どうやら師匠宅の「稲刈り」も目処がついたようだ。一段落といった印象かな。いつものパターンだが、師匠から声がけがあったみたいで、「大御所」が大きな声と身振りで手招きしている。師匠の田圃に入り込んで、稲ワラを結束中の模様、例によって「稲ワラの提供」があったみたいだ。師匠宅は既述のようにコンバインを活用して「稲刈り」を行われる。ご存じかと思うが、コンバインは刈り取った稲から籾を収奪し稲ワラそのものは粉砕して散布する。従って稲ワラは残らないのが基本だが、一定の操作を行う事で稲ワラを残すことが可能なようだ。師匠は息子氏に指示し、我々のために稲ワラを残してくれた模様。稲ワラは農業用資材として重宝するもの、有り難い配慮だ。
声がけしてくれた「大御所」は早々と稲ワラの結束中だ。稲ワラの一部をロープ代わりにしてワラを括り、畦道の一角に積み上げている。彼はスイカやカボチャの栽培を行うので、稲ワラは必要不可欠のようだ。敷きワラとして活用するのだろう。
子狸は籾殻中心で稲ワラは余り使用しないが、それでもあればあったで重宝する。頂戴することにしたが、本日は所用と日程の重なりで搬送が困難、明日運ぶことにした。ということで、翌日師匠の田圃を訪ねれば、田圃が真っ黒に変色していた。しまった、早々と稲刈りの残滓を焼却されたかのようだ。稲ワラには遅かったのかと後悔すれば、何と隅の方に残された稲ワラが積み上げてあった。仲間達が搬送した残りを、師匠が未だだろうと取り置いてくれたようだ。感謝して稲ワラを搬送することに。分量は一輪車で2台分あった。見計らったように、子狸の分と例の「百姓候補生」氏の分との、必要量が残されていた。稲刈りが終わった田圃は野焼きを行うのが慣例である。稲刈りの残滓を焼却するのと同時に、害虫等を焼き殺す目的があるのだろう。田圃は真っ黒にと変色するが、必要な作業のようだ。茅場で新芽の発芽を狙って野焼きするのと同じ理屈かと。黒焦げとなった田圃を眺めていると、一仕事終わったなと実感する。何せ1年に1回しか体験できない稲刈り作業、農に専従したとしても生涯に40回前後しか体験できないのだ。思えば貴重な現場に遭遇出来ているのかも。
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