神代植物園に来たのは10年ぶりである。
今日は、妻と一緒に「バラの香りモーニングツアー」に参加してきた。
人気のツアーのようで、電話で申し込んだら、バラフェルティバルの最終日にしか空きがなく、今日になってしまったらしい。
モーニングツアーなので、朝7:45に正門前に集まり、入場券500円×2枚を買って、園内に入る。
園長の挨拶の後、ツアー開始。
講師は蓬田勝之さんと言う方で、資生堂で香りの研究をされた後、今は蓬田バラの香り研究所の所長であり、バラの香り研究の第一人者らしい。
園内にある色々なバラについて、蘊蓄を語り、香りを嗅いで楽しむと言うツアーだ。
限定20名のツアーだが、満席で申し込めなかったという人達も一緒に蘊蓄を聞いている。
ツアーの皆が、次々に鼻をバラの花に近づけて香りを嗅ぐ姿はちょっと異様な光景である。
バラは朝露が残る朝が香る、満開よりも少し開きかけ花が香る、花びらからも香るが中心のほうがより香る、少し息を吹きかけてから嗅ぐのも良い
パパ・メイアンの様な強い香りのものは飽きが来るので、バラ育種家の鈴木省三は「芳純(ほうじゅん)」を作りあげた
等々、バラに関する話題は途切れることがない。
ツアーの後、バラの香りに関する座学も行われた。
蓬田先生が言うには、バラの香りを分析すると、次の7種類に分類できるそうだ。
(1)ダマスク・クラシック
(2)ダマスク・モダン
(3)ティー
(4)フルーティー
(5)ブルー
(6)スパイシー
(7)ミルラ(アニス様)
(3)ティーに分類されているバラを嗅ぐと確かにお茶の臭いがする。
しかし、知らないバラを嗅いだところで、どの種類なのかは全く分からない。
香りを記憶することは難しいと先生も行っていた。確かにそうなのだろう。
鼻の奥には嗅覚受容体があり、人間は388種類だが、犬は1000種類もの臭いをかぎ分けられるらしい。
詳しくは、ここに書いてあった。
人間は歳と共に臭いも鈍感になるらしい。臭いに敏感になることで、老化を防ぐことができる って本当だろうか。
朝の神代植物園の入り口

蓬田さんのバラ香りの説明が始まる

当然?だが年配の方も多い

ピースはどこかで買おうとした品種だ

バラの香りの座学中

これが七種類のバラの香りの分類のサンプル

種類は・・・・なんだっけ

これは咲き方が変わっている

秋バラが満開

§ダリア
バラだけではなくダリアも咲いていた。
ダリアは香りは少ないが、その花の大きさも立ち姿も立派である。
いろいろ異なった色と形で楽しませてくれるのが嬉しい。






§イワヒバ講習会
なるさわ道の駅で買ったイワヒバが家にあるので、その育て方を知りたいと思い、植物会館2階で開催されたイワヒバ講習会に参加した。
会場に入って驚いた。ほとんどか70歳以上の年配の方々ばかりだ。
しかも1階で作品の展示会が行われているようで、そこの関係者や出品者が大勢集まってきたような雰囲気だった。
つまり我々のような、ずぶの素人が参加するようなものでは無かったのかもしれない。
イワヒバについて説明を受けると、私が持っている知識が全く違っていることに気がづいた。
1.巻柏:これでイワヒバと呼ぶ ←(私は岩檜葉と言う字しか知らない)
2.江戸時代より観賞されるようになった古典園芸植物 ←(古典園芸植物って何?キクもかな?)
3.黄色や茶色へと色の変化を楽しむ ←(我が家のヒバは緑色のまま)
4.沢山の品種があり、それぞれ特徴がある ←(なるさわで売られているイワヒバしか知らない)
5.冬は冬眠する、水を与えない、小さく縮む ←(ずっと水を与えていたので緑のままだった)
6.水はけの良い土を選ぶ ←(他の植物と同じような粘りのある土を使っていた)
7.イワヒバだけを鉢に入れて育てる、楽しむ ←(苔や他の植物との寄せ植えが基本だと思っていた)
8.全国に愛好家がおり、日本巻柏連合会という全国規模の組織がある。
説明の後、植え替えの実習が行われたので、参加してみた。
鉢の下に敷く鹿沼土は名前は知っているが、こんなに小石のような物だとは知らなかった。
その上に、根をほぐしたイワヒバを乗せ、周りを肥料を混ぜた細かい鹿沼土を埋めて行き、軽く押し込めたら完成。
植え替えたイワヒバは少し大振りのものだっったが、参加賞として持ち帰ることができた。
植え替えの講習会の後、1階の展示会を見て回る。
形もそうだが、所々黄色や赤茶けた葉が混ざって、正に紅葉しているように見える。
植え替えの時に色々話を聞かせてもらった人は、茨城の人で多くの賞を取っていた。
それもそのはずで、広大な土地にビニールハウスを作って、数百のイワビバを育てており、40年のキャリアをお持ちの方だった。
ほとんどが年配の方の集団。イワヒバの育成の後継者は大丈夫なのだろうか。
毎年、この講習会は開催されるらしいが、もらったイワヒバはちゃんと育ってくれるだろうか。
植え替え講座中

茨城の育成課の40年の歴史を見せて貰った

展示会の作品の一つ

これが(全国からの作品から選ばれた?)東京都知事賞をもらった作品

賞をもらった作品がずらり

左端が鳴沢で買ったもので、右の二つが今日もらってきたイワヒバ

結局、見に行ったら買わずにいれない妻が買ったバラ:アンネフランク

結局、13時近くまで植物園にいた。駐車代がなんと1100円。都立公園なのにちょっと高くない?
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