般若心経

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般若心経

2025-03-04 | Weblog

 8つのほこり

 先日天理教の布教師の方が来られました。
「少しお時間よろしいでしょうか」と言われ、いろいろお話をされました。
 天理教では心は自分のものだけれど、体は神様からの預かりものだと考えるそうです。一時的に借りているものだから大切に使わなければならない、借りている体の中に心があるので心の持ち方、神様の思いに沿わない生き方をすると体に不調が出てきます。
死は体を神様に返すだけで、心はまた新しい体を与えられて生き続けます。
・・・など。
 8つのほこりの話しがありました。
「埃:塵」のことです。
ネットから引用します。
神のおぼしめしに沿わない心づかいを「ほこり」にたとえています。
※※※※※
をしい:心の働き、身の働きを惜しみ、税金や納めるべき物を出し惜しむ。また、世のため、人のための相応の務めを欠き、あるいは、借りた物を返すのを惜しんだり、嫌なことを人にさせて自分は楽をしたいという心。
ほしい:努力を怠り、十分な働きもしないで金銭を欲しがり、分不相応に良い物を着たい、食べたい、また、何によらず、あるがうえにも欲しいという心。
にくい:人の助言や忠告をかえって悪く取って、その人を憎む。また、嫁姑など身内同士の憎み合い。さらには、人の陰口を言ってそしり、笑い、あるいは罪を憎まず人を憎むという心。
かわい:自分さえ良ければ人はどうでもよい。わが子への愛に引かされて食べ物、着物の好き嫌いを言わせ、仕込むべきことも仕込まず、間違ったことも注意しないで、気ままにさせておくという心。また、自分のために人を悪く言うのもほこり。
うらみ:体面を傷つけた、望みを妨げた、どう言ったと自分の不徳を思わず、人を恨み、根に持つような心。
はらだち:人が悪いことを言った、意に反することをしたと腹を立てる。理を立てず、我を通し、相手の言い分に耳を貸そうとしないで腹を立てるような心。
よく:人より多く身につけたい、取れるだけ取りたいという心。数量をごまかし、人を欺して利をかすめ、あるいは盗み、取り込むなど、何によらず人の物をただわが身につけるのは強欲。また、色情に溺れるのは色欲。
こうまん:力もないのにうぬぼれ、威張り、富や地位をかさに着て人を見下し、踏みつけにする。また、頭の良いのを鼻にかけて人を侮り人の欠点を探す、あるいは知らないことを知ったふりをするような心。
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https://www.tenrikyo.or.jp/jpn/itsumoseitennokokorode/

 8つのほこりのことを聞いていてお遍路でも同じようなことを教わったなと思いました。
仏教の五戒
不殺生《ふせっしょう》:生き物を殺さない
不偸盗《ふちゅうとう》:盗みを働かない
不邪淫《ふじゃいん》:不貞行為(不倫)を行わない
不妄語《ふもうご》:妄言(嘘)をつかない
不飲酒《ふおんじゅ》:飲酒(お酒)をしない

仏教の中の多くの宗派では十善戒が唱えられています。
不殺生
不偸盗
不邪淫
不妄語
不綺語《ふきご》:無意味なおしゃべりをしない
不悪口《ふあっく》:悪口を言わない
不両舌《ふりょうぜつ》:二枚舌を使わない
不慳貪《ふけんどん》:欲深いことをしない
不瞋恚《ふしんに》:耐え忍んで怒らない
不邪見《ふじゃけん》:間違った考え方をしない

 天理教も仏教もつまるところは同じことを教えられていると思った次第です。




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