仕込みが終わると出前先の器の回収です、
場所を覚えるためにアッチコッチ連れまわされましたが、1度で覚えられ訳が有りません。
東京タワーの近くや銀座の全日空ビルまでが配達範囲でした。
客席は、4人テーブル2、テンプラ・カウンター8、
寿司カウンター4、座敷テーブル8人X2合計36席だったと思います。
昼の12時少し前からお客さんが入りだし、1時少し過ぎまでの間に150~200人の人が入るんです。
今でしたら行列が出来る店でTVに取り上げられると思います。
前日4~5名辞めてしまったので人員は、テンプラ職人1、見習1、寿司職人1、見習1、配膳係りのお姉さん1、親父、女将さん、そして僕、計8名です、もう戦場でしたし入ったその日に戦士でした。
慣れない僕は言われるままに動くしか有りません、分かる事は下げられてくる器を洗う事位でした。
今で言うランチです、天丼150円、ちらし寿司150円、「決定版」と呼んでいました。
どうやら見習の2人も入ったばかりらしく、手馴れていません。
テンプラ見習は1才年上でコ~ちゃん、寿司見習は1才年下でマ~ちゃんと呼ばれていました。
1時過ぎにお客さんがいなくなり店に余裕が出来てきた所で2人の僕に対するイジメが始まりました。
どうやらコ~ちゃんが指示してマ~が乗っかっている感じです、
でもマ~の中にも要素が有ったかもしれません。
毎日少し暇に成ると始まります、
それが朝から閉店まで続き、彼らと一緒に寝るんです。
職人達も親父も分っているだろうから間に入ってくれるものと思っていました。
彼らは黙って成るままにしています、この店の習慣なのでしょう。
入店から7~10日位経った頃でしょうか、
いつもの様に山積みの器を洗っていますとマ~が何かを言ってきました。
『お兄さん、何か文句が有るのかよ~』とマ~。
いつもの事なので黙ってモクモクと器洗いをしていました。
『お兄さん、何か文句が有るのかよ~、と言ってるんだよ~!』とマ~。
まだ黙って器を洗っていました。
『何とか言ったらど~なんだよ~!』と居丈高になるマ~。
『お前口がでかいな~』と静かに話す僕。
『何を~この野郎~!』と言いながら殴りかかってきました。
腕を伸ばしマ~の胸倉を掴み左手を伸ばしたら相手のコブシが届きません、
今度は足で蹴ろうとしてきます、面倒クサイのでケリを入れました。
ここでようやく親父や職人が間に入ってきました。
マ~を呼んで何やら聴いています、
僕の所には誰も来ません、何となく僕が悪いような嫌な感じです。
僕は何事も無かったように器洗いをしていました。
場所を覚えるためにアッチコッチ連れまわされましたが、1度で覚えられ訳が有りません。
東京タワーの近くや銀座の全日空ビルまでが配達範囲でした。
客席は、4人テーブル2、テンプラ・カウンター8、
寿司カウンター4、座敷テーブル8人X2合計36席だったと思います。
昼の12時少し前からお客さんが入りだし、1時少し過ぎまでの間に150~200人の人が入るんです。
今でしたら行列が出来る店でTVに取り上げられると思います。
前日4~5名辞めてしまったので人員は、テンプラ職人1、見習1、寿司職人1、見習1、配膳係りのお姉さん1、親父、女将さん、そして僕、計8名です、もう戦場でしたし入ったその日に戦士でした。
慣れない僕は言われるままに動くしか有りません、分かる事は下げられてくる器を洗う事位でした。
今で言うランチです、天丼150円、ちらし寿司150円、「決定版」と呼んでいました。
どうやら見習の2人も入ったばかりらしく、手馴れていません。
テンプラ見習は1才年上でコ~ちゃん、寿司見習は1才年下でマ~ちゃんと呼ばれていました。
1時過ぎにお客さんがいなくなり店に余裕が出来てきた所で2人の僕に対するイジメが始まりました。
どうやらコ~ちゃんが指示してマ~が乗っかっている感じです、
でもマ~の中にも要素が有ったかもしれません。
毎日少し暇に成ると始まります、
それが朝から閉店まで続き、彼らと一緒に寝るんです。
職人達も親父も分っているだろうから間に入ってくれるものと思っていました。
彼らは黙って成るままにしています、この店の習慣なのでしょう。
入店から7~10日位経った頃でしょうか、
いつもの様に山積みの器を洗っていますとマ~が何かを言ってきました。
『お兄さん、何か文句が有るのかよ~』とマ~。
いつもの事なので黙ってモクモクと器洗いをしていました。
『お兄さん、何か文句が有るのかよ~、と言ってるんだよ~!』とマ~。
まだ黙って器を洗っていました。
『何とか言ったらど~なんだよ~!』と居丈高になるマ~。
『お前口がでかいな~』と静かに話す僕。
『何を~この野郎~!』と言いながら殴りかかってきました。
腕を伸ばしマ~の胸倉を掴み左手を伸ばしたら相手のコブシが届きません、
今度は足で蹴ろうとしてきます、面倒クサイのでケリを入れました。
ここでようやく親父や職人が間に入ってきました。
マ~を呼んで何やら聴いています、
僕の所には誰も来ません、何となく僕が悪いような嫌な感じです。
僕は何事も無かったように器洗いをしていました。