その日、保育園にコナンをお迎えに行くと、コナンは事務室にいました。
この頃のコナンは1日の内の数時間は事務室にいました。
特にお迎えの時間の頃は事務室にいることが多かったです。
なので、いつもの如く、事務室のドアをガラッと開けて中に入ったワケですが・・・
その日の事務室の空気はいつもと違うものでした。
コナンはいつものように隅にある赤いソファーの上に寝そべっていました
この、ソファーにねそべっているのは、コナンには必要なことだったらしいです。
不器用なコナンは、ワタクシたちが思っている以上に無理してカラダを動かしているので
疲れやすく、ソファーの上で寝そべっているのは、怠けているのでもなんでもなく
カラダを休めるために必要なことだと、コナンは無意識にしているかもしれないけれど、
カラダが欲していることだから大目に見てほしい、とOTの先生にいわれていました。
話が逸れました
寝そべっているコナンのそばに、担任の先生がついていました。
その様子を見ただけで、「何かやらかしたな?」と思いました。
ワタクシの姿を見つけると、担任が言いにくそうに話し掛けてきました。
さよならの会の前に、子供たちは教室で思い思いの遊びをしていました。
そろそろ、遊びの時間が終わる頃になって、コナンは毛糸をはさみで
チョキンチョキンと夢中になって切っていたそうです。
先生が「さよならの会を始めるから、みんなおもちゃを片づけてね~」と声を掛けると
子どもたち、後片付けを始めました。
でも、毛糸切りを始めたコナンはやっと興じてきたからか、もくもくと毛糸を切っていたそうです。
そこへ、Eちゃんがやってきて、「コナンくん、お片付けの時間だよ」
と声を掛けたのだそうです。
それでも、コナン、もくもくと毛糸を切っています。
Eちゃんがそれを見て、「だめだよ コナンくん 片付けなくっちゃ」
と、毛糸に手を伸ばした途端、
『あっ ダメ ボクまだ遊んでるのっ』
と利き手の右手を出して、Eちゃんを静止ようとしました。
そう、その利き手には、はさみが握られていたのです
はさみはEちゃんの胸元まで届き、そこでチョキンとはさみが動き、
EちゃんのTシャツを切ってしまったのだそうです
Eちゃんは一瞬固まり、コナンは「しまった」という顔をしたものの
だんまりの塊となってしまいました。
周囲の子供たちも騒然となりました。
ちょうど、帰りの会の時間となったので、クラスのみんなで、こういう時はどうしようか?
と話し合いになったそうです。
(年長になってからは、何か問題や事件が起こると、児童たちみんなで考えて
解決の糸口を見つけるようにしていました。)
クラスの子たちは「わざとでなくても、EちゃんのTシャツを切ったのだから、
コナンくんは謝らないと」という意見にまとまったらしいのですが、
コナン、頑として謝りません。
そんなコナンのクラスの子たちからは「コナンくん、謝んなきゃダメだよ」
という声もあがったそうですが、コナン、意固地になったのか謝らなかったそうです。
先生が「みんなの前じゃ、コナンくん、謝りにくいのかもしれないよ」ととりなし、
一旦、帰りの会は終了させたました。
その後、おやつの時間になり、先生が「コナンくん。Eちゃんに悪いことしたと思ってる?」
と聞くと、コナンはコクンとうなずき、「じゃ、Eちゃんに謝ってこようか?」
と促されると、Eちゃんの元へ行き、「Tシャツ、切っちゃって、ごめんね」
と謝り、Eちゃんも「いいよ」と許してくれたのだそうです。
子ども同士の喧嘩は、保育園でもよくあることで、ひっかき傷などつけられても
やった子の名前を聞かされることはありません。
保護者間でも、「子どものやったことだし、お互い様」という感じで
相手の名前を聞くこともありません。
でも、今回ははさみで洋服を切る、という事態になったため、Eちゃんのママに
「わざとではないけれど、コナンくんがやりました」と伝えました、と担任の先生がおっしゃいました。
黙って、話を聞いていたワタクシの表情を見て、担任の先生も感じたのでしょう。
「私たちも言い聞かせましたし、クラスの子からも責められる感じになって、
コナンくん、とっても反省していると思います。
すごい、勇気を出してEちゃんに謝ったと思うの。だから、もう、お母さんは
おうちでこのことには触れないであげてね」
とワタクシにおっしゃいました。
「はい」と返事をし、コナンを連れて家路に着きました。
いくら、担任に言われたとしても、他人様を傷付けた、と知って、親として
何もしない、言わない、なんて、ワタクシには出来ませんでした。
でも、ワタクシが先生の話を聞いている最中のコナンの様子は明らかにしょげていました。
反省はしているのでしょう。
「コナン、EちゃんのTシャツ、はさみで切ったんか?」
コナン、こくんとうなずきます。
「はさみは人に向けるものと違う、っていつもお母さん言ってたよね?
