「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「リベラル」と言う言葉を曖昧にして何でもリベラルにしてしまう人たち<2025・01・24

2025-01-24 19:04:58 | アメリカ合衆国

現代ビジネス 2025.01.23
『トランプ就任式の現場で起きた「大異変」…8年前とは驚くほど違った「リベラルな人たち」の姿』
https://gendai.media/articles/-/145562

これは言葉の使用例として挙げただけで、記事に特段意味はありません(中身はどうでもいい・の意味)。
これは日本だけが、そうなのか欧米もそうなのかは分かりません。
日本式のリベラルは、ほとんど左派の意味でリベラルと言っています。
【リベラル】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB#:~:text
liberal
自由主義

言葉の意味を意図的に曖昧にして自由主義を、米民主党と言い換えてしまいます。
そして、リベラルを革新と言う意味にも使います。
こうすると米民主党は、革新系の改革政党に見えませんか❓

「リベラル」は、自由主義であり民主党も共和党も同じです。
日本のリベラルは、何となく革新的で「かっこいいね!」、こんな程度の感覚で使われています。
一般人ならこれでもいいですが、学者や識者でも使われているようです。
ここまで言葉を歪めてしまうならカタカナ英語は、使用禁止にするべきでしょうね❓
言葉を使った誤魔化しが非常に多いからです。

「自由主義」を党の綱領に掲げている政党は、全部「リベラル政党」です。

米民主党は、「民主主義」を共和党との差別化に使っています。
「民主主義」を「独裁主義」と対比させて、相手を指して「独裁主義(的)」だからダメ!と否定します。
現在の民主主義は、自由選挙をやればほぼ「民主主義」の範疇に入ります。
共和党政権だって選挙はやります。民主主義です。

さすがに中国やロシアが、自由主義だとか民主主義だとは言えません。
自由主義じゃないと言えるのは、中国と北朝鮮ぐらいでないですか❓
ロシアだって大統領選挙は信任投票ですが、国会議員レベルでは自由選挙に近い選挙をしていると思います。
自由主義⇒▲ 民主主義⇒△
こんな程度の判定だと思います。

実はアメリカの大統領選挙は、どっちの基準で判定しても▲に近いです。
大統領に当選できるのは、共和党候補か民主党候補のどちらかです。
一応、党内予備選をやるから独裁とまでは言えませんが、二党独裁に近いです。
そして党内予備選も本選も、勝つには資金を多く集めたものが勝つ仕組みがあります。
資金集めには、多国籍巨大企業や大金持ち、強力な圧力団体の支持を取り付けなければ出来ません。
寡頭政治に近い準独裁体制と言えるでしょう。

つまり、アメリカ基準で考えるならアメリカ人の言う「民主主義」や「自由主義」は、それほど意味のあるものではありません。
先進国の中で一番、民主主義や自由主義度合いが低いのがアメリカだと言えます。

リベラルをゴマ化すのにどんなメリットがあるのか❓
左派色が薄まります。
本来、政治的な分類では「左派」と分類するべきグループが、「リベラル」になります。
左派を警戒する人も「リベラル」なら、大丈夫かな❓
と思わせて誤魔化す意図があるように思います。

ヨーロッパを見ていると「民主主義」を誤魔化しているように見えます。
左派政党を民主主義と誤魔化しているように見えます。
だから「左派=民主主義政党」以外は、極右とか独裁主義的とか言って攻撃できます。
左派に迎合しないと、右派ですらなくなります。
「⇒極右!ポピュリスト!」
こうやって中道や右派を締め出します。
これが政治体制として完成しているのが、ドイツです。
中道まで左派の仮面をかぶって左派や極左の仲間に振りをしています。
そして、このグループが政治権力を握っています。
ほぼ集団的独裁体制と言っていいでしょう。
ドイツの影響力の強いEU政府も似たような傾向が見えます。

つまり、言葉の意味を曖昧にして誤魔化すと左派が民主主義的な政治勢力になり、中道や右派は独裁主義的な政党に色分けされます。そして色眼鏡で見るように仕向けて差別します。
ドイツで現在起きている政治の動きは、大体こんな傾向が見えます。
だから既得権益を持つ既存政党グループが、グループに入ろうとしない「AfD]を極右・ポピュリストのレッテルを張って差別して排除しています。

今、ヨーロッパの政治が非常におかしいのは、大体こんな流れがあるからです。
どこの国でも右派政党を、極右とかポピュリストとか言って非難しているでしょう❓

アメリカでは、民主党が共和党を同じ論理で非難しています。
その結果、差別された共和党も先鋭化して、ほとんど不倶戴天の敵同士のようになりました。
特にトランプが分断を進めたのではないと思います。
民主党の差別と排除の論理が、分断を進めたように見えます。

米民主党を見ると、「中道っぽいグループ+左派+極左」の連合軍になっています。
共和党は、右派+極右。

米民主党と欧州の左派政党は、親和性があります。
このグループが欧米政治の主流となった結果、右派グループを差別して排除しました。
だから右派グループは先鋭化して極右に近いグループも出てきました。
欧米政治の中で、このような流れがあります。
「中道っぽいグループ+左派+極左」が自分たちを「キレイ」に見せかける言葉が「民主主義」です。
日本の場合は、「リベラル」と言っているようです。

言葉をインチキな使い方をしては、ダメだと思います。
本来、立派な言葉であるはずの「リベラル」や「民主主義」が単なる政治の争いのラベルに使われています。
中身を見たらグチャグチャですね❓
よく考えなくても欧米の政党は、ほぼ全部「リベラル」で「民主主義」を重視しています。
「リベラル」でも「民主主義」でも、右派と左派の違いには、なりません。
こうやってウソや誤魔化しをしていると、本当に独裁者が現れると思います。
本来は、そんな時にこそ「リベラル」や「民主主義」を金看板に戦わなくては、なりません。


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