「瓢箪から人生」
(夏井いつき著 小学館 2022/8/8 p.335)
俳句など縁遠く、国語の時間に習った程度の私のこと、夏井いつきさんはテレビのプレバトで初めて知りました。最初はえらそうなおばさんという印象でした。たかがバラエティ番組のひとつと観ていたのですが、そのうちこれは違う、立派な俳句講座ではないかと思うようになり、今では毎週楽しみにして観ています。
才能なしとランク付けされた句が少し添削すると見違える句になる。良い句がさらに良くなる。出演者や司会者との絶妙なやり取りもたのしい。俳句のおもしろさを教えてくれます。
「瓢箪から人生」
新聞広告に掲載されていましたので図書館で借りてみました。
いつきさんのエッセイ集です。
【本書の中から】
・俳句甲子園
・泪より少し冷たきヒヤシンス
・俳句結婚式
・生きもの五七五・スペシャルYouTubeライブ
・子どもたちの心を育てるためには、言葉を育てることが肝要
・「いつき組」組員たちは、年齢も句歴も関係なくみな平らかに付き合う
・YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』
・向日葵の種 俳句の種
・自分の脳から生まれるものは、概ね自分以下でしかない
・瓢箪に生まれて人をよろこばせ朗善千津 (千津さんはいつきさんの妹)
あっという間に読み終えました。
もりもり盛りあがる雲へあゆむ
信念を貫いた生き方で多くの人びとに感動を与えた文化人・表現者を顕彰する「種田山頭火賞」。2021年第4回受賞者となった夏井いつきさんが受け取った賞状に書かれていた山頭火の句です。
賞状には受賞者にもっともふさわしい山頭火の句が選ばれ揮毫されるそうです。(本書より)
今回この本を読んで思い出しました。
2014年11月 松山市太山寺にて
しばらくたたずんで見入った石碑です。
4回目のお遍路のときです。