最初のは、超大型であり気球の下には、バス3台分の長さの貨物室をつるしていて、太陽パネルを搭載して方向舵やプロペラまで装着した、本格的な偵察気球でした。飛行していた高度は、約地上18kmでした。アメリカ本土上空で撃墜しなかったのは、貨物搭載部が大きすぎ地上で撃墜すると、残骸で地上に被害が出る恐れがあったからです。
その後、3個の気球を発見し、これも撃墜しました。
ところが?
米愛好家団体の気球が行方不明、米軍の撃墜と同日にアラスカ上空で通信途絶
2023.02.17 Fri posted at 14:06 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35200193.html
中国の偵察気球があり、レーダーの感度を上げたら不審な気球が続々発見されたと言うことです。
記事だけ読むと、米イリノイ州を拠点とするアマチュア気球愛好家団体NIBBBが、名乗り出てアメリカ軍が撃墜したうちの一つは、この団体が飛ばしたものである可能性が高いです。
「行方不明になっているのは、愛好家団体NIBBBが保有する幅約80センチの気球「ピコバルーン」。同団体の14日のブログによると、この気球は4カ月以上飛行して地球を7周した後、11日を最後にアラスカ州西部沖の小さな島の近くで通信が途絶えた。」
「NIBBBによると、ピコバルーンはアマチュア無線機を組み合わせた高高度気球で、小型送信機とGPS追跡装置、アンテナを取り付けて水素を充填し、4万7000フィート(約14キロ)の高度に上昇させてジェット気流に乗せている。
同団体は2021年6月に結成されて以来、25個以上の気球を飛ばしているという。」
ちなみにNIBBBとは、「ノーザン・イリノイ・ボトルキャップ・バルーン・ブリゲード」と言う名称です。
気球1個の製作費は、13ドルだそうです。
ただし、これで問題解決とはなりません。
2021年に結成されて、その後25個以上の気球を飛ばしていると言っています。
今回、撃墜されたのは4か月前に打ち上げられて、地球を7周しているということです。
いったい何の目的でそうしているのかは、記事からは分かりません。団体が、結成されたのも最近です。愛好家が楽しみで打ち上げたにしては、制作費が安いとはいえずいぶん数が多いですね?
しかも、地上高度14kmとかなり高い高度を飛行しています。地球を7周したということは、かなりの領空侵犯をしていることになります。それが、25個以上あれば領空侵犯しまくりですね。
これが、単なる愛好家のしていることと言うには、かなりの無理があります。何の目的でそうしているのか?将来、どのような計画を持っているのか?
つまり?
大型化して機材を搭載すれば、すぐ中国の偵察機気球と同じような活用が出来ます。
中国が、「アメリカだって、やっているじゃないか!」と言ったのは、これが理由だったのでしょうね。だから、中国上空を飛行すれば、撃墜されるでしょうね。
どっちにしても、アメリカの愛好団体も怪しすぎます。
記憶では、ルハンスク州のセベロドネツクで激戦があり、この時ウクライナ軍は、徹底抗戦しました。双方、膨大な死傷者を出したのち、ウクライナ軍は撤退しました。ウクライナ軍が、ここで人的損害を厭わない白兵戦を戦ったのは、時間を稼ぐためです。
後背地にある、スラビャンスクやクラマトルクスなどの重要都市の防衛準備をして武器や食料を備蓄して、防衛戦を行うためです。その時、バフムートなどの防御力の高い拠点を徹底的に要塞化したものと思われます。
その後、ロシア軍が向かったのがドネツク州のバフムートです。ここを攻略しないとスラビャンスクやクラマトルクス方面の攻撃がしにくいからです。ここを攻略しておかないとスラビャンスクやクラマトルクス方面に向かう部隊が常に側面や後方から攻撃を受けるからです。
しかし、そこは難攻不落の要塞でした。
ドネツク州ブフレダールの戦闘でロシア軍は、大敗北しました。そこと同じような地形なのです。
つまり周囲から見て高台にあり進撃路が限られます。
そこに障害物を作られて、高所からウクライナ軍に射撃されるので正面突破は、ほぼ不可能です。事実、去年の8月から、ここを攻めてどれだけの犠牲者がロシア軍に出たのかは正確には、軍事機密で不明ですが膨大な人的損失が出ていると思われます。
そこでロシア軍は、周辺地域の攻略に攻める方向を変えて徐々に進撃して3方向から包囲しつつあるようです。
その作戦に投入されたのが、ワグネルの囚人兵です。人的損害を顧みない人海戦術が、功を奏し今、ロシアの正規軍がその後を、引き継いでいるようです。
つまり、6か月以上ロシア軍をバフムートに引き付けて、ロシア軍に膨大な損害を出させました。
ロシア軍がそこを攻め続けた理由は、ドネツク州の占領を命じられているからです。当然、他の方面は手薄になりウクライナ軍は、他の方面での領土奪還に成功しました。
しかし、ウクライナ軍も武器や砲弾の不足からそれ以上は攻勢に出られず、戦線は膠着状態になりました。
ロシア軍は、去年の動員令でかき集めた兵士と秋の定期徴集兵で部隊を編成し、多少の訓練をして各方面で攻勢を始めているようです。
最近のバフムートのニュースは、ロシア軍が優勢になりつつありウクライナ軍は苦戦している。
西側の意見では、バフムートに戦略的な価値は乏しいのだから・・(撤退するべきだ)
このようなニュースが多いです。
当然にロシア側にもこのようなニュースは、届きます。
だから、「弱っている!」と見て今は正規軍を投入して攻撃を継続しているようです。
ただ、なぜかまだ5000人程度の市民が残っているようです。ウクライナ政府は、避難させようとして女性や子供を中心に大分避難はしたのですが、頑固な年寄りを中心にまだ避難しない市民が残っています。
しかし、ウクライナ軍の補給ルートも細りつつあるようです。ボランテイアには、バフムート入りは避けるように指示が出されているようです。危険すぎるから、ウクライナ軍がやると言うことです。
バフムート攻防戦、当分終わらない ワグネル創設者
2023年2月15日 11:46 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3451407
バフムートは、ロシア側では『肉ひき機』と言われているほど、消耗率の高い戦場なのです。
多分、ロシア側でバフムートの戦場を一番よく知っているのは、ワグネルのオーナーでしょう。
そのコメントの中に・・>
さらに、「(ウクライナ側は)兵力を次々と投入し、攻勢を強めている」と指摘。「毎日あらゆる方面から300~500人の増援部隊がバフムートに向かって来ている」と語った。
<と、あります。
ウクライナ軍の目的は『肉ひき機』にロシアの正規軍を、どんどん引き込んで『肉ひき機』にかけるのが、本当の目的であるのかもしれません。
「弱っている!」と見せかけなければ、ロシアの正規軍はこんな戦場には、来ないと思います。ワグネルの囚人兵の死傷率は、80%程度ではないかと推測されています。
バフムートの指揮官たちは、撤退したくないようでした。
補給が続く限り、まだまだ戦えるという考えのようです。
そして、今放棄するなら何故、今まで戦ってきたんだ?と言う疑問も持っているようです。
撤退命令が出れば従うけれど、現場の指揮官たちはそれには賛成ではないようでした。
つまり?ウクライナ軍の本音と言うのか作戦が見えてくるような気がします。
ロシア軍の指揮官は頭が悪いのは、去年から分かっています。まともな指揮官は、なぜか外されてしまうのですね?
