言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

寒き夜を

2017年12月01日 | 万葉集
第 3282
◆ ◆ 反歌
衣手に あらしの吹きて 寒き夜を 君来まさずは ひとりかも寝む
詠み人知らず ◆ ◆
     
万葉集 第十三巻 より

::: 読み :::

ころもでに あらしのふきて さむきよを きみきまさずは ひとりかもねむ

::: 意訳 :::

袖に嵐が吹き荒れて、寒い夜なのに、いとしいあなたが来なければ、私は一人で寝なければならないのだろうか。