小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

朝の風景

2010年01月30日 | 社会
 仕事で大分にいない場合を除き、毎朝、小中学校に通う児童生徒の顔を見ることにしています。自分から「おはよう!」「おやようございます!」と声をかけて行く子もいれば、こちらから、「おはよう!」と声をかけても、いっこうにあいさつをしない児童もいます。

 さすが中学生は、ほぼ9割がわたしの「おはよう!」というあいさつに応えるように思えます。ただ、自分から進んで、私をはじめ近くで交通整理をしている大人の姿を見てあいさつする生徒は、今のところそのなかの4割くらいに低迷するように思えます。

 声をかけて返事が返ってくることだけでも良しとしなければならないと思いますが、中学校の場合は、毎月1日を「あいさつの日」として、あいさつ指導を行っています。私のいる交差点に教師が2~3人来られ、生徒にあいさつ指導をします。

 良いことだと思いますが、今のところの印象は、生徒の方もその場限りで終わっているように思えてなりません。やはり、あいさつは、心から迸る様に出るものでなければ、互いにあいさつをしあう方もうれしくないというか、そんな気がしますね。

 児童生徒の交通安全のおじちゃん「緑のおじちゃん」を始めて、かれこれ5年になりますが、今では子どもたちの顔を見るのが楽しみです。先日、顔色の悪い児童が私のそばを通りかかったので「どこか悪いのか?おなかでも痛いんじゃないのか」と問いかけたところ、案の定「うん。お家からここまでずっとおなかが痛いまま」という。

 「よし、おじちゃんがお家に電話するから、待ってろ」と、その児童から電話を聞いて、親に連絡をした。すると5分足らずで迎えに来た。そのまま、病院に行ったのだと思っていたら、翌日、「どうした?病院に行ったか?」と聞いてみると、「あれから病院に行った」との答えが返ってきた。

 朝の通学路は賑やかで、「おじちゃん!いま何時何分?」と、時間を聞く子が近ごろ増えてきたのも特徴かな。中学生より小学校の児童が多い傾向にあると思う。必ず聞く子や、スーッと私の方に擦り寄って、顔を見る子もいるが、それは、今何時?とのアイコンタクトのようなものでもある。

 本当に可愛らしい子どもたちに会えるのが今では楽しみになっているのが、偽らざる気持ちで、寒い日などでも「今日は寒いからサボろうかな」など一度も考えたことが無いから自分でも不思議です。だから、子どもの持つ力は偉大だなと思うのです。逆に私が元気をもらっているようなものです。