だから、ぼんくらな指揮官が同じことを何回も繰り返して同じように失敗します。それを、バフムートでやると、どうなるか?
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/
ワールド
2023年2月18日6:12 午前Updated 11時間前
ミュンヘン会議に約50人の米議員、ウクライナへの超党派支援示す
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-munich-usa-idJPKBN2UR1NG
アメリカ共和党は、どちらかと言うとウクライナ支援に制限をかけたい立場でした。
その流れが変わったのが、アメリカ超党派議員団(3人だったと思います)がキーウ訪問しウクライナ大統領や政府要人と会談を持ち、キーウ近郊のロシア軍の戦争犯罪現場も視察したと思います。この時共和党を代表して参加したのは、リンゼー・グラム上院議員(共和党)だったと思います。
実は、アメリカ人は日本以上の巨大な島国根性の持ち主で(アメリカにとって)外国のことを、あまり知りません。今だって、北朝鮮がどこにあるか知らない国会議員は、結構いると思います。イランなんか地球の裏側の、どこかだろう程度の認識ですね。
しかし、この超党派議員団のキーウ訪問をきっかけに流れが大きく変わりました。共和党の大物議員がアメリカ政府に、戦車供与を強く働きかけました。それで、アメリカ政府も新型戦車の供与を決定しました。
ドイツ政府は、単独での戦車供与を決断しませんでした。アメリカが供与するなら、ドイツも供与するという方向に最終的に意思決定しました。
そして、アメリカが戦車供与を内定したのを確認してドイツ政府は、ドイツの戦車供与と他国のドイツ製戦車の転売を許可しました。その後は、スムーズに運び、現段階でウクライナに供与の決まっている戦車は、300両を超えています。戦車兵の訓練も2月の初めから始まっています。
今回、17日に開幕したミュンヘン安全保障会議には、アメリカの超党派議員団が、50名参加しました。
アメリカ上院と下院の大物議員は、ほぼ全部参加しています。中でも大ベテランの共和党上院のミッチ・マコネル院内総務が、参加しウクライナ支援を表明したと言うことは
アメリカ議会が上院・下院とも、ウクライナの全面的な支援の意思決定をしたということです。
それを代表した共和党上院のミッチ・マコネル院内総務のコメント・・
「われわれはこの会議と世界中の人々に明確なメッセージを送るためにここにいる。米国は超党派で全面的にウクライナを支援する」
鬼より怖いアメリカの議会。
大抵、話がまとまらない事が多いのですが、アメリカに取って重大な事柄が発生すると、団結します。
50人規模の超党派議員団が、海外の会議に参加したのは初めてのことでしょう。
それは、ウクライナ問題をアメリカ議会がアメリカの脅威と判断したと言うことです。
つまり、ウクライナ支援に関してはバイデン大統領は議会対策をする必要がなく、必要に応じて支援の内容や金額を決めるだけでいいと言うことです。
これまでもアメリカは、巨額の供与を実施してきました。今後は、その金額の上限がなくなります。
ウクライナ問題に関しては、バイデン大統領は、ダッチロール状態にならず任期の最後まで関与することが出来ます。
それは、アメリカが国家としてロシアと(直接戦争はせずに)対決するという明確な意思表示であり、ウクライナが勝つまで支援を継続するという意思表明です。
アメリカがそうするのであれば、NATOの他の国々もその他西側の立場にいる国々も追随するでしょう。武力で他国を侵略する物は許さない!と言う意思表明でもあります。
ウクライナは、ロシアがウクライナ領から撤退するまで軍事その他の支援を、受け続けることが出来ます。戦後の賠償問題や戦争犯罪でも大きな支援を受けられると思います。
ロシアが戦争で勝利する道は、完全に閉ざされたと言えます。あとは、どう負けるかの問題です。さっさと全面撤退して交渉するのか?
ウクライナ領のロシア軍が、全滅するまでやるのか?
