互に呼びかわして言った、「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主、その栄光は全地に満つ」。(イザヤ 六・三)
詩人ブレークは、海岸に立ち、大洋のかなたから日が上るのをながめていた。空も、海も、屈折光戦で輝いている。日輪が、今まさに水平線上に姿を現そうとしている。そのとき彼は、自分のそばにひとりの男が立っていることに気がついた。ブレークは恍惚としてふり向き、日の出を指して叫んだ。「ごらんなさい! ごらんなさい!
あなたはあれをどうごらんになりますか」。男は答えた。「ええ、まるで、お金・・金貨・・のようですね。あなたはどうですか」。ブレークは答えた。「私は神の栄光を見ます。そして、おびただしい天の軍勢が、『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主』といっているのを聞きます」。
A・W・トーザー
L・B・カウマン著 「山頂をめざして」より