水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

室内水耕栽培33 (H25.1.1~20)

2013年01月25日 | 室内水耕栽培
<育苗棚改良>
1月18日 テンバコ(2台4892円)とRevexプログラムタイマー(1209円)が届いたので早速育苗棚を改良する。養液タンクの養液を1分20秒給水しポンプを停止して排水するやり方ですので苗が養液に浸っている時間が少ないため1日に3回給水するようにプログラムしました。育苗テラスでは10分間灌水を1日1回行うとあるのですが私のやり方では10分間の灌水はできないので回数を3回にしていますが少ないようであれば最大の7回まで増やせますので様子を見て対応することにします。ライトの点灯時間は14時間に設定していますがこれも栽培する品種によって調整します。小型ファンも点灯時間中は稼働します。テンバコには27穴の育苗ポットミニが5台入りますので2台で27×5×2=270株育苗可能です。照射ライトはテンバコ1台につき20W蛍光灯2灯型を3台使っています。タイマーはRevexの24時間タイマーとプログラムタイマーです。冬場の発芽には発芽育苗器「愛采花」を利用しています。
 
 

1月21日 足らぬ部品を購入して育苗棚を完成させる。コックの取り付け上下均一に給水できるようにすると共に給水回数を5回にしました。


<炭酸ガスコントローラーの接続ミス>
1月17日 苗テラスの本を読んでいて気づいたことですが今まで炭酸ガスコントローラーの電源は通常の電源プラグにつないでおりましたが炭酸ガス供給は明期に必要ですが暗期には不要とのことですので照明器具を接続しているタイマー付プラグに接続しなおしました。これで炭酸ガスボンベの使用量も節約できるはずです。こんな基本的なことを案外ミスっているのです。

<蛍光灯ではレタスもやや徒長か>
1月16日 先月定植した玉レタスですが蛍光灯下ではやはり葉幅が狭いというかやや徒長気味です。今からでは遅いのですが4株だけLEDの下へ移植しました。


<育苗棚の改良>
1月16日 「最新の苗生産実用技術」に紹介された苗テラスを参考に育苗棚を少し改良しようと思います。苗テラスではEbb & Flow方式で1日1回10分間の灌水で養液供給を行っているようなので水中ポンプとタイマーを使って同じような方式で灌水できるようにしたいと思います。プログラムタイマーを使って給水しオーバーフローしたものは養液タンクに戻し残っている養液は水中ポンプが停止した時に逆流して戻るようにすればいいのではないかと思います。又通気の重要性も書かれていますので小型ファンを使って通風を促進したいと思います。栽培野菜ごとに環境条件も記載されているのでこれも参考にしたいと思います。概念図としては概ね次のようになります。レタス工房に設置していますので室温・炭酸ガス・湿度は別途制御されていますので問題はありません。

現在使っている栽培棚に熱帯魚用の小型ファンだけ取り付けました。
 

<レタス工房の空調費>
1月15日 レタス工房の空調に取り付けたサンワサプライのワットモニターで消費電力の累計を見ると使用時間4224時間(176日)で消費電力は369KwH、金額にして739円と表示されていますがこれではKW単価が2円になってしまいますので通常単価22円で換算すれば811円。1か月約1400円ほどです。別に光源代は1か月に700W/H×12H×30D÷1000=252KW/M×20円/KW=5040円/M。一方なっぱ工房の方のエコワットでは累計計算ができないが表示は15.3KwH、339円、0.4円/Hとあるのですが何時からの計算なのかが分からないのでレタス工房と同じワットモニターを購入してチェックすることにします。
1月16日 ワットモニターを買ってきてなっぱ工房にも取り付けました。消費電力は60Wから80Wほどで1日の消費電力累計も1KwHほどです。冬場なのでそれほど冷房が必要としないからでしょうが意外と空調費はかかっておりません。前にも書きましたが今年設置のクーラーはかなり省エネタイプです。

<タイニーシュシュとレタスを育苗室に>
1月15日 8日に播種したタイニーシュシュとレタス類を育苗室に移しました。発芽器「愛采花」では発芽後放置すると根が乾燥して萎れてしまいますので養液をためたパットに移さないと苗は成長してくれないからです。


<育苗技術紹介の「最新の苗生産実用技術」を購入>
1月15日 育苗の仕方について少し勉強したいと思って適当な参考書がないか調べていると社団法人農業電化協会から表記の書物が出版されていたので早速購入して勉強することに。内容的には閉鎖型育苗設備「苗テラス」を中心に詳しく説明されているのでかなり参考になりそうです。