時間の経過は、ウクライナに味方します。武器が全部、西側の武器に置き換わっていき、さらに強化されます。ほとんど旧式の武器で戦って、互角に戦ったウクライナ軍は時間の経過とともに強化されていき、やがてはウクライナ領のロシア軍は、全部壊滅するか駆逐されるでしょう。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/
あるいは、日本の社会が衰退した理由でもあるのかもしれません。
2009年、政権交代が実現して旧民主党政権が誕生しました。日本国民の多くが、「これで日本は変わる」と期待したと思います。しかし、政権運営能力のなさと内部抗争により瓦解しました。
民主党政権が失敗に終わった本当の理由~悪いのは「マニフェスト」ではない
政権運営のためのOSをつくれず、社会変革への国民の期待に応えられなかった罪は重い
福島伸享 衆議院議員
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2022071100006.html
大きな理由は、旧社会党の内部抗争体質を排除することが出来ませんでした。もう一つは、政権運営の経験が全くなかったことです。
小沢一郎が党首で、まだ民主党が野党第一党で自民党が末期状態のときに、ある人物の仲介で自民党と民主党の大連立政権が作られる予定でした。
ところが、民主党内の反対が強く話が流れてしましました。
歴史にイフが、あるとすればこの時です。
小沢一郎は、元自民党の大幹部ですから政権運営を知っています。小沢一郎が大連立政権を考えたのは、理由は一つしか考えられません。
連立内閣に大臣や副大臣、政務官を送り込み、政権運営を民主党の幹部に経験させ学ばせようとしたのだと思います。
小沢一郎の構想は、実現せず民主党は何の経験もないまま政権与党になりました。自分たちで政権運営能力がありませんから、結果として官僚機構に実務を「丸投げ」することになりました。
そして、政権与党になった後も内部抗争を続け、小沢一郎を排除しようとしました。これは、小沢一郎は怒るでしょう。小沢一郎が政権交代を実現した、大功労者です。それを追放しようとしました。
そんな中で、東日本大震災が起こり、福島第一原発事故が発生しました。どんな政党が政権の座にあろうと、非常に困難であったと思います。
しかし、それでも民主党の内部抗争は続きました。
国難ともいえる非常事態の中でです。
結果、プッツン!した元野田総理は、解散総選挙に打って出ました。結果、旧民主党は完全に二つに分裂しました。
その後は、旧民主党系の政党は国政選挙のたびに議席数を減らし続け、更に分裂を重ね、今では見る影もありません。
旧民主党は、分裂せず党内団結の道を探るべきでした。
解散総選挙は、してはならず何を言われようと任期満了まで、政権の座にとどまるべきでした。最低限、分裂しなければ、その後の流れは大きく違っていたと思います。せっかく二大政党制の基礎を作りながら、自らそれを破壊してしまいました。
だから、日本の政治改革は旧社会党や旧民主党以外の政治勢力が育ち大きくなる以外には、方法はないと思います。
国民の信頼を完全に失った政治勢力に未来はありません。
だから、国民自らが新しい政治グループを育てていかなければなりません。草の根民主主義ですね。言うのは簡単ですが、実行するのは困難です。しかし、やらなければ旧態依然とした日本の政治が変化することはなく、日本の社会も衰退していくと思います。
今の国会議員を見ていて思うのは、あまりにも社会の現実を知らなすぎると思います。だから何が問題なのか、どう政治を導いていくかが理解できないのであろうと思います。小泉・安部と続いた政権は、むしろ貧富の差を拡大し社会矛盾を拡大再生産しただけのように見えます。
岸田総理は、その矛盾に気が付いていると思います。
しかし、これまで長く続いてきた政治の流れを変えるのは、困難なことです。
海に沈んだクジラの「淀ちゃん」 博物館が残念がる、骨格標本にできなかった理由 大阪市の処理作業ににじんだ「配慮」
https://www.47news.jp/8958404.html
残念ながら、生き延びることは出来ませんでした。
その死骸の処理を巡っては、意見はあったようですが海へ帰すことにしました。それが正解だと思います。
深海探査技術の進歩が、深海での様々な新種の生物や、営みを発見しつつあります。
それ以前は、原子力潜水艦しか海に潜れず、その深度では深海の観測は、出来ません。
その結果発見されたのが、大型のクジラ等の死骸が作り出す深海生物のコロニーです。
深海では、エサが少ないです。
大きなクジラの死骸は、深海の生物たちには貴重な餌なのですね。多くの生物が順番にその死骸を食べて行って最後は、骨が微生物に分解されて全てがなくなります。
その過程で、コロニーが形成されます。
骨が分解されるまでには、数十年かかるそうです。
そういった意味で、クジラの淀ちゃんは沢山の深海生物を育んでいくことになります。
多様な海洋生物を育むクジラの死骸
2013.03.21
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7730/
水深3200メートル、クジラの死骸に群がる深海魚、撮影される
2019年10月21日(月)17時40分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/3200.php
鯨骨生物群集
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AF%A8%E9%AA%A8%E7%94%9F%E7%89%A9%E7%BE%A4%E9%9B%86
トップニュース
2011年4月14日11:06 午前12年前更新
地震予知は「不可能」、国民は想定外の準備を=東大教授
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-20609820110414
地震の前兆を捉える
https://www.jesea.co.jp/
東海大学海洋研究所
地震予知研究センター
長尾年恭
地震予知研究の現状と
3連動地震を超える超巨大地震の可能性
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/15927/00115198/22_siryou3-2.pdf
産総研の海溝型地震履歴研究グループ
予測されていた東日本大震災
https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/s0007.html
今の地震学会と呼ばれる研究グループは、過去の地震を文献から調べることが、中心であったようです。
それは、地震学ではなく単に古文書の地震に関係する部分を調べるだけの研究であったようです。
そうではなく、科学的に過去の地震を調べたり、あるいは周期性を考えたりするようになったのは、ごく最近です。
それは、堆積物を調査することであったり、地面の隆起を調べることであったり、最新型では電磁波の乱れを観察しごく近い将来に発生する大型地震を予測したりする研究が始まりました。
従来の地震学は、地震の予知は不可能だと決めつけて、方法を探そうとはしていません。
それ以外の研究グループが、様々なことを研究しています。
その一つが、津波堆積物に注目しそれを調べる研究です。
「それまで、実態の不明だった全容がわからなかった貞観地震の実態が、ようやく判明したのです。」
これを実際にやると、膨大な延べ人数の人出が必要で時間もかかります。地面をほじっくり返して、実際に調べていくのです。
「まだある!まだある!やっと、なくなった!」
考えるだけで大変です。しかし、それをやらないと本当のことは、分かりません。これを広範囲でやるのです。その膨大な無駄な努力とも思える調査の結果、貞観地震の実態が、判明したのです。当然に、その上の地層も調べます。その結果、慶長三陸地震についても規模が判明しました。こうして、やっとサイクル性が考えられるようになったのです。
