男からみた男の魅力

僕が男の生き方の見本とした人達がいます、
一人目は網代の従兄弟です。

僕と姉は11才年が離れていますのでもう少し年上の従兄弟です。
網代に住んでいて中学卒業後漁師をしていました、もう何年か前に退職したようです。
網代で彼の名前を言えば知らない人はいないと思います。

年が離れているので『お兄ちゃん』と僕達2人は呼んでいます。
何故彼が見本になるかと言いますと、物事に動じないし誰とでも屈託なく話す事です。
年上で有ろうと年下で有ろうと同じ様に接しています。
年上の人が間違った事を言えば、対等に反論しますから見ていてカッコウが良い。
自分の中で間違った事をしていないという自信、信念でしょうか、一本筋が通っています、
そして自分が間違っている事が分ると素直に謝ります、
取り繕ってアヤフヤにしたがる人が多い中、男らしい男です。

彼の子供の頃の面白い話を母から聴き、頭の中に描き、笑い転げた事が有ります。
中学生の頃だそうです。
先生に『肩を叩け』と命令されたそうです。
最初は普通に肩を叩いていたそうですが、先生が良い気持ちに成った頃、
面倒くさくなり足で叩いていたそうです。
足で叩かれているのが分った先生は怒り、家に怒鳴り込んできて両親が平謝りをしたそうです。
この先生も家まで来て怒る事はないと思いますが、
戦前の事でしょうから先生もえばっていたのでしょうか、
それとも幅が無かったのでしょうか・・・

母の実家ですから、子供の頃お盆になると毎年網代に行きました。
そうすると船で網を上げに行ったり、釣りに連れて行って貰いました。
朝4時頃から網を上げに行きますと必ず日当で魚を貰えました、晩御飯のオカズです。
船の釣りで釣れないと、イケスに連れて行ってくれ思う存分釣らせてくれました。
イケスの魚釣りはエサが要らないのを知っていますか？
針を入れるだけで釣れるんです、直ぐ飽きますけどね。

今は囲碁が好きな様で毎日TV相手に練習しているようです。