塗装の仕事は1979年4月創業しました。
1年後から一緒に仕事をしている相棒の鶴田君に或る人物の本を紹介されました。
「安岡 正篤」(やすおか まさひろ)さんの本です。
日本語には一字一字に意味が有ると書かれ、漢字字典を買い調べながら読みました。
1冊読むのに何と時間が掛かった事か・・・
この方の本を読んでから、
今までの自分、今の自分を反省していこうと思いました、
今生が終わるまでが途上でしょうが・・・
活き方、他の方との接し方、今現在の自分の境遇、未来・・・
少しづつですが、不安が少なくなったように思います。
『今ステロイドで苦しんでいるけれど、時が必ず解決してくれる』だとか、
『良くなる前兆が1番苦しく、辛い、じっと耐える事が必要だ』とか、
ステロイドに苦しんでいる妻に話す事は出来ませんでした。
『でも必ず報われる、笑い話になるよ』心の中で言い続けていました。
東京バ~バの葬儀が終わり、娘が中学2年生の春頃から酷くなったステロイド薬禍。
妻の顔は膿が乾きカサブタに成り、
少しホットすると又元に戻ったりと、一喜一憂させられました。
春から冬の始まりまで何度も希望と絶望の間を行き来した事か・・・
冬になると少しカサブタが多くなり、『これで治るね!』と家族全員で喜びました。
妻の毎日の始まりは、顔の皮を落とす事からでした。
11月頃から年明けの3月位まで続きました。