☆ こにゃんこのケセラセラな毎日 ☆

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カミングアウト *-* 謝恩会 *-*

2008年04月11日 | 子育て思い出話*-* コナン編 *-*
卒園式の後、謝恩会がありました。
クラス委員のママさんに、
「先生への花束贈呈、コナンくんにお願いしたいんだけど、いいかしら?」
と聞かれ、「いいよ」と答えたのですが、なんで、コナンに???と
不思議に思ったのですが、理由は聞きませんでした。

この謝恩会で、ワタクシ、一つ決めていたことがありました。
コナンのことをカミングアウトすることです
入園当初の記事で書いたと思うのですが、療育センターの先生から
「カミングアウトして、コナンくんのことを知ってもらうことも必要だけど、
コナンくんは、あれで敏感なところがあるし、大人って知ってしまうと
特別扱いしてしまうところもあるから、保育園児の間は、言わなくてもいいと思うんだ。
周囲から特別視されてる、とコナンくんが気づいたら、『ボクってみんなと違うんだ』と
自己評価が下がってしまう可能性もあるしね。
ちょっと変わってるって思われてもそのままにしておいてほしいな」
と言われたこともあり、保育園の間はコナンのことについては、誰にも話していませんでした。

でも、今回、小学校入学に当たり、コナンはみんなと違う道を歩むわけです。
ワタクシは、コナンのことを隠すつもりもなかったし、言わないまま
入学してしまったら、「コナンくんちは、コナンくんのこと知られたくないのね」
と思われてしまうかもしれません。
それ以上に、一緒に育ったクラスの子たちに、コナンのことを知ってほしい、という
思いもありました。

そんな訳で、クラス委員のママさんに、
「謝恩会の前に私に時間をくれない?ちょっと、話したいことがあるの。」
とお願いしておきました。

さて、謝恩会会場にクラスの子供もその保護者も全員が揃いました。
ワタクシ、前へ出て、「みなさんに聞いてほしいことがあります。」
と切り出しました。
そう言った途端、就学活動の辛かった想いが ぶわぁ~っとあふれてきて、
涙があふれてきたのですが、「ここで泣いたら、あかん
と踏ん張りました。
一番奥に座っている、担任のY先生と園長先生が「がんばれ」という表情をして
エールを送ってくれていました

みんなが座ってワタクシに注目している中、コナンは部屋中を走り回っていました

テンパリ過ぎて、自分が何を言っているか分からなくなってしまったのですが、
コナンは小学校の障碍児学級に在籍することになったこと。
見ての通り、落ち着きがないこと。
お友達との関わりが下手くそであること。
自分の気持ちを上手に言葉で表すことが苦手であること。
みんなと同じように出来ないことが多いけれど、
計算が得意で、簡単な足し算や引き算なら出来てしまうし、漢字も書くことができる。
優れた部分ももっているけれど、コナンの抱えている困難が学校生活という集団行動に適さないこと。
親としてすごく迷ったけれど、障碍児学級に籍をおくことに決めたこと。
小学校に行ったら、今まで一緒だったコナンが違うクラスにいることに
ここにいる子供たちが不思議に思うのではないか、と思ったこと。
だから、聞かれたら、今話したことを子どもに話してほしい。
うまく説明できなかったら、「コナンくんのママに聞いてごらん」と言ってほしい。
私から子どもたちにお話させてもらうから・・・

というようなことを話したと思います。
その間も、コナンは部屋中を走り回っていました。
ワタクシがこのようにみんなの前でコナンのことを話すのは、彼にとって面白くないことかもしれないなぁ・・・
と思いながら、話をしていました。

ワタクシの想いが、みんなに、特に子供たちにどれくらい伝わったかは分かりません。
でも、みんな黙って話を聞いてくれていました。
シーーーーーンとなってしまって、謝恩会が湿っぽくなりそうな感じで
正直、「しまった???」なんて、思っていました。

が、謝恩会が始まって、おやつタイムになると、子供たちがワーーーッとお菓子に群がり
一気ににぎやかになりました ホッ

おやつタイムが一段落したところで、先生方からのお祝メッセージをいただき、
最後に花束贈呈となったのですが、コナンは前に出ず・・・
いえ、その前に子供たちが「ボクが ワタシがっ」と花束に群がり、
全員でY先生に渡しに行っていました。
その様子を我関せず状態で、遠巻きに見ていたコナンでした。

さて、ワタクシがカミングアウトしたからと言って、ママさんたちの態度が変わった、
ということはありませんでした。
ただ、園生活の時に親しくはしていなかったママさんと入学後、偶然話す機会があり、
「私、コナンくんって面白いコだな~と思ってて、そんな面白いコナンくんが大好きだったの
なのに、コナンママが『コナンは障級に行きます』って話して、
大好きなコナンくんが障級に行くって知って、すごいショックだったのよ・・・。」
と言われた時、ちょっと寂しい思いをしました。
うっすら苦笑いを浮かべるのがやっとだったこにゃんこです。

コナンのことをどういう風に伝えたら、
みんなに納得して分かってもらえるのかな?


これは、今でも・・・、いいえ、ワタクシの永遠のテーマになりそうです。








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コメント (2)
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