葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

杉や檜からの伝言

2008-01-05 09:57:17 | Weblog
知っていますか?杉や檜は自分を守り、子孫を残すために花粉を飛ばすことを。
この季節になると花粉情報が出始めますが、専ら杉や檜などの木のせいにされますが、彼らは自分の生きる証を自然の営みとして行っているのです。

昔、里の人たちは植林した木の周りを太陽の光が入るように枝の広がり分だけ間伐したのだと云います。すると杉たちは安心して自分達の子供を適量の花粉として撒くのだそうです。

ところが、最近の山は荒れて手入れもしなくなり、自分の周りは雑草が生い茂り、太陽の光が届かず、同じ仲間もすぐ近くに生えたために生存競争が激しくなり、目一杯の力を振り絞り花粉を飛ばし、子孫を残そうというのだそうです。
花粉症という症状は、私の子供の頃は無かったように思います。仮にあったとしても山手の方の人か、アレルギー症の人かというくらい少数だったと思いますが、結局人間の不作為でこんな現象が出てきたのだと考えなければ無ければなりません。


今葉山の海の底ではワカメが育とうと頑張っていると思いますが、このワカメが良い品質で美味しく頂けるのは、葉山の海の豊饒さにあるといえます。これは葉山の里山がもたらしてくれた山の栄養が森戸川、下山川の源流の山の栄養がもたらしてくれた自然の恵みであると感謝しなくてはなりません。

一概に杉や檜が悪いのではありません。『環境整備を怠った人間が悪い』ということを伝えてほしいとの伝言でした。

コメント
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