何があっても、はさみを他人に向けてはいけません分かった?」
コナン、神妙な面持ちでうなずきました。
コナンの顔を見て、それ以上、ワタクシ、何も言えませんでした。
このご時世、クラスメートの住所や電話番号など、教えてもらえないので分からないものですが、
幸い、Eちゃんのうちはとても近所で、おうちを知っていました。
仕事が遅番だった上に、事務室で話を聞いて、帰宅が遅くなりましたが、
子どもたちを留守番させ、 を飛ばして、ショッピングセンターに行き
Tシャツを購入して、Eちゃんのに向かいました。
どうして、今頃になってこんな・・・
を走らせながら、そんな想いがめぐります。
卒園間近になって、こんな・・・
Eちゃんもはさみを自分に向けられて、どんなに怖かっただろう?
女の子やし、顔にキズつけなくて良かった
まだコナンのことはカミングアウトしていませんでした。
コナンのことを知ったら、「やっぱり、障碍のある子は・・・」なんて思われるのかな?
色んなことを考えながら を走らせました。
Eちゃんのに着きました。
インターホンを鳴らすと、Eちゃんのママが出てきてくれました。
「今回は、うちのコナンがEちゃんにとんでもないことをっ
本当に、ごめんなさい 謝って許してもらえる話でもないんだけど、
本当にごめんなさい」
と米つきバッタの如く、何度も頭を下げました。
Eちゃんのママ、
「ううん。コナンくんもわざとやったわけではないし、うちの子もコナンくんに
ちゃんと確認をとらずに物を取り上げたんだから・・・。
Eも気にしてないって言うし、気にしないで」
と言ってくれました。
「ううん。はさみを向けられたEちゃんの気持ちを思うと、返す言葉もみつかりません。
本当にごめんなさい」
と謝っていると、Eちゃんが玄関先にやって来ました。
「Eちゃん、コナンのしたこと、ごめんね。怖かったね。」
と言うと、Eちゃん首を横に振りました。
「大切なお洋服の代わりにはならないし、こんなことでコナンのしたことが
許されるわけではないけれど・・・。」
と買ってきたTシャツを渡して、帰ってきました。
に着くとどっと疲れました。
Eちゃんのママが寛大な人で良かったな~。
いや、本心では怒りまくっているかもしれないけど・・・
それにしても、衝動的に動いてしまうコナンのことを思えばこれからもこんなことが
起こるかもしれない その時はどうしよう
世の中、子どもの事件が起こるとその子が発達障碍があると報道される。
発達障碍のある子が必ずそんな問題を起こすわけではありません。
でも、今回のようなことがあると、そんな風に思わせてしまうのではないか?
