日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

ガンバレ!GODZILLA!

2006年07月29日 21時16分24秒 | 松井秀喜
ヤンキースのチームを離れると生活環境はマイナー扱いとなる厳しいものです。
フロリダ生活の中心となる宿泊するホテルは、キャンプ時の広いコンドミニアムではなく、ごく普通のタイプ。近くには同じ系列の超高級ホテルがあるのに、なぜかこちらのホテルを手配された。おまけにキッチンがないため外食中心になりがちで、ひいきのベトナム料理店にはほぼ毎日のように通うハメに。
練習場もキャンプで使う球場ではなく、マイナー施設を使っている。何から何まで待遇はマイナー並み。
そういえば、今回はチームが移動の手配をしたため、球団と契約しているコンチネンタル機で来るかと思いきや、何と渡された航空券はエコノミーのみの格安航空会社「ジェット・ブルー」のもの。松井は3列シートの窓側に座り、約2時間半の飛行中、1度もトイレに行けなかった。「別に疲れていないよ。巨人のころもエコノミーには乗っていたし」とは言ったが、手荷物引渡し所で一般客と一緒に荷物を待っていたときはさすがにブ然としていた。そして、8月3日(現地時間)には、ニューヨークに帰り、医師の診断を受けるようです。
この扱いの極端さが選手のハングリー精神を養い「なにくそ」と這い上がる気力を植えつけるのです。日本の2軍では、本当にのんびり「お声が掛かる」のを舞っているようですが、アメリカのルーキーリーグ、1A、2A、3Aと連なる待遇の落差は想像を超えている。ひとたびMLBを離れると、マイナーを経験したことのない「GODZILLA」にとって、メイジャーの尊敬される有難さが解ったことでしょう。多くの選手が這い上がってきているんです。2度とマイナーに戻りたくないと必死です。GODZILLA(松井秀喜)の代わりにレフトのポジションを任されている「Melky Cabrera」(背番号70)は、その働きによって、トーリ監督から、松井復帰後にはトレードによる働き場所(スタートメンバーを望める)を約束されているようです。
【米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は29日、当地のマイナーリーグの練習場でティー打撃、ノックなどに約1時間半取り組んだ。両手での素振りも15回行い「(打撃再開に)若干近づいてきた」と話した。】