季は春、 季節は初春、 24節季は立春、
三候=魚上氷(うおこうりをいづる) 割れた氷の間から魚が飛び出る
新暦2月14日~2月18日の5日間
風物詩
「花」 椿 : まだ寒い風の中で、凛と咲く椿は印象的です。今では様々な色や形の園芸品種できたが、やはりなじみなのは、真っ赤な「藪椿」ではないだろうか。花の付け根からぽとりと落ちる様子は「落椿」と呼ばれます。そんな散り際の潔さを好む人も多いようです。
「行事」 渓流釣り : 雪解け水で河川の水量が増してくる春の川。山の栄養分をたっぷり含んだ水は、その清流にすむ生き物たちの糧となって生命の息吹を奏でます。渓流にはサケ科の魚類であるアマゴやイワナ、ヤマメなど渓流釣りで人気の高い淡水魚がいます。夏でも水温が14度前後の冷たい川の上流に住む魚たちです。渓流釣りの解禁は三月から十月前後。冬場は魚たちの繁殖産卵のために禁漁となります。
「魚」 公魚(わかさぎ) : 「公魚」は、凍った湖に穴をあけて釣る「穴釣り」が有名です。本来は鮎のように淡水で生まれ、海で育って、また川をさかのぼるという習性の魚だそうです。近年、湖などに移植されるようになって、陸に封じ込められた公魚の方が良く知られるようになりました。「公魚」という漢字を当てるようになったのは江戸時代、将軍に献上されるようになってから。「公方様(くぼうさま)(将軍)」あるいは「公儀(こうぎ)(幕府)」の魚という意味だったそうです。
雪代山女(ゆきしろやまめ) : 渓流の雪も解け、川魚たちも元気に泳ぎ出します。「雪代」は雪解け水のこと。この頃の山女は「雪代山女」と呼ばれます。ほかにも「雪代岩魚」 「雪代鱒」 ・・・。 きらきらひかる魚たちが、まるで雪の化身のようにみえます。
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