会議に!法事に!行楽に!宅配弁当
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こんばんは。
秋田県横手市十文字町の宅配弁当、オードブル「紅玉」の『たかはしもとい』です。
あの日からもう11年。
あの日は雪がちらつく寒い日でした。
忙しいけれども幸せな日常をおくりながら、3月11日が来るといつも東日本大震災の体験を思い出してしまいます。
農業生産者たちと話し合いをしていたときに鳴り響いた不気味な携帯電話の通知音。
それは大地震の警報でした。
それから続いた激しい揺れは、ずっと続くのではないかと思うほどの長い長い揺れでした。
2階の柱に家内と掴まりながら、お互い声も出せずに目を見合わせました。
そして停電。
店としての機能を果たせないと判断し、その日は閉店しました。
その夜、遠方から来た生産者を泊め、ロウソクの火の中で日本中どうなっているのかと不安に感じながら、ふと車に乗り込みカーラジオをつけた時、切迫した声で状況を伝えるアナウンサーの声。
太平洋沿岸部のとてつも無い被害の状況を、信じられないような思いで聞いていました。
その後、全滅した沿岸部の状況、そして原子力発電所の事故の様子などが分かるにつけ、私たちは悲しさと不安と焦りとが入り混じったなんとも言えない気持ちの中で日々を過ごしました。
しかし、過酷な状況下にあってなお、助け合いながら困難な日々を乗り越えていく被災地の人々を見て、私たちが逆に励まされ、次第に自らの役目に立ち帰ることになっていきました。
私たちは、どんな困難なときにあっても地域の人々の日々のよろこびを支える仕事に就いているのだから、それを全うしようと考え、震災後も休むことなく開店し続けました。
と同時に、この震災で苦しむ方々に何らかの支援をしたいと考え、震災遺児への募金を募って参りました。
毎年3月11日に募金を集計するのですが、今年もお客様のお志しを31,611円をお預かり致しました。
これら募金は「あしなが東日本大震災遺児支援募金」へ寄付させて頂きます。
被災し親を亡くした子供たちにこれからも心を寄せ、その成長を見守りたいと思います。
東日本大震災で亡くなられた方々の安らかな睡りを祈るとともに、家族や親族を亡くした方々に衷心よりお見舞い申し上げます。
最後になりますが、あの震災において命と引き換えに自分の街と会社を守ろうとした、我が友人であり同志である村上芳郎さん、伊東進太郎さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
合掌