そして、この研究班は
「450〜800年間隔で東北地方を津波が襲っていたこと、つまり今後も津波を伴う大地震が発生する可能性があることを予見し、2010年に研究結果を国に報告していたのです。」
だから、これ以前は東北太平洋沖海溝型大地震については予測すら不可能でした。
広範囲に津波堆積物を調査し続けた結果、貞観地震の実態を解明し、周期性も解明しました。
その研究報告が政府に提出されたのが、2010年です。
津波の堆積物を調べることで、貞観地震の後にも、大型の海溝型地震が起きていたことが分かりました。従来の地震学では、分からなかった記録に残る地震を海溝型地震と推定しました。これで、やっと周期性が推測できるようになりました。
東北沖巨大地震、400~600年周期で発生
東大教授ら、断層などで試算
2011年10月9日 3:30
https://www.nikkei.com/article/DGXDASDG08015_Y1A001C1CC1000/
記事から全文引用>
マグニチュード(M)9クラスの巨大地震が、東北沖で400~600年周期で発生しているとの試算を、東京大学の纐纈(こうけつ)一起教授らがまとめた。東日本大震災の震源域で生じた断層のずれと、プレート境界面で1年間にたまるひずみから算定した。
東北沖での同規模の地震は、貞観地震(869年)以来とみられているが、この間に発生した慶長三陸地震(1611年)もM9クラスだった可能性が出てきた。
12日から静岡市で開かれる、日本地震学会で発表する。
纐纈教授らは、国土地理院の全地球測位システム(GPS)の観測データ(東北と関東の343地点)などを使い、3月11日にずれた断層は最も大きい場所で約35メートルと算出した。
東日本大震災の震源域ではこれまでに、陸側のプレートが、海側のプレートによって毎年最大で約8センチ引きずり込まれていることが分かっていたが、蓄積されたひずみは地震以外の滑りで解消されていると考えられていた。
ところが纐纈教授らがGPSの観測データで確認した断層のずれが大きい場所は、引きずり込みが大きい場所とほぼ一致したことから、実際にはひずみは解消されていなかったことが判明。3月11日以前の地震で動いた分も加味した断層のずれと、プレートが年間に引きずり込まれる長さとを計算し、巨大地震の周期を「438年」と割り出した。
東北沖で過去に発生した貞観地震と、慶長三陸地震がこの周期に最も近いため、「400~600年」とした。津波被害をもたらした慶長三陸地震はこれまで、揺れはさほど大きくない地震とみられているが、東日本大震災クラスであった可能性があるという。
纐纈教授は「過去の巨大地震で動いた断層の長さを推定できれば、南海トラフや千島海溝など、ほかの場所の周期にも応用できる」と話している。
<引用終わり
現在の発達した科学技術を用いれば、地震予知は十分可能だと思います。少なくとも、海溝型大地震については、一つの方法が考えだされました。
だから、具体的に地震の予知の研究が始まったのは、ごく最近のことなのです。
おそらく、陸上の断層型大地震についても今後、予知の方法が開発されると思います。
その始まりが、産総研の海溝型地震履歴研究グループの2010年の政府への研究結果報告だと思います。
これが、あと3年早ければ、東日本大地震の津波被害はかなり防げたでしょうし、福島第一原発事故も防げた可能性があります。東京電力は、津波対策を始めようとしていました。具体的にリスクの指摘があれば、おそらく突貫工事でやったと思います。
もう一つ、記録してほしいことがあります。
大地震の前には、必ず何らかの予兆現象があります。
それを記録して蓄積すれば、膨大なデータが得られます。
予兆現象については、単に珍しいことだと放置されて忘れ去られると思います。
地震予知は、単体の学問ではなく様々な分野の集積です。
予兆現象の記録の蓄積も、大切なことだと思います。
信頼性の高いものを、公文書として未来に残すことも大切なことだと思います。
慶長三陸地震(けいちょうさんりくじしん)・慶長奥州地震は、1611年12月2日(慶長16年10月28日)
江戸時代初期の1611年に東北地方の太平洋岸を襲った「慶長三陸津波」を起こしたのは、従来の想定より大きいマグニチュード(M)9.0の超巨大地震だったとする研究結果を、北海道大の谷岡勇市郎教授(地震学)らのチームがまとめた。 東北沖で長さ250キロの海底断層が最大80メートルずれたとしている。2017/05/24
869年の貞観地震
東日本大震災と869年の貞観地震の、サイクルの空白が埋められました。しかし、貞観地震と慶長三陸地震の間にもう一つ大型地震がある可能性があります。
つまり、本当の意味での地震予知学は、まだ始まったばかりなのです。
☆ただし、誤解しないでほしいことがあります。
海溝型地震が起きれば、数百年に一度の巨大地震でなくても、津波被害は発生しています。
1896年明治三陸地震津波(小型の海溝型地震)
東日本大震災と同程度の津波被害が発生しました。
1933年昭和三陸地震(同上)
死者・行方不明者 3064名
どちらもマグニチュード8クラスの部分的な海溝型地震です。陸上での揺れが小さかったのも似ています。部分的であろうと、海溝型地震が起きれば、津波被害はありうると言うことです。
簡単な話、海でマグニチュードの大きな地震(8くらい)が起きれば、津波被害に注意するべきだと言うことです。
更に付け加えるなら・
この二つの小型の海溝型地震が、超大型の海溝型地震の前兆であったのかもしれません。
それは、他のプレート型地震にも応用可能かもしれません。超大型の海溝型地震が、何の予兆もなく発生するとは、考えられません。
必ず、予兆があると思います。
東南海地震について、考えてみます。
1944年東南海地震の予兆は、陸上の断層型大地震の頻発です。大体、40年前から活発化する傾向があります。
2018年(平成30年)6月18日大阪府北部地震
2016年4月14日(平成28年)熊本地震
2014年(平成26年)3月14日伊予灘地震
2000年(平成12年)10月6日鳥取県西部地震
1995年(平成7年) 阪神・淡路大震災
これで、リスクを考えない人はおかしいでしょう。
1995年+40年=2035年
周期性を考えると、100年程度が予想されます。
1944+100=2044年
もちろん、それが外れてもいいのです。
しかし、当たれば被害は大きいですよ。
しかも、周期性を考えるなら?
(怖くて言えません。以前の日記で書きました。)
今回のトルコ・シリア大地震は、その典型です。
その他には・
2008年四川地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87
2008年5月12日14時28分
深さ19km マグニチュード Ms 8.0
直下型地震(プレート内地震)としては世界最大級の規模だった
(名古屋大学の山中佳子准教授の解析)
地下の断層は長さ約120km、幅約40kmにわたる範囲で大きく動いたとみられ
1995年の阪神・淡路大震災の地震のエネルギーは約20倍に相当するとみられる
(筑波大学の八木勇治准教授ら)
長さ約250kmにわたる断層が2段階にわけて動いたとする分析結果を出している
震源近くでは地表に約7mの段差が現れているとみられ、地震の破壊力は阪神大震災の30倍にもなる
と言うような断層型巨大地震でした。
犠牲者は、9万人を超えていると推定されています。
ところが、問題があり・
生徒の死亡者数を1万9065人とされ、全体の2割を超えている
つまり、学校が壊滅的な被害を受けました。
学校校舎の倒壊が四川省だけで6898棟に上り、
学校建築における耐震基準の甘さと手抜き工事の横行が指摘された。
地震の規模が巨大であり、犠牲者が出るのはやむを得ないでしょう。
しかし、耐震基準がどのようあものであったのか?
