今日は、小野小町が暮らしたという「隋心院」に行きました。
醍醐寺のすぐ近くで、先日醍醐寺に行った際に、ついでに寄ろうと思っていたのですが、時間が無くて、寄れませんでした。
わりとこじんまりとした寺院で、紅葉もあまり無いので、観光客は少なく、ゆっくりと回ることができました。
お庭に石碑があり、小町が読んだ歌が書いてありました。。。
この歌は、有名なので、知っています。
「花のいろは うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに」ですね。
綺麗な花が色あせてしまったことと、自分が歳をとって美しさを失ったように感じたことを重ね合わせていると習ったように思います。
百人一首の中にもありましたね。
お堂の中に入ってすぐに、かわいらしい絵が飾ってありました。
いつの時代のものかは、わかりませんが、ふすまや扉にも絵が描かれていました。
撮影してよいかをうかがいましたが、一部のものを除いて、撮影は可能ということでした。
これは、サギでしょうか?
観音像などは、撮影禁止ということで、彫刻類は見るだけでした。
平安~鎌倉時代の像がいくつもあり、見ごたえがありました。
内側から、正面にある薬医門が見えました。
奥の部屋に、新しく書かれた襖絵がありました。
大変鮮やかです。
最近のもののようで、見てみると、2009年の制作でした。
平安時代の様子が、細かく描かれていました。
この絵も、もしかしたら1000年くらいたったら、国宝になっているかもしれませんね。
小野小町と、深草の少将の燈篭が並んでいました。
「百夜通い」の伝説というものがあるそうです。
小町を見染めた深草の少将が毎日通い続けても小町があってくれなくて、どこからともなく、百日通えば願いが叶うという話を聞きつけました。
雨の日も風の日も毎日通い続けた深草の少将ですが、寒い寒い九十九日めにとうとう息絶えてしまったというお話でした。
門の外には、小町が顔を洗ったと言われる、「小町化粧井戸」や貴族から数多く寄せられた恋文を供養した「小町文塚」などが、残っていました。
ちょうど、一時間くらいで、一回りできて、気持ちよく散歩ができました。
今の時期、有名な寺院は観光客で一杯なので、こういう場所をいくつか歩けたらと思っています。