CNN 2024・12・09
『サケを頭にのせて泳ぐシャチ、1980代の不可解な現象の再来か』
https://www.cnn.co.jp/fringe/35227089.html
鮭を頭に乗せて泳ぐシャチが初めて確認されたのは、1987年だそうです。この時は数週間、続いて終わってしまいました。メスのシャチが最初に始めたところ群れの他のシャチも真似するようになったようです。
今回、ピュージェット湾で同じ行動が確認されました。
このシャチは、サザンレジデントシャチで鮭しか食べない個体数の少ないシャチです。
絶滅危惧種で3つの群れを合わせても72頭しかいないそうです。
どうして、こうするのか❓が研究者の間で話題になっています。
実際には人間が確認したのが1987年でシャチは、それ以前から時々こんな行動をしていたのかもしれません。
ちなみにワシントン州ピュージェット湾とは、シアトルの北の海(狭い)です。
かなり特殊なシャチですね。他の種類は、もっと広い海域にいますし回遊している方が多いと思います。
鮭が、沢山いるのでそればかり餌にするようになったのかもしれません。これでは鮭の数が減れば、シャチの個体数も減るわけです。
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シャチは母系社会で子供たちは生涯母親と一緒に過ごします。
子供を産まなくなったおばあちゃんシャチが、群れのリーダーです。
おばあちゃんシャチのいる群れは繁栄し、そうでない群れは個体数が増えません。
おばあちゃんシャチは子育てを手伝ったり、エサが少ないときは餌の多い海域に群れを導いたりするからだそうです。
一般的な群れには、おばあちゃんシャチが複数います。
大きな群れの中で小さな群れが出来ます。
ここからが面白いところです。
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Newsweek 2023・06・17
『復讐?スペイン沖でシャチがヨットを襲撃する事例が多発」
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/matsuo_a/2023/06/orcas-gladis.php
現地の人たちも、なぜシャチがヨットを攻撃するのか頭をひねっています。
しかし、記事を読むと一定の仮説を立てることが出来ます。
このシャチは、大きな群れに属しています。
ヨットのラダー(舵)の部分を攻撃して壊しますが、それ以上はしません。
ヨット自体や人間を攻撃することもありません。
そして、こうするのは大きな群れの中の一部のシャチだけです。
ここまで聞くと閃きませんか❓
大きな群れの中の小さな群れのおばあちゃんシャチが、おもしろい遊びを「発見」したのだろうと思います。
そのお遊びが、ヨットのラダーを攻撃して破壊してヨットを動けなくすることです。
それを小さな群れの他のシャチが真似して遊んでいるのだろう・と言うのが私の立てた仮説です。
(この通りかどうかは、確認されていません)
シャチもそうですし、イルカやクジラもちょっとした遊びをします。
知能の高い動物は、全部何らかの遊びをします。
スペイン沖のシャチのヨット・ラダー攻撃も、サザンレジデントシャチの「サーモンハット」もシャチが考え出した「遊び」と考えるのが、一番筋の通った理由のように思います。
私の個人的な意見は、「サーモンハット」は、この湾のシャチ独特の「遊び」なのだろうと思います。
しばらくやると、飽きてしまい止めてしまうのでは、ないかと思います。
※関連記事目次
項目「動物と植物と自然」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8835f5fca1b4e3065d08a3ab556f3c0e