しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがない。ヨハネ四・一四
・・・・しかし、このような楽しみは、一時的にかわきを忘れさせるだけで、なんの助けにもなりません。ちょうど麻酔剤のようなものです。麻酔がさめた時には、のどがかわいてたまりません。おまけに吐きけをもよおします。
そうなると、たいていの人は他の方面にいやしを求めるようになります。
自分の仕事だけ、魂をうちこむのです。仕事の成績を上げ、みとめられて、その方面では、重要な人物になります。そして、しばらくの間は満たされた思いにほほえみながら「これでほんとうに生きがいあった」と喜びます。
ここまで来ると今度は、名誉心、利益、権力に対する欲望を満たそうと、奮闘しはじめます。しかし、名誉心や利益や権力は、自分のものにすればするほど、なおさら欲が出てかわきをおぼえるものです。だから、世間の人々は彼らの才能をほめちぎっているにもかからわず、彼ら自身のやけただれた魂は、もだえくるいながら助けを呼び求めるものです。
みことばの糧 ハレスビー著 岸恵以訳より