@二日目@
早朝正座稽古からスタート。
みんなで小声でぶつぶつ。
声出してない分、傍から見たときの警戒度はアップしているでしょうね。
マスコミに「宗教団体」として取り上げられないか心配です。
この日は一年生の高座稽古ですから、一年生はみんな緊張した面持ちでした。
太田君です。こっちまで緊張が伝わってきます。
朝食後、通常稽古。
今度は声を出しているので、きっと今度はそこまであやしくないはず。
まぁマスコミさんの手にかかれば、すっかり僕たちは頭のおかしい連中でしょうけどね。
さて、どんどんと高座稽古の時間が近づいてきます。
やはり一年生の表情は強ばっていました。
ガールズトークもどこか上の空。
昼食後、一旦休憩。
休憩の後は、ついにお待ちかねの高座稽古。
彼らははじめての高座稽古なわけですからね、
僕も一年前のことを思い出すと、今でも震えが止まりませんよ。
休憩中の河本君です。これが究極まで緊張している人間の姿ってやつです。
休憩終了。
少し稽古をして、ついに一年生の高座稽古がはじまりました。
一番手は塚本さん。
彼女はとぼけた良い雰囲気を持っています。
なんとなく定吉が似合う感じ。
持ち前の明るさで、見てるだけで自然に笑顔になってしまいます。
一番手のプレッシャーにも負けず、よくがんばりました。
初ネタが楽しみ。
二番手は河本君。
彼はみんなから「全体的に小悪党っぽい」って言われていました。
僕はその人を馬鹿にしたような雰囲気が大好きでした。
あれで金坊をやったらどんなに面白いだろうw
あと特に理由はありませんが、もし彼に会う機会があれば
「だってそうでしょ?」って言ってあげてください。
一旦休憩をはさんでからの、三番手は小林さん。
彼女は若干早口でしたが、非常にテンポが良い。
そして独特の間を持っていて、なんとも不思議な魅力があります。
声を張ると椎名林檎に似てます。
あとほうきをかき回す所作の切れが半端なかったです。
今度教えてもらおう。
四番手はたおる君。
本名はたしか吉岡君だったと思います。
早々に高座名が決まってしまったので(下だけ)、はい、たおるはたおるです。
彼はお年寄りと馬鹿のキャラが上手でした。
全体的に落ち着いていて、安心して観ていられる様な感じでした。
さすがおばあちゃん子!
一旦休憩。このあたりで七志さんと弐亀さんとカメがいらっしゃいました。
はい、そして五番手は松本さん。
彼女はとても丁寧に正攻法でネタをやってくれました。
例えるなら、M-1グランプリ2007のトータルテンボスのような感じですね。
笑い飯とかポイズンガールバンドとか変化球的な漫才ばっかり見せられた後での正統派!直球ストレート!
あのときは非常にスカッとしました。はいはい、漫才ってこういうことだよね!って。
松本さんはあのときの感覚を思い起こさせてくれました。
ありがとうございました。
六番手は秋元さん。
彼女は何と言っても声が良い。
女優とかアナウンサーとかナレーターとかやっててもおかしくない声です。
途中、小学校の教科書の音読CDを聴いてる感覚に陥りました。
それくらい良い声。
個人的には水樹奈々の声に似てると思ったけど、みんなはどうよ?
あと一人を残して休憩。
トリの太田君の心中をお察しすると、胸が痛みます。
まわりはみんな緊張から解放されたやつらばかり。
一人で緊張して、一人でネタをさらって・・・
おまけにやつらはお構いなしですよw
あああ俺だったら絶対に耐えられないいいい
てなわけで、七番手は太田君。
彼はとにかく豪快でした。
勢いだけなら誰にも負けない。
終始、反対俥の二人目の車夫を見ているような感じと言って、伝わるかは知りませんが。
あの勢いが出せなくて俺は反対俥なんか一生やらねえと胸に固く・・・まぁいいや。
あーあと、彼はのれんの所作というやつを見せてくれました。
見たい人は、太田君にお願いしても、もうたぶんやってくれません。
そんなこんなで、高座稽古終了!
おつかれっしたー
その後は、みんなわいわい食べたり飲んだり騒いだりしましたよ。
で
宴会終了後。
高座稽古を明日に控えた2、3年生は「やべえぞ」という合言葉のもとに終結し、
夜な夜な小声でボソボソ稽古をしていました。
ああ、これは、飲んだ後もやるだなんて、マスコミのかっこうの餌食に・・・
と、そこへ、人影が。
マスコミかな?と思って見てみると、
なんとそこにいたのは一人の一年生。
どうしたのか訊いて見ると、
「眠れないんで、僕も稽古していいですか」
な、なんて熱心なやつなんだ!
高座稽古が終わったばっかりなのに稽古だなんて!
これは尊敬せざるを得ない!
僕らは軽く涙を流しながら、稽古を続けたのでした。
《おまけ》
高座稽古が終わった一年生。
高座稽古を控えた二年生。
三日目へツヅク。