日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

拝啓 古賀誠 殿

2006年08月14日 22時24分37秒 | 残日録
明日は8月15日です。小泉某は、靖国神社に約束(公約)だからと参拝するでしょう。あんなに簡単に「こんなことくらい」と公約(国債の発行額)を踏みにじりながら、こと靖国に関しては国益もなにもあったもんじゃ~ありません。
自民党の新人議員は130人もの「安倍支持議員」は、総理への条件に、「靖国神社参拝」を打ち出しています。最早戦後は遠く遠くなりましたね。
靖国神社は、正常な形で存在していません。国家元首であられた昭和天皇の戦場で散った兵隊へのお心をないがしろにする形で存在しています。戦後人間天皇となられましたが、靖国神社は、天皇の神社(護国神社)でもありました。A級戦犯合祀以降天皇が英霊にお会いになれない不自然さを、そのままにした責任は誰にあるのでしょうか?戦後の偉大な貴方の先輩首相「吉田茂」は、毎週のように天皇陛下に上奏されていたようです。

あなたとほぼ同年齢の私は、母の兄をガダルカナルで亡くしました。
4歳の時に南方の戦場で父上を亡くされたあなたが、戦場を訪ねられたのは、もちろん議員になられてからでしょうが、あんなにも号泣されて、それで納得された訳ではないでしょう。後方(内地)で指揮する所謂A級戦犯(アメリカの呼称であるこの言葉は好きではないですが)は、「生きて捕虜の辱めを受けるな」とか「靖国で逢おう」とか「靖国の英霊(神)に」とか言葉の羅列で兵士を鼓舞しましたが、戦地の苦しみの万分の一でも知っていたのでしょうか?

あなたが靖国問題を政争の具にしたくないのは理解しています。しかし、安倍総理誕生を望むということは、良心に背いていませんか?心配です。功成り名遂げられたあなたは、残りの人生に何を望んでいらっしゃるのでしょうか?心のままに生きて下さい。