今、野球人口は日本でもアメリカでも減っています。
アメリカは、プロスポーツの数が多いです。
日本は、サッカーがプロ化して以降、野球より発展と言う意味では、進化したでしょう。アマチュア・オンリー時代の日本のサッカーなど、見る人は少なかったと思います。
でも、プロとして改変されて、Jリーグが発足して以降は、サッカーの発展は、目覚ましいものがあります。外国の優れたサッカーの組織構造を取り入れて、劇的に変化しました。
公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)
https://www.jfa.jp/about_jfa/organization/jfa_structure/
今では、野球など裸足で逃げ出すような大組織に進化しました。
野球は、それに比較すると全体としての組織は、旧態依然として進化がありません。野球と言うスポーツ全体で組織化したり、全体で繁栄する発想が乏しいと思います。
今、少しづつ変化してきました。きっかけは、2004年のプロ野球選手会のストライキ闘争だったと思います。経営者側の構想では、球団数を減らして1リーグにして残った少数球団が維持できればそれでいいというものでした。この時、既存の球団は統合で1球団減らしました。新オーナーの参入を条件にパリーグでは新球団の創設が認められました。それが、楽天イーグルスです。
パリーグの球団に火が付きました。もう少しで、パリーグ自体が消滅するところでした。そんな事情があって、パリーグの各球団は、営業と黒字化を最優先にするようになりました。赤字だったら、今後は潰れることが分かったからです。
ロッテは、小汚い古い川崎から、千葉に新球場を建設して移転しました。万年、後楽園を借りて自前の球場のなかった日本ハムは、札幌に移転しました。当時は、札幌ドームでしたが、今年野球専用の新球場が完成しました。これは、単に野球だけではなく、テーマパーク的な発展を考えています。観光から地域振興まで1パッケージにした新しい球団と地域の、ウイン・ウインの関係を模索しています。
福岡では、早くからホークスがメジャー志向の球団経営をしています。日本を相手にしていては、ダメだという考え方です。一つは、器を作ることであり・二つ目は組織を作ることです。
資金をつぎ込んで、今何軍まであるのでしょうね?
2軍では、終わりません。3軍~5軍くらいまであるのではないかと、思います。ユースとかジュニア世代の育成にも取り組み始めました。
こうやって資金をつぎ込んで下部組織を拡大している球団がある以上、同じようにしなければ他の球団がホークスに勝つことは、出来ません。
メジャーだと、メジャーの下に3A~2A~1A~ルーキーリーグと単純に4層構造があります。アマチュアは、その下であり最近は、独立リーグが別にあります。
日本も段々、似てきています。
2004年問題以降、独立リーグとして活躍を始めた地域のプロ的なチームは、結構できました。サッカーの下部組織と同じで、資金集めから試合、その他をこなしながら継続できる野球チームも徐々に増えてきました。
余程、遅れた球団でなければ、今プロ野球の球団は最低3軍制です。2軍+アルファがなければ、球団を強化できません。ホークスの重層的な下部組織と独立リーグが、日本のプロ野球に大きな変化をもたらしました。
単純にプロ予備軍として抱えて置ける人数が増えました。数が増えると言うことは、競争はそれだけ激しくなります。
ある意味、2軍の選手はこれまでぬるま湯に漬かっていたと思います。下からどんどん上を志向する選手が出てくれば、それに勝たないと2軍の地位すら確保できません。
今、傾向として通常のドラフトで指名されなかった選手が独立リーグで腕を磨き、プロ野球から指名を受けるケースが出てきています。育成枠での指名が多いです。しかし、独立リーグで指名されるような選手は、完成しています。2軍に上がって、そのまま1軍に上がる選手も出てきています。
社会人や独立リーグから指名されてプロの世界に入ってくる選手は、選手としても完成形に近く人間として苦労が多い分、アマチュア的な精神構造ではありません。結果を出さなければ、すぐダメの世界を経験してその中で生き残っている分、精神的に大人でありメンタルの強さがあります。
育成枠で指名される選手が、1軍に上がてくる確率は2軍以上に高いと思います。その理由は、育成枠で即戦力的に指名される選手は、技術や精神面において優れているからでしょう。育てる必要はなく、勝手に能力をアピールしてくると言うことでしょう。
特に独立リーグは、それまでプロになるチャンスのなかった選手に、プロになる機会を提供しています。年齢が若ければ、独立リーグで腕を磨いてプロからの指名を待つことが出来るようになりました。
最近、スポーツネタの多い理由。
やはり、知ると参考になるし勉強になる部分が多いからです。だから、単純にミーハー的に選手の活躍を喜んでいる記事と、この記事のように考えさせられる記事と二通りあります。
スポーツだって単に楽しむだけではなくて、経営やコーチングまで考えると奥が深いです。