大手不動産屋が売主側の仲介に入った売買契約をやっておった。
俺は他の不動産屋が入らない両手の仲介ばかりやるのを良しとしている周旋屋だが、たまにそういうこともある。
そうしてヘマをしたわけだ、相手の大手不動産屋の営業と売主が、だ。
あらかじめ起こることを想定して、特約にこちらの希望条項を入れてあり、見事にそれが当たってしまった。
手附倍返し、ただね、いまでも勝てる民事の裁判2件、原告の代理みたいな立場でやってる最中に、こんなことで山に登る時間を割きたくないのが本音。
倍返しとは言わんから、気持ちと誠意を見せなさい・・・これで仲の良い買主を納得させる。
プロとは、想定外だったという言い訳など、出来ないんだな。
俺の後輩連中がいまでは大手・銀行系の不動産屋の経営陣になってることが多くなったが、消費者の皆さんは大きければ安心だと信じて疑わないが、俺と彼らの関係を見れば、大丈夫なの? と心配にもなんだろうよ。
そういうことさ。
大人社会には、謝って済む話などない。
それなりの責任と負担を負うということだ。
口先ではなく、行動で示せ! 当たり前のことだ。
歩き歩いて痛めた膝は、上半身筋肉痛になる岩登りをやれば解決黒頭巾だった。
なんの違和感もなくなって、嬉しくて都営浅草線を使ってあちこち出掛けるようにしてる。
そう、都営浅草線や大江戸線は、駅の改札まで深く潜らんといかんから、楽しい階段もずんとある。
そこで息を切らしてる連中を尻目に、マイペースで駆け上がる、おらおら障害者が罷り通るがな・・・。
これじゃ~誰も障害者として見てはくれないな。
ただね、ふかふかの落ち葉の道でなく、硬いだけの都会の道は味気ない。
獣の糞すら落ちてない。
日本にはこんなにも素敵な景色がいくらでもあるというのに、すぐに海外へ! パンフレットや写真を見ては海外へ! って~な間抜けたちには教えてやりたいね。
知らないからこそ騙される、知らないからこそ損をする、知らないからこそ笑われる・・・わざわざ知ってる外国人たちは日本の山や海にやって来てるというのに、日本人はそれを知らずに、すぐ海外!! 阿呆やな。
嘲笑われてるのは、そんなド阿呆日本人。
親や爺婆がド阿呆なら、その子や孫もド阿呆なまんま。
海外や観光地にはとうの昔に飽いてしまってると、ほんとに心貧しい日本人の多さには辟易するよ。
そう、自分の生まれ故郷の自然をナニも知らずに死んで行く哀れな人たちのことを・・・。
といことで、奥秩父の山と渓谷が俺を呼んでいる。
そう、中津川ではないよ、もっと別の良いとこだ。