12月23日、まいまい京都のツアーで「鴨川」の事を学び、その後に旧三井家下鴨別邸へと来ました。
頂いた茶室の説明書に寄ると、現在の旧三井家下鴨別邸が移築される前からあった茶室だそうです。
何度来ても心が落ち着くいい空間です。
大正14(1925)年に完成した豪商・三井家の旧別邸を公開されています。明治期の主屋を移築し、玄関棟を増築するなどして作られたもので、大正期までに整えられた大規模別邸の屋敷構えが良好に保存されていることから、重要文化財に指定されている貴重な空間です。建物の内部を見学したり、庭を散策したり。いたるところに散りばめられた豪商・三井家の美意識を感じる事が出来ます。
2011年には重要文化財の指定を受け、その後に改修工事がなされ2016年秋から一般に公開されています。
今回の目的は通常非公開の茶室での「師走の呈茶」です。
お菓子は「甘春堂」、お抹茶は「一保堂茶舗」と京都の老舗の物が出されます。
昨年も参加していて、その時は3名でしたが、今回はひとりで独占です。
頂いた茶室の説明書に寄ると、現在の旧三井家下鴨別邸が移築される前からあった茶室だそうです。
説明書にある様に2間続きの茶室は広い部屋と、そこから望める庭園を楽しむ煎茶の茶室ですね。
ここで写真を撮ったり、綺麗に整備された庭園を眺めていると30分がすぐに経ってしまいます。
この日のお軸は"福禄寿"、、、写しですが絵は松花堂昭乗、賛は岩倉具選(ともかず・江戸時代中期〜後期の公卿)、漢詩は石川丈山、、、、素晴らしい面々です。
いつ来ても素晴らしい庭園の管理です。
お茶室を担当して頂いた方にお聞きすると曽根造園さんが担当されているそうです。
管理が行き届いているはずです。
(天龍寺や東福寺などの寺院を管理担当されています。)
豪商の三井家別邸を考えると豪華な建物のイメージが湧きますが、建物は一見質素に見えます。
ところがそこは三井家の事、床の間の床柱には東南アジア産の檳榔樹が使われていたり、縁側の天井には数寄屋建築の技が使われるなど、他にも重要文化財に指定される要素が見受けられます。
京都でも、望楼を持つ建築物は珍しく貴重なものです。
土地・建物は京都市の所有ですが、旧三井家下鴨別邸運営コンソーシアムが指定管理者となり"京の精進料理の昼食"や"冬の朝食プラン"などの様々な企画に積極的に取り組まれているのには好感が持てます。
これらも文化財を有効活用した積極的な取り組みだと思います。
2階、3時望楼は通常非公開ですが、来年2月29日(木)〜3月12日(火)に特別公開されます。