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大徳寺山門(三門)は、東福寺三門に次ぐ現存二番目に古い山門です。
しかし大徳寺の山門は一度にその全てが建立されたというわけでなく、昭和の解体工事時の調査や古文書などによって二重二階構造のうち一階と二階の完成には六十年ほどの差があることが判明しています。
それによると、室町時代の大永四年(1524)正月に「三門事始」(起工式)がされ、享禄二年(1529)に一階部分が完成した。
しかし一階門の時代は長く保存修理も不十分で、現在から五十年ほど前の解体修理の際に、棟木に平行した構造材が雨漏りでひどく腐朽していたことが認められました。
また完成させるにも十分な資金がなく、連歌師の柴屋宗長が自己税蔵していた藤原定家の「源氏物語」を売って建築資金にした。
六十年後、千利休が檀越(施主)となり大修理、二階部分も天正十七年(1589)に建てられ「金毛閣」と名付けられました。
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山門楼上の仏殿内部は正面と左右に折れ曲がって須弥壇を築き、中央に釈迦如来坐像や脇侍には摩訶迦葉尊者、阿南尊者、羅漢像どが安置されています。
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天井の雲龍図をはじめ、柱には龍、天人、迦陵敏伽、仁王、雲、波などが極彩色で描かれており、これらは長谷川等伯により描かれています。
さらに雲龍図の西南隅に「長谷川等白五十一歳筆」の落款があり、山門二階部分が完成した天正十七年(1589)に五十一歳の等伯が描いたものであることがわかります。
出典:京都府教育庁指導部文化財保護課1971『重要文化財大徳寺山門
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また、ご本尊に向かって左手の厨子には三門二階部分を利休像がお祀りされています。
しかし、こちらの像は江戸時代末期に寄進されたもので
ホンモノは一条戻橋で利休像が自害した利休の頭を踏みつける様にさらされました。
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非公開の大徳寺三門 初の本格内部調査
昨年の10月には専門家による初めての内部に安置されている仏像の調査が行われました。
2階にある釈迦三尊像の1体が、鎌倉時代につくられた可能性があることがわかり、専門家は、「火災でなくなった仏像が多く非常に貴重だ」と話しています。
3年後に創建から
700年となるのにあわせ、詳しい調査を行うことになり、多くの事が判ってきています。
2階の釈迦三尊像の右側にある釈迦の弟子の仏像は、表現の特徴から鎌倉時代に作られた可能性があることがわかりました。
大徳寺は応仁の乱で全焼しているので、室町時代以前の仏像はないはずです。
どこかのお寺から伝来したのか?、あるいは大徳寺の僧侶が命懸けで守りつたえてきたのか?今後の学術調査が待たれます。
30分と言う、非常に短い拝観でしたが、念願がひとつ叶い、充実した拝観となりました。
こちらまで来ると、今宮神社の門前名物○○○餅を食べないといけないですね。
(内部は撮影禁止なので掲載の写真はネットからお借りしました。)
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