「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(中国海南省)トビハゼが干潟の環境改善に貢献<2024・11・09

2025-01-11 03:14:14 | 動物と植物と自然

AFBBB
https://www.afpbb.com
2024年11月6日
『トビハゼが干潟の環境改善に貢献 中国海南省』

最近、中国のニュース(主にAfpBB)のニュースを見ていて感心するのは、環境改善や自然エネルギー開発などに国として注力している姿勢です。
共産党独裁国家ですから、政府が大方針を決めればその方向に物事が動いていきます。
例えば旧ソ連であれば、それが悪い方向に向いてしまうことが多々ありました。
中国もそんな時代がありました。
毛沢東時代、鉄を増産する命令が出ると、そこら辺に小さな溶鉱炉を無数に作ったりしていました。

しかし、国交を開いて改革開放路線に国の政策を大転換してからは、色々なことが随分変わりました。
日中国交正常化が1972年です。昭和47年です。
多分、昭和だと53年ごろ中国を旅行したことがあります。
上海などでも昔の租界時代の建物ばかりでした。
ホテルで鍵も掛けません。
大丈夫なのか❓
と聞いたら「中国にはドロボーがいないから大丈夫!」と言う答えでした。
(今、ドロボーがいっぱいいるのが少し寂しい気もします)

国交回復後、52年目です。
その当時の中国を知る人には、52年後の今の中国など想像すらできなかったと思います。
たった半世紀で偉大な中華帝国が復活しました。
日本では、中国を悪く言い批判する人ばかりです。
しかし、たった50年で世界帝国を復活できる国は中国以外にありません。
仮に今のアメリカが大混乱に陥り、国が滅茶苦茶になったとします。再度統一政権が出来たとして、50年でアメリカ帝国を復活するなど不可能だと思います。

中国は歴史の中で常に世界の中心であり世界の大帝国の一つであった歴史があるから可能なことです。
つまり今の中国が普通の中国の姿であり、清朝崩壊後ハチャメチャだったのが元に戻っただけです。
だから中国が復活した今、様々な分野で優れた面を見せるのはごく普通の事です。
これを理解しないと中国を見誤るでしょう。

※それは、脇に置いて「トビハゼ」の話。
トビハゼが生息することで干潟の環境が改善され豊かになると言うことです。
記事には、写真も沢山あります。
ひょうきんな姿が面白いです。

それ以外にも保護区では、海岸をマングローブ林に戻すことも進めているそうです。
干潟がある場所では干潟を守るべきであり、マングローブの林があったところにはマングローブ林があるべきだという考えです。

今、東南アジアではマングローブ林の破壊が進んでいます。経済開発のためです。
中国が資本主義と民主主義の国なら、おそらくこんな政策は取れないと思います。
共産党独裁の国だから出来ることです。

西に行くと砂漠の拡大防止と緑化運動をしています。
あるいは、大規模な太陽光発電や風力発電開発なども営利でやれば難しいと思います。国家プロジェクトだから巨額の資金を投入できます。

などなど見ていくと、今では日本が中国を見習うべき点の方が多くなってきました。
相変わらず中国を見下した馬鹿にする人が多いですね❓
平均所得ではまだ日本の方が上ですが、もう何十年かすれば、反対に中国の平均所得の方が多くなりそうな流れです。

独裁が悪くて民主主義が絶対良い・と言う考えは基本的に間違えていると思います。

中国を見ていると共産党独裁を基本にしながら民主主義の要素も政権運営に取り入れていますし、経済では資本主義的な要素を多く取り入れています。
何しろ人口14億人ですからね。
多民族国家で14億人の人口を、西欧的民主主義で統括するのは絶対に無理です。
全部1億人未満でアメリカだけ3億人です。
3憶のアメリカですら国内政治が上手くいっているとは、言い難い部分が多いです。

その国その国で歴史や経緯や国のサイズがあります。
一律に全部同じにするのは、最初から無理だと言うことです。
「民主主義」を押し立てて相手に強要するのは、無理を要求しているのと同じです。

明治維新を1868年とします。
日本で初めて普通選挙が実施された年。
1928年2月(1928年)
民主主義を輸入してその環境を整えるには、約60年かかっています。
民主主義は、単に法律で決めて選挙をやれば出来るものではありません。
様々な法律を作り運用し、制度を作り、何より国民の意識改革が必要です。これを一式やると60年かかると言うことです。

法律だけ作ってやろうとしても腐敗や汚職がはびこり、財閥が出来上がったり特権階級が出来たりして大体、上手く行きません。
丁度、今のウクライナ政府がその典型的な例です。
民主主義を採用して悪くなってしまう国だって沢山あります。

民主主義の導入には、長い時間がかかることを知るべきですね。
今だって部族社会・部族政治が残っている国があるくらいです。


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