§準備と出発
毛無山は昨年10月以来、十二ヶ岳は
2013年5月以来である。
昨晩、21時頃にジラに到着して夕飯を食べて早めに就寝して、今朝4時に起床。
いつもの山用の帽子を探したが見つからず、今日は別の帽子にした。
天気は少し雲はあるものの晴れで、気温6℃と涼しい。
5時前には文化洞トンネルの駐車場に着いて、山登り用の準備を行う。
ここでもいつも使っている黒の山用ストックが見つからない。
ピンクでしかも先端ゴム無しのストックで代用する。
西湖に映る鍵掛山?
ルートマップ ヤマレコ
§毛無山まで
5:05にスタート。ところが入り口の所に小動物の死骸があり、嫌な気分にさせられる。
体調はまあまあ。30分続く急勾配は何度登ってもきつい。息が上がる。二度ほど給水休憩。
途中熱くなり薄手の上着はデイパックの中にしまう。
ちょうど6時頃に富士山が真正面に見える場所に到着。
今は日の出が4:30頃なので、もう太陽は高い位置にある。
少し靄が掛かっているとは言え、山中湖までもきれいに見渡せる。
(後で知った話だが、昨日は富士山に雪が降って、7合目くらいから上が白くなっていたらしい)
いつものようにちょこちょこと写真を撮りながら山頂に到着。
しばらく休憩していたが下から登ってくる人はいなかった。
松林から上ってきた道を振り返る
今朝もまあまあの天気だ
PLフィルタを使って雲を撮ってみる
§多くのくさり場を通って十二ヶ岳へ
十二ヶ岳に向かう。一ヶ岳から順に十二ヶ岳まで山頂?に立て札がささっている。
四ヶ岳を過ぎたあたりから、ロープやくさりによる登り下りが始まる。
久しぶりのロープ下りでやり方を忘れてしまっていた。レンジャー部隊のように両足でトントンと跳ねながら下って行くイメージがあったがこでは危険過ぎる。
一歩一歩足場を確認しながら下って行くのが確実で安全であると下っている途中で思い出した。
そうすれば全体重を腕に支えてもらう必要は無くなり、腕にも優しい。
十一ヶ岳の先の垂直ロープを下ると吊り橋があり、そこから先は魔のくさり場上りとなっており、休み休み上りながらやっと十二ヶ岳に到着。
どういう訳かここには小さな社が2つあり、賽銭箱も2つある。どちらを拝めば良いのか・・・・
少し空に雲が多くなってきたが、富士山と西湖は良く見えている。
ゆっくりと休みたい所であるが、残念ながら腰掛けるのに適当な石が見つからない。
斜めになった小さな石の上に腰掛けて富士山を眺める。
ここから先の鬼ヶ岳方面は1度しか行っていない。他の時は、十二ヶ岳から少し戻って西湖方面に下っていた。
しかしこの下りが単調でその長さが尋常ではない。今回はどうしても鬼ヶ岳を越えていやしの里根場まで進みたい。
体力が少し戻ってきた所で出発。
四ヶ岳から十二ヶ岳を望む
八ヶ岳からは展望は無い
十一ヶ岳からは十二ヶ岳が間近に迫る
有名な?吊り橋
吊り橋の先には何本ものくさりとロープがつり下がっている
上ってきた岩場。右側にくさりが垂れ下がっている
向こうが十一ヶ岳
お社①1683mの看板
西湖が鏡のように見える
§結構下りがきついが後は快適な鬼ヶ岳へ
初っ端からロープで垂直落下。だいぶロープ下りにも慣れてきたので恐怖では無い。
ただ毎回山用ストックをデイパックにしまうのが面倒くさいところがある。
一度、ストックが岩に引っかかってデイパックのポケットから抜けて10mほど下に落ちてしまったことがあった。
幸いそれ以上下に落ちずに転がっていたので拾うことができた。
向こうから人が歩いてきた。私よりももう少し年配の男性だ。
十二ヶ岳の登山口(桑留尾;くわるびと呼ぶ)から登ってきて、十二ヶ岳をすぎて節刀ヶ岳まで行って、これからまた桑留尾に戻るそうだ。
服装からみると相当山慣れしているようだった。
くさり場を過ぎると、草木が多い比較的なだらかな登山道を進む。
金山山頂に到着。ここでは鳴沢村ではもう枯れてしまっているミツバツツジが満開である。
気温はまだそれほど上がっておらず、日差しも強くないので、涼しく5月と言うのは絶好の山歩き日和である。
