GWっつーことで、ゴールデンつながりでゴールデンカムイの感想書きたいと思いまっす!
ゴールデンカムイは放送当時からかなり観たかった作品なんですが、フジオンデマンドでしか配信されてなくて他サイトで観れるのは数年先かな~と諦めてたんですけど、アベマTVで何話かまとめて一気放送やってくれたおかげで観れましたァー!
原作は未読です。「愛・暴力・権力」を三大方針に掲げる青年誌連載作品という事もあり、セックス&バイオレンス満載、バリバリに寝返ったり裏切ったりする作品。(犬のリュウが一番忠義に熱いという…(;^ω^))確か何年か前にマンガ大賞かなんか受賞してましたね。なので面白い作品なんだろうなぁ!と期待たっぷりで見始めたんですけど、ガチでおもろかったです!!
ざっくり言うと、囚人チーム・軍人チーム・ゲリラチーム&杉元一派っつークセの強いキャラ達が金塊を奪い合うという冒険グルメ作品です。(?)
この3つのチームがそれぞれの事情で手を組んだり裏切ったり、「え?コイツとコイツが裏で手ぇ組んでたの?」「この裏切りもんガァアアア!!(エレン)」と、騙し合い入り乱れる人間模様に人間不信になることうけあい。
最終章の網走編は特に見所満載!というか見所しかなくて、戦艦まで登場してドンパチが繰り広げられます。
登場するキャラクター達が相当にクセが強く、特に囚人どもは当たり前だけどまともな奴が一人もいません。それどころか軍人チームも奇人・変人の巣窟で作中でまともなのがアイヌの方々のみという…。笑
自身を「不死身」と称する主人公・杉元をはじめ、戦乱の世を生き抜こうとする個性の強いキャラクター達の力強さ、逞しさ、その生命力に溢れる姿は素直にカッコいい!
その生命力の象徴と言えるのが「食」と「性」の二大テーマだと思います。
「食」に関しては主にアイヌの食文化で、アイヌの方々のとても豊かな食事風景が描かれています。作中では「チタタプ」や「ヒンナヒンナ!」などの流行語が生まれたりも。
「性」に象徴されるのが、やたらチ〇コがらみの下ネタが多いこと。笑
「勃起!」や「チ〇ポ先生」などのセリフはもちろんですが、変な性癖を持つ囚人が自分が殺される妄想をしているときに股間が黄金に輝いたり、しまいにゃ杉元たちがフル〇ンで敵と戦うという身悶えするエピソードまであって、この作者どんだけチ〇コ好きなんだヨ!!ww チ〇コってのも生命力を表現しているんだろーなぁとは思うんスけど。笑
性と言えば軍人チームのボス、鶴見中尉がたいそうな人たらしで部下たちを骨抜きにしてハーレムを築いていたり、衝撃のラッコ鍋事件など、頼んでもいない腐女子へのサービスもわりと盛り込まれていてそっち方面でも楽しめます。
そしてそして、何と言ってもアイヌ文化への深い造詣。
アイヌ文化に関しては恥ずかしながら自分はまったくの無知だったので、彼らの考え方等いろいろと興味深かったです。自然の摂理や倫理を自分たちの文化へ取り入れ、秩序を崩さないようにと知恵を絞ってそれが伝承されているのが、昔の人の知恵ってのはすげーなぁ!と感嘆します。
こっからは各キャラクターについて。
杉元
漫画ではけっこう初めの方で過去が明かされてるみたいなんですが、アニメだと二期の中盤くらいにならないと明かされないので(しかもチョロっと…)、強烈な脇役たちに埋もれてしまいがちだった不死身の杉元さん。自分の中ではほとんど白石とコンビ組んでるギャグ要因扱いですw
過去がわからないと、彼がどんな思いを抱えてアシリパさんと行動を共にし、どういう影響を受けているのかがあまり見えてこないのがちょっと残念ではあります。アシリパの豊富な知識や彼女の真っすぐな心持ち、それに何度も命を助けられているので強い絆でつながっているのはわかるんですけど。
アイヌの豊かな文化には谷垣同様とても感銘を受けているようで、チタタプするときは誰よりも輝いていて「チチタプ王子」の称号を授けたい。笑
…風呂入るときも帽子とらないのは…ハゲ隠し?
アシリパさん
熊を毒矢で仕留めたり豊富な山知識で男どもを従えるアイヌの少女。美少女でありながら牛山の事を「ち〇ぽ先生」と呼ぶ、下ネタや変顔もOKな神楽系ヒロイン。お父ちゃんが実はゲリラの主犯だったことが判明して悲劇展開に突入するっぽいけど、ヒンナヒンナで乗り越えて欲しい。ちなみに牛山は彼女の乗り物。
尾形
第一期の最初から単独行動をしていて、何を目的に金塊を追っているのかちょっと腹の底が知れず、ギャグにもあまり絡んでこない身持ちの固い尾形。二期の終盤で実はキロランケたちと組んでたのが判明してめちゃんこ驚いたんですが、今後の動向、要チェキ☆な存在。
かなり不憫な境遇の生まれで、そのせいか感情の起伏がなく何かが欠けた状態で育つ。父親に無視し続けられて父を刺殺。死ぬ間際に自分だけに向けられた父親の感情にニヤリと笑ったのは、やっと自分に振り向いてくれたことに喜んだのかな…?
土方
死ぬほどカッコいいジジイ。
ただひとつ、不満点をあげるならやっぱり作画…。一期が特にひどかったかなぁ?なんか紙芝居みたいで…。笑 原作、脚本、演出、音楽どれも素晴らしい出来なだけに作画がガクガクなのがすごく勿体なかった。二期は盛り返してましたけど。
だけどそのガクガクのシーンに迫真の演技で命を吹き込んだ声優陣の偉大な貢献は書いておきたいです。
特にすごかったのは津田さん…かなぁ。19話の尾形過去回の独白はとんでもなくブラボーですた。大塚芳忠さん、明夫さんのW大塚氏も良かった。てか全員ヨカッタ!!
少年漫画にはない、大人向けの過激でスリリングな展開は、他のアニメでは絶対に味わえない特別な興奮を与えてくれました。三期は是非やってもらいたいと念願しとるんですが、いつになるかわからんのでその前に原作に手を出してしまうかもぉ…?