(地震を想定した妥当な基準であったのかどうか?)
学校が、ほとんど倒壊していることを考えるなら、学校建設に手抜き工事が広範囲で行われていた疑いが強いです。
地震・津波・台風の死者数ランキング
世界の主な自然災害の犠牲者数(20世紀以降)
https://www.aspnet-japan-solidarity.asia/
中国も地震の多い国です。
特に中国西部に多く、地震が起きるたびに多くの犠牲者を出しています。
やはり、耐震基準を強化し地震に耐久性のある建築物を建てること。古い木造住宅を出来るだけ減らすこと。
避難所になるような公的な建物や学校などの施設は、特に頑丈に建設すること。
重要な社会インフラの耐震性を強化すること。
などは、お金のかかることです。
しかし、そうしないと将来起きるであろう大型の地震被害を、また繰り返すことになります。
1923(大正12)年関東大震災では、火災により多くの犠牲者が出ました。
2011年(平成23年)東日本大震災では、津波により多くの犠牲者が出ました。
どちらかと言うと、日本で大きな犠牲を出すのは地震そのものではなく、地震の後発生する二次災害です。そのような過去の事例に学び、将来に備えれば少なくとも、大きな人的被害を防ぐことは、出来ます。
ロシアはウクライナに全陸軍の97%を投入し、激しく損耗している──英国防相
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/02/97-3_3.php
イギリス国防省が、戦場に放棄された戦車その他の数を映像から数えました。
その結果?
「2月上旬、ドネツク州ウフレダールの戦いで劣勢になったロシア軍部隊は、無傷の戦闘車や戦車を少なくとも30両、戦場に放棄して逃げ去ったようだ(英国防省)。動画を見ると、周りには破壊されたり爆破された車両も多く散らばっている」
写真を見ると、旧ソ連製の多連装ロケット砲システムもミサイルを装填したままの状態で、見えるだけで3台あります。
BM-21 グラート
https://ja.wikipedia.org/wiki/BM-21
古い兵器ですが、ウクライナも持っていて器用に活用しています。トラックも見えるでしょう。この補給用のミサイルの運搬用だと思います。
他にも戦車、戦闘歩兵車併せて30台以上。
それを放置して逃げるのも、ロシア軍の特徴です。
乗っていて砲塔部分に直撃砲弾を受ければ、100%アウト!です。
だから、徒歩で逃げだすんです。
まるで「ビックリ箱」、ウクライナで戦うロシア軍の戦車が抱える設計上の欠陥とは
2022.04.29 Fri posted at 20:3
https://www.cnn.co.jp/world/35186993.html
つまり、こうしてロシア軍はウクライナの武装強化に貢献しています。これまで戦車だけで500両以上、分捕っています。正確には、放置されたのを回収しています。
ウクライナ軍も旧式の砲弾やミサイルが不足していますから、こんなのを見つけると喜びます。
「資源の再配分」と、言うのだそうです。
規格の同じ武器が多いから、即転用できるんです。
砲弾やミサイルを見つけたら、ウクライナ兵は「大喜び」します。即座に回収班が来て、必要な部隊に送り届けます。最近、戦線が膠着していてそのような戦利品はありませんでした。ウクライナ軍は、久しぶりにロシア軍から(多めの)プレゼントをもらいました。バレンタインだからかな?
ウフレダールの要塞の武装強化に貢献したことは、間違いありません。
ロシアの稼働可能な戦車は、開戦前の段階で3000両と見積もられています。
保有台数と稼働台数は違います。即、実戦に投入できるのが稼働台数です。
だから、武器の数の比較表は、ほぼ嘘です。
倉庫にある(であろう)数を推測して数えているに過ぎません。それは、保有台数です。実際に、そく稼働できる台数は全然違います。そして、それを運用する兵士も必要です。そう言う具体的な事情は、無視して数だけの戦力比較表が作られます。単なる、在庫表にすぎません。
倉庫にあるのは、在庫です。
これを実戦配備するには、1台ごとに1回全部ばらして部品を点検して組み立てて作動試験をして、正常に作動すれば、部隊に送られます。1台ごとにやるから、膨大な手間暇がかかります。作業に慣れた作業員がいないと、もっと時間がかかります。
だから、西側でも稼働可能な戦車を送り出すために時間がかかっています。しかし、西側の方はそれが強化され作業員の数が増えるとスピードアップされます。
ロシアの方は、それが出来ません。
ロシア兵とウクライナ兵の違いと同じです。
作業員や技術者のレベルが、格段に低いと言うことです。
ウクライナ軍に分捕られたのと破壊されたのを合計すると2000両程度だと思います。
単純計算では、今回の攻勢に動員できるのは、1000両程度と推測できます。
ウクライナも破壊された分(約500両)を差し引いても、ポーランドから供与された旧ソ連製戦車250両+分捕り戦車500両+破壊されずに残っている分=開戦前よりは、旧式ですが今の段階で数が増えています。
西側の新型戦車は、とりあえず供与が決まっているだけで300両を超えます。レオパルト1は、売りたい武器メーカーが多いですから(在庫一掃セール)もっと、数が増えると思います。
今の段階で、なけなしの戦車を破壊されたり分捕られたりしていては、春ごろにはロシアの戦車は、なくなるかもしれません。
何しろ、ロシアの戦車や歩兵戦闘車は、砲塔部分に直撃弾や小型ミサイルが命中すると、乗員全員お陀仏なのをロシア兵自身が、良く知っていると思います。
だからやばそうになると、すぐ放置して逃げ出すのです。
もう、1年近くたちますからね?その情報は、ロシア兵の間で共有されていると思います。
今回、蜘蛛の子を散らすように逃げ出せたのは、地雷を踏んだ戦車や歩兵戦闘車が、多かったからです。
このケースでは、逃げ出す時間があります。
砲塔部分の直撃なら、1秒以内に乗員全員トースト。
このようなロシアの戦車や歩兵戦闘車の致命的な欠点がありますから、ロシア兵は死ぬ前に放置して逃げるのです。
結論、ロシア軍の攻撃は大砲の砲撃やBM-21 グラートによるミサイル攻撃と、人海戦術の歩兵の味方の屍を乗り越えての突撃しかないのです。
犠牲を無視しての作戦ですから、犠牲者は加速度的に増えていきます。ウクライナ軍の方の、弾薬切れが起きればやっと、ウクライナの陣地を突破できます。
それで占領地を増やせるのかどうかは、不明ですが?