と不安になった出来事でした。
ちなみに、その事件以来、コナンが他人様を傷つける行為に及んだことは今のところないんですが・・・。
加害者になるより、被害者になった方が気がラクかも~
なんて、不謹慎なことを思った こにゃんこ でありました。
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この頃のコナンは1日の内の数時間は事務室にいました。
特にお迎えの時間の頃は事務室にいることが多かったです。
なので、いつもの如く、事務室のドアをガラッと開けて中に入ったワケですが・・・
その日の事務室の空気はいつもと違うものでした。
コナンはいつものように隅にある赤いソファーの上に寝そべっていました
この、ソファーにねそべっているのは、コナンには必要なことだったらしいです。
不器用なコナンは、ワタクシたちが思っている以上に無理してカラダを動かしているので
疲れやすく、ソファーの上で寝そべっているのは、怠けているのでもなんでもなく
カラダを休めるために必要なことだと、コナンは無意識にしているかもしれないけれど、
カラダが欲していることだから大目に見てほしい、とOTの先生にいわれていました。
話が逸れました
寝そべっているコナンのそばに、担任の先生がついていました。
その様子を見ただけで、「何かやらかしたな?」と思いました。
ワタクシの姿を見つけると、担任が言いにくそうに話し掛けてきました。
さよならの会の前に、子供たちは教室で思い思いの遊びをしていました。
そろそろ、遊びの時間が終わる頃になって、コナンは毛糸をはさみで
チョキンチョキンと夢中になって切っていたそうです。
先生が「さよならの会を始めるから、みんなおもちゃを片づけてね~」と声を掛けると
子どもたち、後片付けを始めました。
でも、毛糸切りを始めたコナンはやっと興じてきたからか、もくもくと毛糸を切っていたそうです。
そこへ、Eちゃんがやってきて、「コナンくん、お片付けの時間だよ」
と声を掛けたのだそうです。
それでも、コナン、もくもくと毛糸を切っています。
Eちゃんがそれを見て、「だめだよ コナンくん 片付けなくっちゃ」
と、毛糸に手を伸ばした途端、
『あっ ダメ ボクまだ遊んでるのっ』
と利き手の右手を出して、Eちゃんを静止ようとしました。
そう、その利き手には、はさみが握られていたのです
はさみはEちゃんの胸元まで届き、そこでチョキンとはさみが動き、
EちゃんのTシャツを切ってしまったのだそうです
Eちゃんは一瞬固まり、コナンは「しまった」という顔をしたものの
だんまりの塊となってしまいました。
周囲の子供たちも騒然となりました。
ちょうど、帰りの会の時間となったので、クラスのみんなで、こういう時はどうしようか?
と話し合いになったそうです。
(年長になってからは、何か問題や事件が起こると、児童たちみんなで考えて
解決の糸口を見つけるようにしていました。)
クラスの子たちは「わざとでなくても、EちゃんのTシャツを切ったのだから、
コナンくんは謝らないと」という意見にまとまったらしいのですが、
コナン、頑として謝りません。
そんなコナンのクラスの子たちからは「コナンくん、謝んなきゃダメだよ」
という声もあがったそうですが、コナン、意固地になったのか謝らなかったそうです。
先生が「みんなの前じゃ、コナンくん、謝りにくいのかもしれないよ」ととりなし、
一旦、帰りの会は終了させたました。
その後、おやつの時間になり、先生が「コナンくん。Eちゃんに悪いことしたと思ってる?」
と聞くと、コナンはコクンとうなずき、「じゃ、Eちゃんに謝ってこようか?」
と促されると、Eちゃんの元へ行き、「Tシャツ、切っちゃって、ごめんね」
と謝り、Eちゃんも「いいよ」と許してくれたのだそうです。
子ども同士の喧嘩は、保育園でもよくあることで、ひっかき傷などつけられても
やった子の名前を聞かされることはありません。
保護者間でも、「子どものやったことだし、お互い様」という感じで
相手の名前を聞くこともありません。
でも、今回ははさみで洋服を切る、という事態になったため、Eちゃんのママに
「わざとではないけれど、コナンくんがやりました」と伝えました、と担任の先生がおっしゃいました。
黙って、話を聞いていたワタクシの表情を見て、担任の先生も感じたのでしょう。
「私たちも言い聞かせましたし、クラスの子からも責められる感じになって、
コナンくん、とっても反省していると思います。
すごい、勇気を出してEちゃんに謝ったと思うの。だから、もう、お母さんは
おうちでこのことには触れないであげてね」
とワタクシにおっしゃいました。
「はい」と返事をし、コナンを連れて家路に着きました。
いくら、担任に言われたとしても、他人様を傷付けた、と知って、親として
何もしない、言わない、なんて、ワタクシには出来ませんでした。
でも、ワタクシが先生の話を聞いている最中のコナンの様子は明らかにしょげていました。
反省はしているのでしょう。
「コナン、EちゃんのTシャツ、はさみで切ったんか?」
コナン、こくんとうなずきます。
「はさみは人に向けるものと違う、っていつもお母さん言ってたよね?
