかわきを、人間におこさせるようにしたものは、罪であります。神にむかって開かれたていた私たちの心のとびらが、罪のために閉ざされてしまったのです。神との交わりを断たれた結果、空虚になつた私たちの魂は、絶えず何ものかをあえぎ求めているのです。何を求めてよいのかわからないままに。
それで、人間はかわきをいやしたいばかりに、次から次へと、魂の巡礼をはじめるのです。まず気分転換を考えます。次に快楽を追い、娯楽にふけり、悪徳の泥沼の中でかわきをいやそうとさえする人も多いのです。彼らの魂はヒリヒリとやけつくほどかわいているのです。
みことばの糧 ハレスビー著 岸恵以訳より