仮眠2時間はとるようにして起床し山に向かうようになってるが、もともとパウチのガス抜きで毎晩2時間に1回は目が醒めてるから、別にたいした苦でもなくなってる。
寝てても起きてるがごとし、起きてても寝てるがごとし、眠狂四郎ならば寝たまんまで良い女を狂わせる・・・か。
やっぱり都内5時出発だとすでに高速は混んでおったが、松井田妙義までなんとかスイスイ、降りてコインランドリーにこたつ布団を放り込んで登れる山ということだったが、ある筈のコインランドリーが潰れてなくなってた。
明け方の松井田で市街地ウロウロ、結局は中野の婆様の家の近くのコインランドリーになったが・・・なにが楽しくてこたつ布団を妙義山まで運んで来たんだ? 笑うしかなかった。
日の出から気温はうなぎ上り、遠くの景色は霞んでしまってた。
期待した眺望がイマイチだったけんども、半袖では下山時は寒かった。
なんだか膝を痛めてるから、長い距離の運転と山行は敬遠してしまって、明け方の暗いうちに起きたら片道2時間の手軽な妙義山へと向かっていたわけで、紅葉は少し遅いか? という景色だったけんども、膝の痛みは腕力でカバーという岩触りを愉しんできたけんども、上半身の筋肉のあちこちが攣りそうになってた。
下山時にやっぱり膝の痛みが酷くなって、ソロソロ歩きで降りて来た。
帰り支度をしていると、どんどん観光バスや車がやってきて、やばいやばい俺様の嫌いな人間どもがやってきたと、急いで帰路についたわけだ。
昼頃には関越の上り線を走り抜け・・・こたつ布団を洗濯・乾燥して、タイヤをスタッドレスに替えて・・・という予定はすべてクリアした。
俺はどっしりとした2000mくらいの静かな山登りが好きなんだな~と、改めて想ったもんだった。
ロッククライミングの真似事よりも、時間をかけてゆっくり森を歩くほうが今の俺にはもっと愉しい。
腹のコブクロにもよくガスは溜まっておって、腸の具合は頗る良いらしく気分は良かった。
夜、銀座の店に出たら、すぐに膝のストレッチを始めている。
深夜にパウチの交換作業をしながら・・・明日から上半身はあちこち筋肉痛だろうか・・・。
今週は何処の山に行こうか・・・。
銀座の自営業者、飲食店の個人事業主たちが、一等地から逃げ出し始めている。
テナントの貸主側もまた大企業や外資や資本のしっかりした借主ばかりを優先し、賃料の値上げで揉めてるケースが増えているが、昔の大家業と、いまの貸主業とでは、人間関係の濃さがぜんぜん違って来てる。
すべてがゼニカネ決済のスムーズさだけで判断され、その人間の魅力などお構いなしになってる。
俺の30年以上やってきてる周旋屋としての価値観とは、まったくの別世界の話だ。
30数年前の不動産バブルの真っ只中で謳歌してる頃でも、担保がなければ金を貸さない銀行の情けなさは常々あちこちで嘲笑しておったが、今はそれがもっと酷くなってるような惨状だな。
解決ではなく悪化してる。
人を見抜けず、人の未来も読めない大人社会のなれの果てだ。
仕事も難儀な話のモノばかりが残って居って、すぐに山に逃げ出したいとも想うけんども、そうもいかず、やれやれメンドクサイことばかりだが、食い扶持作りはせんとならん。
やっかいなことよ。
膝痛には岩触り、人間通には人触り・・・で、衆に紛れて誤魔化して生きてるあんたは? そう目障りなのよ。