<高価になったオクトクロス>
1月15日 昨年から急にオクトクロスの価格が高騰してタオル一枚が5250円になっています。昨年は4200円だったと思うのですが。屋上で水耕栽培を始めるときには必ず必要な商品ですので高くても仕方がないので購入を検討しなけらばなりません。それにしても5000円は少し高い。年間3枚は必要なので15000円の農薬代になります。代替品がないのでしょうか。銅板をつるしたのでは効果がないのでしょうか。インターネット通販で調べると10枚で39000円というのがありましたが一時の出費としては少し大きいですがこれなら1枚3900円です。思案です。

<未だ結球しないミニ白菜タイニーシュシュ>
1月15日 先日から様子を見ているのですがなかなか結球してくれません。栽培日数から言っても大きさから言っても十分に結球すべき時に来ていると思うのですが。パネルを裏返して根の状態を観察すると根が固まって元気がなく何か病気にかかっているような感じです。これが原因で成長力が弱っていると思われるのですがここまで育っているので廃棄するのはもったいないしよい方法が分かりません。とりあえず使い古したオクトクロスを入れておく。
 

<硝酸イオン濃度の低減方法>
1月14日 高濃度の硝酸塩が含まれている野菜を食べると唾液と反応して亜硝酸塩となりさらに消化過程で発がん性の「ニトロソアニン」が生成されるために欧州では野菜に含まれる硝酸塩濃度は2500ppm以下と規制されているとのことですので硝酸イオン濃度を下げる必要があります。「養液栽培のすべて」にはその対策として
①収穫前6日間硝酸態窒素の供給を停止すると3300ppmから1700ppmに低減される
②補光を使って照射時間を深夜まで延長するとアミノ酸合成が促進され2日間で500ppmまで低減できる
③肥料供給の停止による生体重の減少はカリウムの増施することで回避できる
などの方法が記載されていますが養液にはすでに硝酸態窒素が含まれているのでその供給を停止するには養液を入れ替えるなどの方法をとらなくてはならないので現実的には補光を使っての照射時間延長が対応策としてとりやすいのではないかと思います。

1月15日 収穫期に来ているほうれん草と春菊について照射時間を20時間に延長して本日から2日後に硝酸イオン濃度が低減しているか調べることにしました。また硝酸態窒素の供給は停止できないので養液を少し入れ替えてEC値を2.3から1.9に落としました。

<肥料の過剰投与が原因か 硝酸イオン濃度測定>
1月11日 窒素吸収過剰=肥料の過剰投与ではないかと思われ、ほうれん草レタスの硝酸イオン濃度を測定する。まず本日収穫したほうれん草を測定すると値は3500ppmとEU基準値より1000ppmほど高い。次に結球していないがチップバーンも発生していない屋上のレタスを測ると1100ppm。一方チップバーンの発生している室内栽培のレタスはほうれん草よりまだ高く3700ppm。このことから判断して室内水耕栽培では肥料の過剰投与がチップバーンにも影響していると思われる。しかも硝酸イオン濃度が高いと健康にもよくないので健康に良い野菜作りという点からも肥料の過剰投与は慎まなくてはならない。今後はまずEC値の初期設定を2.0かそれ以下にして後は収穫まで水道水の補給だけにして栽培することにします。屋上菜園では通常養液の減少には毎日水道水の補給のみで対応しEC値が極端に下がった場合(0.6以下位)しか肥料を補給をしていない。この手抜きの方が結果的にはよさそうです。この休みにレタス工房の養液を一度全部入れ替えてみようと思います。
堀場の硝酸イオン濃度計での値は校正の後水道水で36ppm、屋上レタスで1100ppm、室内レタスでは3700ppm、ほうれん草では3500ppm。
 
 

<玉レタスにチップバーン>
1月9日 栽培中の玉レタスにチップバーンが発生している。カルシウムイオンが不足しているはずはないのにどうして発生するのでしょうか。というのは肥料を供給しているBlueLab社のDosetoronicはソレノイドバルブを直してからは1号・2号とも供給はされていますが同量ではなく今回も肥料養液の減り方をみると2号の方が2倍ほど減少しています。大塚ハウス2号は石灰CaOが主成分ですからこの肥料供給でCa+が不足してチップバーンが起こるとは考えにくいからです。発生原因をインターネットで調べると次のようなコメントがありました。「培地中にカルシウムが多く存在していても発症する場合があり、とくに窒素吸収が過剰になるとカルシウムの吸収が妨げられチップバーンになりやすいです。その他に、施設内の温度や土壌の水分状態などもカルシウムの吸収を妨げる要因となります。」すなわち窒素吸収が過剰になっていると考えられるということです。そしてその対策として「培養液処方で考えるとカルシウムと拮抗するアンモニア態窒素の比率を下げると良いでしょう。さらに、対策をとるならカルシウム葉面散布剤の使用も効果的です。」とありますが現実にはどう対応したらいいのかこれだけではわかりません。
大塚1号ではアンモニア態窒素比率は硝酸態窒素の10分の1程度です。

