松の内ですが午後から市民会館・現代劇場で認知症の勉強に行ってきました。今は認知症なんて関係ないと思っていますが徐々に歳を重ねて行くと4人に一人は患う。いくら患わないように努めてもこればかりはどうにもならないらしい。また、患っているかどうかも明瞭に判別できない。呆けたらお終いになっても生きている以上如何に暮らしていけばよいかを今から考えておくことは大事だと思いました。
義姉から家人への綺麗な誕生日カードが届いておりビックリし嬉しくなりました。
今日の夕食は、
◆ぶり大根 ◆エビの包み焼き ◆餡かけ豆腐 ◆たたきごぼう ◆ご飯
外出しセミナーに行き講演を聴くことだけでも認知症対策になるのでしょうね。→週3回以上のウォーキング等軽い運動、魚や野菜の食事は好いが脳トレは効果なし。昼寝も2,3時間はダメ。ポリフェノールを含む赤ワインも程々に。
認知症診断は問診、血液検査、認知機能検査(物忘れクリーニング、時計描画)、MRI・CT画像検査(形状、血流代謝)、アミロイドベータ[Aβ=タンパクくず]色素検査SUV(→診断の信頼度?)
ワクチン療法の効果は?。
Aβと薬の関係は分りません。が、アルツハイマー症患者はアセチルコリン[ACh=脳内での神経伝達物質]が著しく減少している。そのACh系治療薬として3種あり軽度な症状に投与する。ドネペジル(商品名:アリセプト)はAChを減少させる分解酵素二つの内一つに効く。リバスチグミン(商品名:イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ)は分解酵素のどちらにも効く貼り薬である。ガランタミン(商品名:レミニール)はドネペジルの効用とAChの受容体[=細胞外のシグナルを細胞内シグナルに変換する装置]でのAChの感受性を増強する作用を持つ。特に怒りっぽくなる周辺症状の発生した人に対して使う。
また、グルタミン酸[=脳内での興奮性シグナルの神経伝達物質]系治療薬があり重度な症状に投与する。グルタミン酸の受容体にはいくつか種類があるが、その一つとしてNMDA受容体があり、海馬などに分布して記憶や学習に関わっている。そして、アルツハイマー病の患者ではこのNMDA受容体が減少している。が、シナプス[=神経細胞間の情報伝達空間]間隙のグルタミン酸濃度は高い。それ故NMDA受容体は常に刺激され活性化しているため、記憶に関わる正常なシグナルの発生が覆い隠されてノイズとみなされ、記憶や学習機能に障害が起る。そこでシグナルがNMDA受容体に結合する前にその部位を奪ってってしまう薬がメマンチン(商品名:メマリー)である。この薬はACh系治療薬と併用して使うことができるが、めまいやふらつきの副作用がある。
なお、治療薬は少量より始めるので効かないと思い、服用を勝手に止めてはならない。うつ薬を飲んでも認知症にはつながらない。逆に睡眠薬は幻覚を抑え精神を安定させるので飲む方がよい。