夏椿(日本ではこの木を沙羅双樹とも言うそうだが・・・・・自信は無い)が咲きだしました。
花の道で見る事ができます
先日 某紙できれいな記事が有ったので新聞を捜して要約抜粋しました
日本は四季の国では無い、梅雨という雨季がある五季の国だと、俳人の宇多喜代子さんが言っていた。
たしかに、入梅から明けるまで東京の平均は43日にわたる。
嫌われがちな季節だけに存在感がある。
まだこれからが長い。住宅街を歩いていたら、湿気にのって梔子(くちなし)が匂ってきた。
この花はいつも、甘く強い香りで存在を告げる。見ると清楚な白が雨の中へ開いている。
気が付けば、梅雨時に見る花には不思議と白が多い。
山法師、卯の花、夏椿、七変化の紫陽花にも白が多い。
そして地面に目をやれば、ドクダミが暗がりに白十字の星を散らしている。
また、泰山木(たいさんぼく)の花も咲き始めた。
大きく開くこの花も神々しく白い。
<蕾は白蝋/半開が白磁椀/満開時 粉(まご)うかたなき白牡丹>は泰山木を愛でた掘口大学の詩の一節だ。
震災の被災地で霊を慰める大輪もあろうと思う。
梅雨という五つ目の季節は、煙る雨の中に盛んな命の営みを感じる季節でもある
思えば人間以外のどの生きものも、身ひとつの潔さで一生を終えるのだ。
文明の功と罪を問う剣先は今、ひときわ鋭い。
雨に流せる話ではなく。