新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

新潟のアジサシ・コアジサシ

2015-01-02 11:53:25 | カモメ科
 コアジサシ 学名 Sterna albifrons 英名 Little Tern

 コアジサシは,新潟県では夏鳥です.河口付近の砂浜や河川の中洲など,ほとんど草や木が生えないような地上で,集団で繁殖しています.最近は,繁殖に適した場所が減少したせいでしょうか,渡来する数も減っているようです.また,継続した繁殖地はほとんどなく,その年によって繁殖したり,繁殖しなかったりします.原因はよく判りませんが,繁殖地を見つけても静かに見守ってあげたいものです.

 コアジサシ 成鳥・夏羽.
撮影日時 2011.06.06 撮影場所 新潟県新潟市


 コアジサシ 成鳥・夏羽.
撮影日時 2011.07.14 撮影場所 新潟県新潟市


 コアジサシ 幼鳥.まだ,翼の羽も伸びきっていない幼鳥ですが,すでに繁殖場所から離れ,飛翔能力もあります.
撮影日時 2011.08.06 撮影場所 新潟県新潟市 


 コアジサシ 幼鳥.上の個体よりも成長が進んで、成鳥とほとんど変わりません.同じ繁殖場所でも,幼鳥の成長度には大きなばらつきがあります.もう直ぐ,南へと旅立つのですが,無事に越冬地にたどり着いてほしいものです.
撮影日時 2011.08.06 撮影場所 新潟県新潟市


 コアジサシ 幼鳥の飛翔.まだ,初列風切が伸びきっていないのでしょうか,先端に丸みがあります.
撮影日時 2011.07.25 撮影場所 新潟県新潟市


新潟のシギ・ミユビシギ 1

2015-01-02 10:15:26 | シギ科
 ミユビシギ 学名 Calidris alba 英名 Sanderling

 ミユビシギは,新潟県では主に旅鳥ですが,越冬するものもいます.海辺で見られるシギの代表的な種です.数十羽から数百羽の群れで,打ち寄せる波に追いかけられ,引く波を追いかけながら,波打ち際を走り餌を探す姿は壮観です.冬,日本海に吹きつける風を避け,白い固まりなっている姿は,生きる厳しさを感じさせられます.

 ミユビシギ 幼鳥.羽繕いの中のワンシーンです.嘴で尾羽の付け根(脂腺)をこすり,脂を取って羽に塗りつけ,水や汚れから守ります.
撮影日時 2009.09.11 撮影場所 新潟県新潟市 

 

 ミユビシギ 幼鳥.上の写真と同一個体です.
撮影日時 2009.09.11 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ 夏羽に換羽中.波打ち際で水浴びをします.
撮影日時 2010.05.01 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ 夏羽.赤褐色が美しい.冬羽とは印象ががらりと変わります.
撮影日時 2011.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ 冬羽.これはこれで愛らしい.陽が当たると,白く輝きます.
撮影日時 2011.10.04 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ 冬羽.走る足指までそろっています.後の個体は,足指が地から浮いています.まさに飛ぶように走っています.ミユビシギの足指は3本で,後指がありません.名前の由来です.
撮影日時 2011.11.28 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ 冬羽.時々立ち止まり,頭掻きをしました.ミユビシギは,「直接頭掻き」をします.
撮影日時 2011.11.28 撮影場所 新潟県新潟市