ウチの宇宙人から「駅迄出ておいでよ、なんか食べよう」メール。
セニョール・ダンは「おが屋」で、又、いえ、本当に息子孝行のセニョール。
しっかりお金を落としてくるのですから。
サラリーマン時代の部下の一人からのお誘いで、いそいそ出かけました。
「アズマサンがいらっしゃるの?なら私も行く」って言ってたのですが、
「水滸伝」を読みながら、彼の動きをチラッチラ見てて、行くって言えば
それで一緒にだったと思ったのだけど、本の方が魅力があったってことね、
「行ってらっしゃーい!」
私達夫婦は、スケジュールを、お互いの大きなカレンダーに書き込んである
ので、それを見れば一目瞭然で、動きがわかるの。
宇宙人もそれを見てたのでしょう。
焼肉が食べたいって。
出渋ってた私でしたが、私も久し振りに焼肉を戴きたくて出かけました。
それなりに、久し振りのそれは美味しかったのですが、何かが足りない
って感想で、それでも「ごちそうさま、美味しかったわ」これは礼儀。
「インフレに突入だね。資産の運用は」云々。
「やっぱり、ルピーとルーブル、取り敢えずインド・ルピーをトランク
いっぱい欲しいって、ここ1~2年思い続けてるのよ」
「買えるけど、円には換えられないよ」
「ふ~ん、でもいいのよ、円に換えられなくても」
家の引出しには「元」やら何やら、色んな国の小銭があるけれど、ユニセフ
へ寄付するしか役には立たない我が家の外貨。
ま~ず、お金には縁がない、否、どうでもいいって、ありがたい環境で
生きてますから、それだけで充分な私です。
彼は、ネパール・ルピーをベッドと言わず絨緞まで敷き詰めた経験を
私の姉にさせてもらった稀有な経験保有者です。姉がカジノで儲けて、
我が息子が遣い。その大儲けは現地の新聞にも載ったって、つい最近
聞きました、そうだったの?ひと昔前の話よ。
「本当は今日中野に行く筈だったんだよ。ミンファとおが屋で待ち合わせて」
「また、ご苦労様なことで」
「中間で待ち合わせ」
「中野から出てくるなんて、ちっとも中間なんかじゃないじゃない」
「それがね、昨日、香港へ行くことになっちゃったからって、電話だよ。
海外へ行くのに、2~3日前に連絡かなあ?」
「まあ、今はそんなことが出来るご時世だからねえ」
「遊びじゃあなさそうだったけど」
「そう言えば、あのタジキスタンだったか、アゼルバイジャンだったか、
どこかあの辺の国の玉葱がなんとかって話、どうなった?」
「そういえば、そんな話もあったけど、さっぱり聞こえてこないね」
「つまんないの」
こんな話が宇宙人とは出来ます。
家を出る前に、スサーナクラスの旧スペイン語仲間からのメールには、
バルト3国へ出掛けますって。去年は、ドイツのグリム童話の旅なんて
素敵な旅行をしてらした彼女は、日本の民話の語り部もやってらっしゃ
る看護士さんです。彼女曰く「私はお話が好きなのだと思うわ」。
私は「言葉が好きなのよ。知らない言葉のほうが多いのだから、出来る
だけ多くの言葉に出会うつもりよ」
って。
鹿児島生まれの私は、かつて沖縄へ旅行した時に、それを言わない事!
って、ウチナンチュー(沖縄県人)に言われました。
薩摩に苦しめられた歴史があります。300年以上昔のことでも、私
個人が傷つけたわけではありませんが、受けた方は忘れがたい傷とな
ってうずくのでしょう。その時に出会った
「メンソ-レ」=いらっしゃ~い は、外国語でした。7才の夏に故郷を
離れて、家では私達娘には標準語を遣わせてた母でしたから、鹿児島弁は
ほとんど知りませんし、言えません。ポツポツ単語を拾える程度でした。
今となって、故郷の言葉を知りたいという欲求に、・・・これも一つの
独立した言語。なら、覚えなきゃ!琉球語も、当然このほどやっと原住民
としての存在、権利を獲得したアイヌの人々です。なら、その言語アイヌ語
もねって、私が取り組みたい言語は増えるばかりです。
主語・目的語・補語の構成の日本語。「トーゴー」と言う名のビールはトルコ。
そのトルコ語も、同じ言語圏のお国。日露戦争以来の親日国。
イスタンブールまで陸路・空路で行って、そこからパリまでオリエンタル急行
なんて旅をしようね、って私の親や伯父達と親交があった父親を持つ昔馴染み。
「幾つになっても、レイコチャン、マサアキチャンよね」って言える間柄。
「マサアキチャン、トルコ語は?」
「そんなのは覚えないよ。旅行用になんて身につかないよ」
そう、私もそう思います。いつ行くのかわからない、わずかな期間の旅行の
ためにその国の言葉を覚えようなんて、外国語はそんなに易しくありません。
でも、私はそんなためではなく、トルコ語も覚えたいリストに上がっている
言語ですから、もうイヤ!って脳みそが言うまでCDを聞きまくりです。
アレッ、その発音の仕方って、中国語と同じじゃない?
エッ?トイレはスペイン語と同じ。
そんな言葉もあるじゃあありませんか。隋・唐の時代、多くの人々が、駱駝
に乗って絹の道を往復したのですから、イスラムも、様々な有形無形のものが
混ざり合ったのです。往来ですから影響しあった歴史です。
あのオスマントルコのサルタンの話からは、イスタンブールと言うより、
コンスタンチノーブルって言うほうがトルコって感じよねって、一人ごちた
りして。楽しみは、グッグッグッグググって広がります。
字面(じづら)で覚えないで、耳で覚えようと思います。
楽しみは増える、広がる一方の私の他言語とのお付き合いです。
ざっと5000~6000語は世界にあるって。英語英語英語ーーー!それ
ばっかりにこだわるから覚えられないのよ。すくなくとも2言語同時に取り
組んだら、覚えられるって、経験から言えます。何事も「面白い」面白がる
気持ちが絶対に必要。面白がる自分になることが一番大事って思います。
さあて、お風呂の中ででもトルコ語を聞きましょう。お・も・し・ろ・い!