作戦自体が、このようなものですから・
30万人投入すれば?
おそらく、20万人は死傷して戦闘不能になると思います。運が悪ければ、もっと多くなります。
ただ、迎え撃つウクライナ軍の方も大変です。
弾丸をよっぽど沢山、用意しておかないと弾丸がなくなります。実際にバフムートの防衛部隊であったそうです。弾丸がなくなった時が、夕暮れでワグネルの突撃部隊に撤退命令が出て、助かったそうです。
向こう1か月は、大体こんな戦闘になります。
ブフレダールの時みたいに、お土産をたくさんもらえるといいんですけれど、そうならないケースの方が圧倒的に多いと思います。
しかしながら?
去年の戦闘では、ウクライナの最大の支援国はロシアです。戦車500両は、ゴツイ!でしょう。
2番目のポーランドの2倍です。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/
どこの国にも、変な企画を考え付く役人は、いるようです。
インドでは、国民の80%がヒンドゥー教徒です。
ヒンドゥー教では、牛は
「大地と神を象徴する神聖な存在とされてきた。」そうです。
そこで、当局が?
「当局は牛を崇拝するあまり、今年の2月14日はバレンタインデーを改め、牛を抱きしめる「カウ・ハグ・デー」とすることを計画した。そうすることで、国民の「感情的豊かさ」を向上させ、西洋から輸入された文化よりも地元の伝統を尊重する姿勢を打ち出す狙いだった。」
しかし、インド国民にはさっぱり受けず、計画は撤回されたそうです。
実際に試したところ?
「インドの英語ニュース放送局NDTVのキャスターは、カメラの前で数頭の牛をハグしようと試みた。しかし牛たちにはこの誘いを拒まれた様子で、「同意が大切だから」と冗談を飛ばしていた。」
牛にも拒否されたようです。
そんなことをしなくても、インドの人々は牛を大切にしています。
インドでは、時々野良牛がいて道路上では「牛優先」です。
インドに行って、牛肉料理屋どこですか?などと間違っても聞かないでくださいね・
運が良ければ殴られる・運が悪ければ殺される・女性の場合は、なにされる・・
インドに行って、牛肉を食べようものなら?
ほぼ、悪魔扱いされるでしょう。
(イスラム教圏内では、食べられるかもしれません。しかし、そこで牛肉を食べたことが分かったら?危険だと思います。)
だから、インドに行ったら・
私は、牛を愛しています!
牛肉を食べるのは、野蛮人です!
私は、牛肉など食べたことはありません!
このように強く主張することが、大切です。
【これは、冗談ではありません。】
インドでは、ここ10年以上凶悪で残虐な犯罪が増えています。それは、牛肉を食べることと関係している可能性があります。牛肉を食べる文化に対する反発が、凶悪な犯罪を多発させている可能性があります。結構、インドを訪れる観光客も被害にあっています。
バレンタインは「牛を抱きしめる日」、政府発表に冗談投稿噴出 インド
2023.02.13 Mon posted at 14:30 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35199960.html
ワグネル、受刑者の採用終了 創設者発表
2023年2月9日 18:44 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3450700
推測では、4~5万人集められ80%ぐらいは、戦死したり行方不明になったりその他の理由で、戦闘不能になったと言われています。便利な使い捨て部隊で、ロシアの法の外にあり適用されるのは、ワグネルの掟です。だから、戦死者の数にカウントされません。
かなり、きれいにワグネルの現実を捕虜になったワグネル兵が語っています。現実は、残虐すぎて日記には書けません。
「とにかく生き残ること」、ワグネル元兵士が振り返るウクライナ東部戦線の恐怖
2023.02.15 Wed posted at 20:40 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35200019.html
「使い捨ての突撃兵」 ワグネルの過酷な戦術、ウクライナ諜報で明らかに
2023.01.28 Sat posted at 18:30 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35199258.html
この二人は、ワグネルの兵士であり、ワグネルの掟が適用されます。無事に除隊できるかどうか。裏切り者の裁定が下れば、ワグネルの掟が適用されるでしょう。実際に捕虜交換でロシアに帰国したワグネル兵に掟が適用されたケースもあります。
ロシア国防省も受刑者をウクライナへ、戦死者続出…CNN報道
2023/02/15 10:54
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230215-OYT1T50042/
ワグネルが、囚人兵を使い捨てにして一定の成果を上げたので、今度はロシア軍が囚人を徴集しているようです。ワグネルの場合は募集ですが、ロシア軍の場合は徴集ですから、逃げようがありません。逃げたくても刑務所の中ですから逃げられません。
ただ問題は、あります。ワグネルが囚人兵に鉄の掟を課して死地に送り込めたのは、そこが治外法権だからです。
囚人兵と言えどもロシア兵であれば、ロシアの国内法が適用されます。果たして死傷率80~90%の任務を遂行できるかは、疑問です。
「プーチン大統領は昨年11月、殺人など重大犯罪で服役している受刑者の招集を合法化する法律を成立させた。」
もっとも似たようなことは、やっているかもしれません。
ロシア兵の立場にある兵士に、ワグネルの鉄の掟を適用するのは不可能です。
だから、脱走兵が増えるでしょう。もちろん逃げ帰る先はロシア国内です。逃げ込む先は、ロシアの犯罪組織です。
ロシア軍の未来は、明るいとは言えません。
使い捨てにするんだからどうでもいいや・と思いきや?