<ミニ白菜とリーフレタス播種>
1月8日 ミニ白菜「タイニーシュシュ」とリーフレタス「マザーグリーン」を播種。
1月9日 サニーレタスも播種

<ほうれん草用エアポンプをセット>
1月8日 野菜園芸大百科「養液栽培」の「ほうれん草の育て方」の中にほうれん草は呼吸量が多いので溶存酸素量が重要である旨書かれていたので早速ほうれん草用のエアポンプをセットし生育床に酸素供給が多くなるようにする。pHは6前後、水温は20度までなどは問題なし。その他播種管理や定植管理等参考になることが書かれていますのでできるだけ参考にしたいと思います。また12月31日に播種したほうれん草は発芽してきていますが根がスポンジを通り抜けるまで育苗棚でしばらく育てたいと思います。
 

1月11日 年末に播種したほうれん草はしっかり根が出てきたので本日定植する。

<レタス工房の様子>
1月5日 本日の様子です。前回の玉レタスはほぼ収獲しましたがいずれもうまく結球していませんでした。
 

<イチゴは未だ実らず>
1月5日 楽しみにしていましたがやはり受粉できていないためか結実してくれません。綿棒を使って受粉させましたがうまくいっていないようです。
 

<ミニ白菜シュシュ>
1月5日 ミニとはいえ白菜ですので成長にはかなりの日数がいるでしょうがいまだ結球してくれません。1パレットの栽培株数を12株から6株にしてゆったりと育てています。メーカーカタログでは60日ほどで収穫可能とのことですが来週で60日になります。外葉が触れ合うようになると競い合って立ち上がると書かれているのですが。
 

<春菊・ほうれん草は順調です>
1月5日 なっぱ工房の春菊とほうれん草は順調に育っています。春菊はなべに、ほうれん草はお浸しにしていただいております。
 

<なっぱ工房の様子>
1月5日 なっぱ工房の環境管理は順調です。室温・湿度・水温・炭酸ガス濃度は自動制御され、pHとEC値のみは手動でチェックしています。
 
 
 

<LumiGrow ES330はメーカーへ>
1月4日 故障したLEDライトについてLumiGrow社から運賃を負担するので返送してくれとの連絡があり送り返す。工場で検査の上修理して送り返してくれるとのことです。国際郵便貨物(EMS便)で送りましたが日本からアメリカへは8㎏未満11800円、前回アメリカから送られてきたときのインボイスを見るとUSPS便で72$(6000円弱)でほぼ半値。同じ国際郵便貨物なのにかくも価格が違うのはなぜなのでしょうか。(USPSのHPで調べるとPriority Mail 9㎏以下で60.95$になっています)

1月8日 LumiGrow社から商品到達のメールあり。4日出荷7日着ですの実質3日で運ばれています。USPSでは8日乃至10日かかっていますので国際宅急便並みのデリバリーの早さがコスト高の原因かもしれません。

1月11日 故障の原因は電源部(Power Supply)にあったので部品交換で対応し本日出荷した旨のメールがありました。何日で到着するか楽しみですがやはり10日位はかかるでしょう。
1月19日 本日修理したライトが返送されてきました。やはり9日かかっていますのでその分安いのかもしれません。問題は修理品の返送なのに消費税がかかったことです。先方のインボイスに商品価格が記入されていたために消費税が課税されたわけですがこれは先方の記入ミスでしょう。修理代無料であればその旨を記載してくれれば課税されることはないはずです。

<いつもご覧いただきありがとうございます。>
今年も趣味と実益を兼ねて室内水耕栽培を続けていきますがまだまだ課題も多く出来栄えも納得できる状態には至っておりません。完全な結球レタスの栽培・徒長の抑制・チップバーンの撲滅・育苗ノウハウの習得・未熟不良株の撲滅・通年均一栽培・生産コスト1株150円以下の達成などの課題を解決していかなければなりません。とりわけ今年はまず健康で丈夫な苗をどのように育てるのかという育苗ノウハウをしっかり勉強したいと考えております。今年も課題に向かって挑戦の年になります。



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