堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

辞書引き学習法

2009年05月25日 | 日記

 先日、TVのニュースで「辞書引き学習法」というのをやっていた。やり方は単純で、わからない言葉に出会ったら、辞書を引き、そのページに付箋を貼るというもので、引く回数が多くなれば、辞書が付箋でふくれ上がり、目でその成果が確認できるので、子どもたちはいよいよ辞書を引くという結果になる。
 引いた辞書の中にわからない言葉があれば、また引くという行動にもなる。
 辞書を使う授業は国語だけではなく、他の教科でも頻繁に使う。

 言葉の意味を正確に把握することは、人間は、言葉によて意思表示をし、相手はその言葉を聞いたり見たりして相手の思いや考えを理解する以上、そのことは大変に重要なことである。
 もし言葉の意味をお互いが違って理解していれば、思いや意思が伝わらず、誤解を生む原因となる。
 私もカタカナ言葉や専門用語で正確に理解できないものは、必ず調べるようにしている。

 かつて、東京の或る区が広報や役所が出す文章からカタカナ語を無くす運動を展開し、本まで出したことがあった。これも高齢者にはカタカナ語がなじまず、その文章が理解されない恐れがあったからである。しかし、カタカナ語をすべて日本語で言い換えることも危険である。つまり、カタカナ語の持つ意味が日本語で完全に置き換えることができなけらば、正確な意味が伝わらないからである。その例の一つが「アイデンティティ」などではないだろうか。

 やけに難しい言葉を使って話をする人がいるが、果たしてその人がその言葉の意味を理解しているのか、正に理解できないことが多い。本当にその難しい単語を、真に理解していれば、易しい言葉でいくらでも話ができるからである。

 ともあれ、自分自身、面倒がらずに、言葉の真の意味が分かるまで、きっちりと調べてから、使うようにしよう、辞書引き学習に精を出す小学生を模範として。