ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

とうとう逃げ出して

2008-07-26 07:49:54 | Weblog

昨日はとうとう暑さに負けて、マリリン(愛犬シーズー)を小脇に抱えて
2階へ避難しました。犬の他に「水滸伝」18巻、小さなタオル、携帯電話、
濃いウーロン茶が入っている水筒(魔法瓶・・・ウチの宇宙人がこの命名に
驚いてたわ)350ml。
1階にも2台のエアコンがあるけれど、効率を考えたら2階のそれを稼動さ
せる方がいいって判断して。
汗もかかず、快適な時間が過ぎます。気持ちよくお昼寝もしっかりとって。
犬も心地よさそうでした。フサフサの毛皮をまとってる彼等は人間以上に
辛い近年の夏です。
風通しのいい家なのですが、それでも居間の温度が33℃を越えてしまったの
です、午前中に。扇風機では追いつきません涼を確保するには。
セニョール・ダンは、出たり入ったりです。
「じゃ、2階へ行きます」って、避暑です。

5時をいい加減廻っても、明るい暑い夕方です。
いつものように、セニョールは晩酌を始めます、扇風機をバックに。
日もとっぷり暮れてくれば、やっと暖風が涼風に変わり出します。ホッ
つくづくこの地のありがたさを思います。住宅地ですが、小さな川、在の農家
の大木、点在する林、畑、森に囲まれています。空気を自然の状態にしてくれ
ます。1戸建ちの庭には植物が溢れて、それも1助です。
本当はもっと人家の少ない所に住みたい私ですが、おいそれと叶うことでは
ありませんから、今の環境の中で快適を見つけるようにしています。
人工的な、都会の中に住んでいないことを感謝です。アスファルトとコンクリ
ートが周りに密集していない所で生活できる幸せを感謝しています。

毎朝、新聞に挟まれた本体より重い広告の束をそっくり見ないで古新聞置きへ
置きます。すっきりした新聞は気持ちのいいものです。
従妹と言ってたものです。
「読む本がなかったら、広告も楽しみの一つで、よく見る(読む)わ」
「お互い活字中毒かもしれないものねぇ」
友人知人身内の中で、読書家って数えてみれば、・・・ 10人に欠けるわ。
読書の楽しみを知らない人って、とってもつまらないって思います。
人生の何分の一かは損してるって思います。モノ・カネの損以上のそれよ。
本を読まない人との会話はつまりません。浮世の話ばっかりって、私は
嫌いですから、近寄りません、そうっと逃げ出します。
それで、フッと最近思ったのです。
広告って、「買って下さい」ってメッセージでしょう?購買欲をいかに
刺激するか、煽るか。そのためのあの手この手の文言・写真ね。
だったら、私には必要ない!ってことに気付いたわけです。無駄!って。
それで、新聞から抜き取ってそのまま古新聞置きへ直行です。

つい2~3日前、ある人に言われました。
「奥さん、細かいお金にこだわらないでしょう?」
「ええ、それよりお金に関りたくないのよ。今、主人のお陰で不自由なく
暮らしているし、生活が出来ればそれでいいって。幸せなのよ、お陰様で」
「顔に品がある。細かいお金にこだわる人は品性がない顔をしているから」
「出てくるものかしら?」
「ええ、それはくっきりとね」
「ありがとうございます。こんなことを言われたのは初めてよ」
ええ、本当に初めて言われた言葉です。少しくすぐったかったわ。 それで
母が聞いたらどんなに喜ぶかしらって。
「人に必要なのは品性」
って言われて育ちましたから。
モノ・カネの多寡(多い少ない)を決して言ってはいけません!
身を飾るより、食に気をつけなさい!食事時の食べ方がその人の品性に大き
く関るのよ!って。
多寡を口にすることの卑しさを戒められてきました。ですから、ですから
世間に背を向けてしまうのです。下品が大好きってマスコミ教の人々とは
縁を結びたくありませんから。

しみじみと、今は亡き母へ感謝を捧げる私です。
育てられました。本当に、人はどうやって生きていくべきか。ベースは母が
創ってくれました。そこに肉付きがなされたとしたら、それは本のお陰です。
それも、なるべく偏らないように乱読です。

毎月お小遣いをセニョールから貰います。
ピンピンの新札を銀行の袋に入れてくれます。昨日もその日でした。
「ありがとう。(母の写真へ向かって)、お母さん、今月も又貰ったわ。
(セニョールへ)今ね、お母さんが、レイコチャン良かったわねぇって
言ったわよ。本当よ。絶対そう言ったわ、良かったわねぇって」
10月から始まる前期講習(スペイン語・中国語)の前納資金へ貯金しましょう。
ありがたいことです。
生活を保障してもらって、自由に出来るお小遣いまで貰えて。
年輪を重ねることは、それまでにこびりついた、諸々の「欲と言う垢」を
こそげ取ることに当てる期間だと思えるのです私には。 ここでも
母が言ってました。
「モノカネは下を、精神は上を見なさい。つまずかない秘訣よ」
名言でしょう?

美形とは、億光年もの開きがある我がご面相ですが、素晴らしい言葉を
戴いて、少し嬉しくなりました。それより何より、そういう言葉を他者へ
向かって言えるその人の素晴らしさが、私は嬉しかったのです。
全ての言葉・振る舞いは、発するその人へ戻るのですから、なんて
素晴らしい人でしょう、ご自分を高めることをその方はなさっていらっしゃ
るのです。当然、その方のお顔に卑しさはカケラも感じられませんでした。