季は秋、 季節は仲秋、 24節季は白露
44候=鶺鴒鳴 (せきれいなく) 鶺鴒(せきれい)が鳴く時期ということです
新暦9月13日~9月17日の5日間
風物詩
「季節」 よく見かける「白鶺鴒(はくせきれい)」は、昔は、北海道で繁殖し、他の地方へは寒くなってから渡ってくる冬鳥だったそうです。今では、よく似た「背黒鶺鴒(せぐろせきれい)」などとともに、本州全体に一年中いる留鳥になりました。黒と白の小鳥で、尾が長く、上下に振る動きが特徴です。イザナギとイザナミの二人の神が結ばれるきっかけを教えたという神話から、「恋教え鳥」という異名をもっています。
「植物」 竹の春 : 木々の葉が色づき始めるころ、竹だけは、やわらかな萌黄色を、みずみずしく茂らせています。竹にとっては今が春なのです。この「竹の春」は、旧暦八月の異称になっています。これに対して筍を育てるために、葉が枯れたようになる旧暦三月は「竹の秋」と呼ばれます。
「花」 白粉花(おしろいばな) : 7月から10月ごろ、枝分かれした各枝先に花をたくさん咲かせます。ひとつひとつの花は短命で一日ほどで終わるが、次々と多くの花を長期間咲かせます。開花後、すぐに丸くて黒い果実を付けるが、この実のかたい皮をつぶすと、中の胚乳から白い粉が出てきます。昔は子供がこの粉を白粉として、顔のつけて遊んでいたそうです。
「魚」 秋刀魚(さんま) : 一年中出回っていますが、秋が旬。なんでも江戸時代は下賤な魚だとされていたとか。でも、落語「目黒のさんま」のお殿様も、秋刀魚のおいしさは認めています。今でも庶民の心強い味方です。
「実」 糸瓜(へちま) : もともと「いとうり」と呼ばれていましたが、変化して「と瓜」になり、「と」が「いろは歌で「へ」と「ち」の間だということから、「へ・ち・間瓜」のなったということです。実は乾かして束子(たわし)に、茎からとれる「糸瓜水(へちますい)」は、咳止めの薬や化粧水にと、美香氏の生活を支えてくれました。
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