逃亡されてロシアの犯罪組織を大きくするだけかもしれません。犯罪組織にもごりこまなければ、強盗その他凶悪犯罪を犯すでしょう。他に食べる道がありませんから。
ロシアは、どんどん悪い方向に行きつつあるように見えます。
そうでなくてもロシア西部では去年後半から、銃を使った凶悪犯罪が増加しています。これをやっているのは、ロシア軍の脱走兵だと思います。もっと増えて凶悪化するかもしれません。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/
これは、言葉の意味を間違えないで欲しいと思います。
ロシアの、ワグネルの兵士は傭兵(ようへい・やといへい)です。高い給与が支払われ、一定期間またはワン・ミッションいくらで高額の報酬があります。
義勇兵は、これとは全く違います。
戦うことに正義を感じ、参戦する兵士を義勇兵と呼びます。
当然、義勇兵である以上は、ウクライナにとって外国人です。ウクライナ政府またはウクライナ軍と契約し、ウクライナの正規軍として活動します。給与にしたって、ウクライナ並みかその国の平均賃金くらいしか支払われないでしょう。
ウクライナに参加する義勇兵の話は、少ないです。
参加した人の身の安全を考えて、ほぼ参加者の氏名が明かされることも少なく、行動している場所も軍事機密です。戦死者が出ると、どの国から何名参加しているのかが分かります。
去年、記事になったのは、アメリカとオランダの義勇兵の部隊の話でした。セットになって小隊単位で戦闘に参加していたようです。CNNが取材に行ったのですが、出発間際で邪魔者扱いされて、衛生兵に聞け!と言うことで、衛生兵を探して話を聞いていました。衛生兵は、アメリカ女性で戦闘や軍事の経験もなく、そのためアメリカ人の義勇兵がいる部隊に、衛生兵として配属されたようでした。
リトル・ドッグと呼ばれていました。
無事でいるのか帰還したのか、その後の消息は聞きません。
少し前に、ウクライナ自由ロシア部隊を、AFPが取材していました。こちらは、ロシア人義勇兵だけで部隊を編成していて、規模は数百人規模のようでした。プーチン打倒のために、戦っているということでした。もはや、武力でプーチンを打倒するしかない!と言うのが、理由です。
外国人部隊に「日本人3人」 最大のジョージア隊司令官
2023年2月15日 16時54分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/231316?rct=world
今回は、ジョージア部隊の司令官が、取材に応じました。もちろん、ウクライナ軍の許可があってのことです。
これまで聞いた中では、最大規模です。
おそらく、ウクライナ軍の中でも最大規模の義勇兵部隊でしょう。ウクライナ軍は、義勇兵だけで部隊編成をする場合もありますし、ウクライナ軍の一部隊に組み込む場合もあります。人数が多ければ、それだけで部隊を編成するようです。特にロシア人の場合は、自由ロシア軍としてしか部隊編成できないでしょう。もっとも、自由ロシア軍はロシアの正規軍と違い優秀だそうです。
ジョージア部隊は2014年に始まったウクライナ東部紛争から戦線に参加していると言うことですから、本当の筋金入りの部隊です。歴戦の勇士が多いと言うことです。
何故だか分かりますか?
ジョージアは、ロシアと戦争して傀儡政権を作られて自由と民主主義を奪われたからです。
南オセチア紛争 (2008年) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2008%E5%B9%B4)
だから、ウクライナ紛争の早い段階から義勇兵として多くの人数が参戦しているのだと思います。
しかし、記事には誤りがありこの部隊の所属ではないかもしれませんが、日本人1名の戦死が報道されています。
1800人ですから、3個大隊は編成できます。
しかし、小隊単位で(12~20人)ウクライナ軍の特殊任務に従事しているようです。危険度の高い任務ですね。だから、この部隊は本当のプロが集まって形成されていることが分かります。外国人の中で経験があり技能優秀な義勇兵を中心に部隊編成していることが、分かります。ほぼ各国の特殊部隊の経験者でしょう。
最前線での偵察や強襲は、最も困難な任務です。
イギリス軍なら、SAS(イギリス軍特殊部隊)が担当するハイレベルな任務です。
そう言えば?
開戦、早々になぜか都合よくカナダ人が、フル装備で550人義勇兵として参加しました。これは、ちょうど大隊規模です。
「ウクライナ義勇兵、世界から2万人志願 カナダだけで1個大隊が現地入り」
2022年3月16日(水)15時00分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/03/21-47.php
しかし?
その後、全く活動の報道がありません。
頑張っているのか?いなくなったのか?
いくら検索しても、カナダ人の戦死者の情報は見つかりません・・あるいは?Newsweekの報道が、ガセだったのか?ここは、よくガセがあります。基本週刊誌ですから・スクープもガセも、いいぐらいに並んでいます。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/
オリーブ園が真っ二つ、地震で300mの「谷」出現 トルコ南部
2023.02.15 Wed posted at 08:28 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35200041.html
これは、言葉が間違っており「谷」ではなく「地割れ」です。それが、一気に大規模に起きたので、谷に見えるだけです。今回のトルコ大地震は、東アナトリア断層の西半分が、一気にずれたのではないかと言うほど巨大なものです。震源域を見ると、目検討では300kmくらいあります。横の幅が、100kmくらい。しかし、プレート型地震では、それほど大きな規模ではありません。
被害が大きくなった原因は、耐震性のない高層建築物が多かったためです。
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第2章 トルコの地震危険
https://www.giroj.or.jp/publication/earthquake_research/No12_2.pdf
丁度、ユーラシア・プレート、アラビア・プレート、アフリカ・プレートが、せめぎ合う場所が、今回地震の起きた東アナトリア断層です。
大地溝帯(アフリカ東部)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E6%BA%9D%E5%B8%AF
プレートテクトニクス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9
大地溝帯は、アフリカ東部にあります。
これは、離れるタイプのプレートの動きです。
アフリカプレートが、大地溝帯で分裂しつつあります。
やがては、この地域は海になると考えられています。
そして、この動きがアラビアプレートとアフリカプレートの方にもつながっています。
