正月の鎌倉は凄まじい混雑で、それを嫌って地元の人間は家から出ない者も多い。
我家の正月は旧暦でやるのでこの時期は静かに引き籠っているが、その代わりに和洋折衷宣言で花祭 夏至祭 収穫祭とやって来た洋風儀式の最後として、太陽神復活の冬至祭とニューイヤーの宴をごちゃ混ぜでやる事にした。
「新春、迎春」の儀は自然の季感感に従って旧暦立春に祝うべきだが、さすがの隠者もカレンダー上の「新年」だけは世間に合わせざるを得ない。
冬至祭を調べてみると古代ギリシャローマにもあったようだが、だんだんクリスマスや新年祭に吸収されて行き今も冬至祭だけ独立して行なうのは北欧の一部だけらしい。
この日を境に昼が長くなって行くので、太陽神の復活として祝う訳だ。
我家の正月は旧暦でやるのでこの時期は静かに引き籠っているが、その代わりに和洋折衷宣言で花祭 夏至祭 収穫祭とやって来た洋風儀式の最後として、太陽神復活の冬至祭とニューイヤーの宴をごちゃ混ぜでやる事にした。
「新春、迎春」の儀は自然の季感感に従って旧暦立春に祝うべきだが、さすがの隠者もカレンダー上の「新年」だけは世間に合わせざるを得ない。
冬至祭を調べてみると古代ギリシャローマにもあったようだが、だんだんクリスマスや新年祭に吸収されて行き今も冬至祭だけ独立して行なうのは北欧の一部だけらしい。
この日を境に昼が長くなって行くので、太陽神の復活として祝う訳だ。
(ヘリオスのコイン ギリシャ 紀元前2〜3世紀)
太陽神と言えばアポロン(ローマ名はアポロ)だが隠者に取ってのアポロンは芸術神としての意味合いが強く、これまで当稿でも詩神として度々登場している。
元々はヘリオスが正当な太陽神でアポロンは光明の神だったのが、美男で人気者のアポロンが太陽神の地位まで乗っ取ってしまったようだ。
そのせいかこの古代銀貨のヘリオスも何となく憂い顔に見えるので、ちゃんとお祀りしてあげよう。
仏教(密教)における太陽神は大日如来だ。
元を正せば仏教もまた渡来の多神教なので、ギリシャ神と一緒にしても神罰は当たらないだろう。
太陽神と言えばアポロン(ローマ名はアポロ)だが隠者に取ってのアポロンは芸術神としての意味合いが強く、これまで当稿でも詩神として度々登場している。
元々はヘリオスが正当な太陽神でアポロンは光明の神だったのが、美男で人気者のアポロンが太陽神の地位まで乗っ取ってしまったようだ。
そのせいかこの古代銀貨のヘリオスも何となく憂い顔に見えるので、ちゃんとお祀りしてあげよう。
仏教(密教)における太陽神は大日如来だ。
元を正せば仏教もまた渡来の多神教なので、ギリシャ神と一緒にしても神罰は当たらないだろう。
(大日如来図 室町時代)
室町時代の仏画に合わせ、当時の婆娑羅大名達に流行っていた床の間飾りの三具足(みつぐそく)を使ってみた。
三具足とは燭台、香炉、花入のセットで古銅の大振りの物が多く、兵装に例えた所が婆娑羅らしくて面白い。
これは珍しく黄瀬戸製の明治頃の物で、銅製よりも明るく見えるので祝典にはこの方がふさわしく思う。
こういった飾りをどれにしようか考えるのも、小さな聖域の創出と思えばやり甲斐がある。
おまけの写真は近所の鎌倉宮の新年祭。
---繰返し光と影を翻へし 春を呼ばふや巫女舞の袖---
室町時代の仏画に合わせ、当時の婆娑羅大名達に流行っていた床の間飾りの三具足(みつぐそく)を使ってみた。
三具足とは燭台、香炉、花入のセットで古銅の大振りの物が多く、兵装に例えた所が婆娑羅らしくて面白い。
これは珍しく黄瀬戸製の明治頃の物で、銅製よりも明るく見えるので祝典にはこの方がふさわしく思う。
こういった飾りをどれにしようか考えるのも、小さな聖域の創出と思えばやり甲斐がある。
おまけの写真は近所の鎌倉宮の新年祭。
---繰返し光と影を翻へし 春を呼ばふや巫女舞の袖---
初日さす拝殿の巫女舞を特等席で見られた。
動画撮影役も巫女さんなのが何とも今様だ。
初詣に行った訳ではなくコンビニに行く途中に見かけただけであるが、日本の四季の折々にこんな美しい儀式がある事を喜ぼう。
©️甲士三郎
動画撮影役も巫女さんなのが何とも今様だ。
初詣に行った訳ではなくコンビニに行く途中に見かけただけであるが、日本の四季の折々にこんな美しい儀式がある事を喜ぼう。
©️甲士三郎