言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

鳴る神の

2023年08月22日 | 万葉集

#鳴る神の……★☆ 鳴る神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ: 詠み人知らず : 歌意:雷鳴が少し響いて空も曇って雨も降ってきたらいいのに。そうすればあなたが帰るのを引き留められるのに。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ

みなさん、お元気?

鳴る神=雷のことね、つまり、雷鳴よ。

昔の人は雷は神様が鳴らしていると思っていたのね。

響み(とよみ)=大きな音が鳴り響くとか、大声で騒ぐ音などで揺れ動くという意味ね。

あーー、だから「少し」なんや。

遠くで雷鳴りだしたから、帰るのもうちょとあとからにしたらって口に出して言いたいんや。

ちょっとでも長く一緒におりたい切ない乙女心やわぁ。

ウチもこの季節、雷多いから、こんな気持ちにいっつもなるんやでぇ~。

そうね。好きな人と一緒だと雷も怖くなくなるわね。

でも、やっぱり雷は怖いから、みんなも気ぃつけてやぁ~!


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