#君とし見てば……★☆ あしひきの 山桜花 一目だに 君とし見てば 我れ恋ひめやも: 大友家持 : 歌意:山の桜の花をあなたと一緒に一目でも眺めたら、こんなに恋しいとは思わないのに。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十七巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
あしひきの やまさくらばな ひとめだに きみとしみてば あれこひめやも
家持さん、家持さん、「君とし見てば」って誰とお花見したいんですか?
大伴家持:大伴池主君や。
山峽に 咲ける桜を ただ一目 君に見せてば 何をか思はむ: 大伴池主 : (万葉集第十七巻より)
私が先日から体調悪くて、花見でけへんって言うたら、池主君が心配して一緒に花見でけへんから寂しいって手紙来たから、その返事や。
体調悪いんですか?病気?
大伴家持:う~ん、そうやねん。
今、都で怪しい感染症が大流行りやろ。
なるたけ、みんなで出かけへんようにしてたんやけどなぁ~。
感染対策してたのに、ちょっと前からどうも体調がよくないんや。
それは残念ですね。
じゃあ、ウチが代わりにお花見に行ってあげましょう?
大伴家持:そやな、残念やけどしゃーないわ。
あとは頼んだで。
この手紙もちゃんと池主君に渡しといてや。
は~い、承知しました。
家持さんもどうぞお大事になさってくださいね。
みなさん、お元気?
この歌は、天平19年3月3日(747年4月16日)大友家持は病に臥せっていて、日頃から手紙のやり取りをしていた大伴池主が前日に心配して書き送った手紙に対する返事ですよ。