何があっても、はさみを他人に向けてはいけません分かった?」
コナン、神妙な面持ちでうなずきました。
コナンの顔を見て、それ以上、ワタクシ、何も言えませんでした。
このご時世、クラスメートの住所や電話番号など、教えてもらえないので分からないものですが、
幸い、Eちゃんのうちはとても近所で、おうちを知っていました。
仕事が遅番だった上に、事務室で話を聞いて、帰宅が遅くなりましたが、
子どもたちを留守番させ、 を飛ばして、ショッピングセンターに行き
Tシャツを購入して、Eちゃんのに向かいました。
どうして、今頃になってこんな・・・
を走らせながら、そんな想いがめぐります。
卒園間近になって、こんな・・・
Eちゃんもはさみを自分に向けられて、どんなに怖かっただろう?
女の子やし、顔にキズつけなくて良かった
まだコナンのことはカミングアウトしていませんでした。
コナンのことを知ったら、「やっぱり、障碍のある子は・・・」なんて思われるのかな?
色んなことを考えながら を走らせました。
Eちゃんのに着きました。
インターホンを鳴らすと、Eちゃんのママが出てきてくれました。
「今回は、うちのコナンがEちゃんにとんでもないことをっ
本当に、ごめんなさい 謝って許してもらえる話でもないんだけど、
本当にごめんなさい」
と米つきバッタの如く、何度も頭を下げました。
Eちゃんのママ、
「ううん。コナンくんもわざとやったわけではないし、うちの子もコナンくんに
ちゃんと確認をとらずに物を取り上げたんだから・・・。
Eも気にしてないって言うし、気にしないで」
と言ってくれました。
「ううん。はさみを向けられたEちゃんの気持ちを思うと、返す言葉もみつかりません。
本当にごめんなさい」
と謝っていると、Eちゃんが玄関先にやって来ました。
「Eちゃん、コナンのしたこと、ごめんね。怖かったね。」
と言うと、Eちゃん首を横に振りました。
「大切なお洋服の代わりにはならないし、こんなことでコナンのしたことが
許されるわけではないけれど・・・。」
と買ってきたTシャツを渡して、帰ってきました。
に着くとどっと疲れました。
Eちゃんのママが寛大な人で良かったな~。
いや、本心では怒りまくっているかもしれないけど・・・
それにしても、衝動的に動いてしまうコナンのことを思えばこれからもこんなことが
起こるかもしれない その時はどうしよう
世の中、子どもの事件が起こるとその子が発達障碍があると報道される。
発達障碍のある子が必ずそんな問題を起こすわけではありません。
でも、今回のようなことがあると、そんな風に思わせてしまうのではないか?
と不安になった出来事でした。
ちなみに、その事件以来、コナンが他人様を傷つける行為に及んだことは今のところないんですが・・・。
加害者になるより、被害者になった方が気がラクかも~
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