幾つか上り下りの山はあったが、目の前に砂岩の丸い岩が現れた。
そうこれが鬼ヶ岳の角である。気持ち良く歩けたためか、ここまでの時間が短かったように感じる。
2013年5月の時は相当に暑くてかなりへばった記憶があるか、今回はそれほどでも無い。まだ体力に余裕がある感がある。
小休止の後、出発しようとしたところに、男性と続いて2名の女性と挨拶を交わす。
根場から登ってきたと言う。彼らが歩いて来た道を逆に進む。
見晴らしの良い岩から
遠くに鬼ヶ岳が見える
ミツバツツジが満開
新緑の中に富士山
金山山頂。ここにもベンチが欲しい
歩き易い登山道
鬼ヶ岳の角から富士山を望む
§道を間違える
少し下って行くとほぼ垂直に下るアルミ梯子が現れた。どう降りるのか迷ったが梯子背にして降りたのだがこれは失敗だった。
デイパックが梯子の段にあたって前にのめり込みそうになる。さらに体を起こす訳にはいかないので、デイパックを段に押しつけながら降りる。
小高い山の先に富士山が見える。この山を越えると急に視界が開けて西湖と富士山が展望できる場所に出た。
こんな場所は初めてだと思い後ろに看板があるので見てみると、どうも道を間違えたらしい。
ここは雪頭ヶ岳のお花畑と言う所で、このまま進むといやしの里まで下ってしまうようだ。
※雪頭ヶ岳と節刀ヶ岳、同じ発音なので紛らわしい。
このまま根場に下るのは、物足り無い気がしたので、少し時間のロスにはなったがもう一度鬼ヶ岳まで戻ることにした。
今度はアルミ梯子は通常態勢なので問題無く上ることができた。
雪頭ヶ岳のお花畑から
この看板が無かったからまっすぐ根場に向かうところだった
§蜂に刺された?鍵掛峠まで
鬼ヶ岳から鍵掛峠までは、思いの外辛かった。
道幅が細いのと、かなりの急勾配の上り下りが幾つもあるからだ。
それともう一つ事件が発生した。
尾根道を歩いていると、結構頭の周りに沢山の虫が飛び回っており、羽根音がうるさい。
しかも歩いていても一緒に付いてくる。
これが蜂だったら嫌だなと思っていると、突然何かが後ろ首の襟元に落ちてきた。
すると背中の上の所にピリッと電気が走った。何かに刺された様だ。
ヒエーッ、これが蜂だったらまずいぞと思い、シャツのボタンを外して襟を広げて振り落とそうとした。
途端に今度は背中の下あたりにピリッと痛みを感じた。下着の中に入ってしまったようだ。
パニック状態になった。急いでシャツのボタンを外しズボンからシャツを引き出すと共に、下着の裾も引き出して、背中のあたりをパタパタと振り払う。
蜂は出て行っただろうか。ちょっと心配だっかが着崩れたシャツを直す。チクチクは治まったようだ。
蜂に刺されたら腫れて痛みは増すだろうが、幸いにもそれはないようだ。
(その後も痛みはなく、いきやりの湯で鏡で確認してみたところ何ヶ所かは赤くなっていたが、腫れは無かった)
この事件で一気に疲れが出てしまった。しかも行けども行けども鍵掛峠につかない。
そういえばこれまでは山歩きガイド本を持って来ていて、ポイント-ポイント間の距離や時間を確認しながら移動していたが、今回は2回目だしスマホの山旅ロガーの「地図ロイド」で確認できるので不要だと思っていたのが間違いだった。
行き先誤りの件もそうだが、だいたいの距離感や時間を把握するためには、ガイド本は必要だと思った。
1738mは十二ヶ岳よりも高い
なかなか鍵掛峠に着かない
どれが鍵掛山で王岳?
§いやしの里根場へ
後は鍵掛峠からはひたすら下るだけ。
ここで富士登山の下りに発症した膝痛が再発。実は鍵掛峠で膝サポータを装着したにも拘わらずである。
誰も手助けはしてくれないので、ゆっくり歩いては少し休むを繰り返す。
それでもなんとか12時前にはいやしの里に到着。
今回はめずらしく時間通りにきたレトロバスに乗って毛無山登山口まで戻る(運賃340円)。
なだらかなのだが膝には優しくはない
相変わらず中国人観光客の多いいやしの里
時間通りで助かる。乗客も少なかった
☆ランキングは今何位だろうか?
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