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2022-05-18 | Weblog

 『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』
   (辻 信一監修 光文社 2005/11/30  p.83)



 先月、円覚寺横田管長がお話されていましたので、図書館で借りました。
『ハチドリのひとしずく』は、南アメリカ先住民に伝わる話です。
それは
※※※※※
森が燃えていました
森の生きものたちが逃げていく中で一匹のハチドリが、くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます
動物たちは「そんなことをして、いったい何になるんだ」と言って笑います
ハチドリは答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
※※※※※
という短い物話です。

 この話をしてくれたアルカマリは言っています。
「あまりに大きな問題にとりまかれている私たちは、ともすれば、無力感に押しつぶされそうになります。でもそんな時は、このハチドリのことを思い出してくださいね」

巻頭のお話につづき「私は、私にできることをしている」という12人にインタビューします。
・ セヴァン・カリス=スズキ   1992年リオで開催された国連サミットで当時12歳の少女セヴァンが世界のリーダーたちを前に話した。「私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためです」
・ 福永 暢男 雨水利用提唱者
・ C.W.ニコル 大切な自然を守れるかどうかは、自分の住む家の軒先をツバメに貸すという、ちょっとしたやさしい心づかいにかかっている。
そして地球温暖化抑止のための「私にできること」が掲げられています。
・ アイドリングストップ
・ レジ袋を断る
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あとがきより
ノーベル平和賞の受賞者であるケニアのワンガリ・マータイさん
※※※※※
「この短いお話にすべてがいい尽くされていると思うの。この惑星には大きな問題がいっぱいで、それを考えるだけで気が遠くなりそう。自分にできることなんか何もない、と思いがち。でもどんな困難の中でも私たちにできることはちゃんとある。ひとりひとりがハチドリなの。そんな自分を抱きしめてあげてほしい」
※※※※※

この本に書かれていることすべては、いつも我々が目にし、聞かされていることです。
「私にできること」はどこにでもあります。
一度目を通したい83ページのコンパクトな本です。





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