コヤチン、さまよい日記

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御前埼灯台が国重要文化財に指定。

2021-05-24 21:20:00 | 日記
21日御前埼灯台が国の重要文化財に指定されることになりました。
国の文化審議会が21日、文部科学相に答申しました。静岡県内の建造物で国の重要文化財に指定されるのは35件目になります。

御前埼灯台は1874(明治7)年に設立された洋式灯台でイギリス人技師ブラントンの指導により、大型のレンズを使用した回転灯を採用しました。
コンクリートなど当時の最新技術を駆使して築かれたれんが造りの灯台で、灯台の建設技術の歴史で、非常に価値が高いという事です。

日本の灯台50選にも選ばれています。
太平洋と駿河湾を分ける岬に立つ灯台は存在感抜群です。
2013年7月7日に初めて訪れた時は灯台内部のらせん階段を苦労して登った思い出があります。靄に包まれて遠望は利きませんでしたが光を放つレンズを間近出見られたのが印象に残っています。
今年の2月23日は灯台には登りませんでしたが、青空をバックに立つ御前埼灯台の姿を見ることができました。

GPSの開発や普及で、GPS搭載の船舶から灯台不要論が上がるようになって、海上保安庁は灯台の必要性を訴えながらも、経費削減のため利用状況を把握し、機能が重複、または必要性が低下している光波標識の廃止を進める流れとなりました。
観光開発でデザイン化された灯台が出現する中で本来の機能を終えていく灯台も増えているようです。
青い海と白亜の灯台というセットが少なくなってしまうのは淋しいですね。

御前埼灯台、これからも駿河湾と太平洋を渡る船を見守っていて下さい。