季節の変わり目が問題です！

冬になると少し落ち着き、毎日の顔の皮膚ムキも手馴れてきました。
指の腹を使って触るか触らないか位の力でユックリと撫でていきます。
確認のためにテーブルの上に落としていきますが、テーブルの上が直ぐに真っ白に。
でも少しづつ良くなるのが分るらしく嬉しそうな顔でした。
正月が過ぎ春です、もう娘は中学３年生に成ります。

春です、芽が吹く頃です。
あんなに綺麗に治りかけたのが、まるで嘘のようです。
又顔から膿が出始め元の状態に戻ってしまったのです・・・

この頃の家は修羅場でした。
毎日妻は泣いて暮らしていました、
それも『私を殺して』と包丁を持ち出す事がしばしばだったのです。
『あの女医を訴えて、これ以上被害者が出ないようにしよう！』と僕と娘。
『選んだ私が悪かった』と妻。
『あのテレビ放送を見た人は、
ステロイドを使わない医者だと信じ、通っている、公の場で問題にしよう！』と僕。
『人前に顔をさらしたくない』と妻。

夏に成る前の３～４ヶ月間毎日続きました。
会社の夏休み前に成ると症状がダイブ落ち着いてきました。
久し振りに箱根で温泉にでも入りに行こうと言う事になり３人で出掛けました。
妻のたっての要望で今までと違う旅館を予約しました。
料金が少し高いので、客が少ないと思っていたのですが、予想外に満員です。
大風呂だと目立つからと部屋風呂に入っていましたが、
夜中娘と連れ立ち大風呂にも出かけ満足したようでした。
夕方は３人で町にも出かけ土産を買ったりと３日間楽しみました。

顔から笑みが出るのを見るのは嬉しい事です。

一度身体に入れたステロイドが抜けるまで時間が掛かる事が分りました。