紅海~死海地溝帯と呼ばれる部分です。
紅海は、この地殻運動によりできたと考えられています。
つまり、今回のトルコ大地震で突然できた大きな地割れは、紅海~死海地溝帯に連なる部分です。その一番、北側に当たります。
トルコの大地震は、この大きく広範囲の地溝帯を作る地殻運動で発生したのかもしれません。
もし、そうであるならば、トルコの南のアフリカプレートとアラビアプレートの境界の断層沿いで、地殻変動と言う意味で大きな動きが出て来るのかもしれません。
ケニアに巨大な地割れ、アフリカ大陸「分裂」の証拠か
2018.04.06 Fri posted at 14:44 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35117315.html
これは、完全にアフリカプレートが分裂する地殻運動の中で起きました。これも地震により起きました。もっと正確に言うなら、地殻の分裂運動が地割れを作り地震を引き起こしたというべきでしょう。
短い間隔で起きていますから、ケニヤからトルコ南部に至る地域で地殻の運動が活発になっているのかもしれません。
ドネツク州ブフレダールでの戦闘は、ウクライナ軍の圧勝でした。
しかし、これは始まりにすぎません。
去年、動員した30万人の大兵力が主にルハンスク州とドネツク州に集中投入される見込みです。
ウクライナ軍も現在の兵力や火力を考えるなら戦線を広げすぎている部分があります。ロシアに反撃する戦力が去年は、なかったから戦線は膠着しました。
しかし、ロシア軍が大兵力を投入する以上は、戦線の縮小が必要です。
それは、スバトベとクレミンナの中間地点に進出している部隊であり、バフムートの守備部隊です。バフムートに戦略的な価値は、ありません。ロシアにとっては、のどに刺さったとげのような位置にあります。だから、ロシアにとっては、制圧する価値があります。
ところが、ウクライナ軍にとっては、その北西にある・
クラマトルクス・スラビャンスク・リマンのラインの拠点都市の方が、はるかに重要です。
バフムートも去年の8月から、ロシア軍の猛攻に耐えてきました。しかし、周辺が制圧され市の郊外まで戦闘地域が及んできました。包囲されれば、全滅か降伏です。脱出ルートが確保できているうちに撤退するべきだと思います。
バフムートを、ここまで肉薄したのはワグネルの囚人兵の人海戦術です。どれだけ死んでも押し寄せてくる攻撃方法です。バフムートでは、その続きをやるでしょう。だから最終的に、ここは放棄せざるを得ないと思います。
当然、ウクライナ軍の作戦本部も考えては、居ると思います。しかし、撤退する部隊は早く撤退させて、ロシア軍の大攻勢に備えないと無駄な人的損害を出すことになります。
ウクライナ軍の戦術は、陣地防御しかありません。
防衛ラインを決めて、そこを守り抜くしか現状、方法がありません。火力が不足している以上、それしか出来ないからです。
3月の半ばを過ぎれば順次、今回供与の決まった武器がウクライナに届き始めます。もう、その訓練は始まっていますから届いて数がまとまれば、すぐに実戦配備できるでしょう。西側の兵器で火力が強化されれば、ウクライナ軍はタイミングを見て攻勢に出ることが出来ます。
3月10日くらいまで前線を維持できれば、地面がぬかるみ始めて、重戦闘車両の行動が困難になります。それまで、持ちこたえれば戦況は、ウクライナ軍に好転すると思います。あと1か月持ちこたえれば、ウクライナ軍は何とかなります。
そのためにも賢明な作戦計画が、望まれます。
ロシア軍がいかに弱く指揮官がぼんくらであろうと、大人数での人海戦術は、それなりの効果はあります。半分くらいは、死傷すると思いますけれど。ロシア軍は、更に(隠れ動員)を、継続しているようです。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/
ロシア軍は、主に4方面から攻勢をかけているようです。
ドネツク州バフムートでは、激戦が続いておりロシア軍が優勢のようです。ウクライナ軍は、まだ持ちこたえています。
今回は、ドネツク州ブフレダール近郊での戦闘状況がニュースになっています。
主に攻撃したのは、第155独立親衛海軍歩兵旅団のようです。この部隊は、ロシア軍の中でも精鋭部隊とされており太平洋艦隊に所属し、沿海地方ウラジオストクが本拠地です。つまり、とうとう中央軍管区(シベリア)の兵力は枯渇し、極東の部隊を動員し始めたようです。
エリトリア独立戦争(モルドバの一部)と第一次チェチェン紛争に参戦しており、ロシアが小規模な戦争をするときに動員されています。
ドネツク州ブフレダールは、バフムートと同じ地形で平原に聳え立つ城郭のような高い地形の場所にあります。簡単に言うと、そこだけ高台になっていてきわめて攻撃しにくい都市です。
1個旅団5000名が、ほぼ壊滅したようです。
その戦いぶりが、去年のキーウ近郊で見られたのとほぼ同じでした。
機甲部隊が地雷原に突進して次々に地雷で吹き飛び、人数や重戦闘車両の多い部隊は、ウクライナ砲兵隊の射程内までおびき寄せられ砲弾の雨が降ってきて、あえなく全滅すると言う内容で、ほとんど戦闘にもならないうちに全滅したようです。
それに対するロシア国防省の評価?
「ロシア国防省はブフレダールへの攻撃について、計画通り進んでいると主張。プーチン大統領は12日のテレビ放送のために記録した演説の中で、攻撃を主に担う第155海軍歩兵旅団の働きを称賛した。」
精鋭部隊が、こんな調子では動員兵の運命はもっとひどいことになりそうです。
「まるで射撃場の七面鳥」、ドネツク州の激戦地で大損害被るロシア軍 今後の攻勢に向け暗雲も(動画あり)
2023.02.14 Tue posted at 18:21 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35200001.html
ロシア軍また大敗戦、精鋭部隊を含む一個旅団5000人を失う(動画あり)
2023年2月14日(火)19時35分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/02/5000-7.php
☆去年からのロシアのミサイルを大量に使ったウクライナへの社会インフラや民間人への(戦争犯罪)攻撃の結果・
NATOを含む約、50カ国が強力なウクライナ支援を決定し更に今後も支援を強化するでしょう。その内容は、ここには書ききれません。ブログの方に記事になっている分だけまとめてあります。支援諸国の本気度が分かると思います。3月から向こう3か月の間に順次、支援の兵器がウクライナに送られます。ウクライナの防衛を強化し、楽に機甲機動旅団を3旅団編成し、ウクライナの前線の部隊を大幅に強化できる内容です。
2023-02-14
ウクライナ軍事支援(2023・2現在)
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/02/14/211044
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/