自分の国でも反発

トレス・ヤギ被告の無期懲役の判決にはペルーでは意外だと受け止められている。
ペルーの首都リマの日系人向けスペイン語新聞プレンサ・ニッケイのミツノリ・ヒガ記者（３７）はヤギ被告への判決について「日系人社会は日本の司法判断を尊重する」とした上で、「無期懲役で刑務所を出所したら再び同じような罪を犯すのではないかと心配だ。暴行されて殺されたあいりちゃんは二度と生き返らない。死刑判決が妥当だったのではないか」と話した。

一方、韓国でも、金英男（キム・ヨンナム）さんの記者会見は、なにかと反発し合う２つの拉致被害者家族会が揃って会見し、意見が一致したのは不思議な気がしました。日本の拉致被害者家族会に非常に近い考え方であった。太陽政策で拉致問題を解決しようとする家族会も、「不自由な（人質をとられたような状態）状況が言わせた」と残念がった。
朝鮮戦争北朝鮮拉致被害者家族協議会と拉致被害者家族協議会は4日にソウル市内で記者会見し、拉致被害者・金英男（キム・ヨンナム）さんは「不自由な状況で北朝鮮の政治宣伝を行った」と主張、入国経緯や日本人拉致被害者・横田めぐみさん死亡説について反論した。
　両団体は「拉致が存在しないかのように真実が隠されているという失望と絶望を感じた」と述べ、北朝鮮は拉致を認め被害者家族に謝罪するとともに、拉致被害者とされる人々の安否を確認し送還に向けた手続きを進めるべきだと強調した。