城山三郎著 「鼠」読後感想です
大正時代、大財閥と並ぶ栄華を誇った鈴木商店は、流星のように現れ、昭和初頭の恐慌に消えていった商社の盛衰
かつて日本に実在した伝説的総合商社 鈴木商店の話です
平成生まれの人は鈴木商店の名は知らないだろう。
しかし、IHIや神戸製鋼、双日(旧日商岩井)、帝人といった名前ならば、知っているでしょう
驚くなかれ、鈴木商店はそういった会社の親会社です
最盛時には社員数3000人、三菱はもとより三井物産も圧倒し、「日本一の商社」の名を勝ち取っていました
「スエズ運河を通過する全船腹の一割は、“ニッポンのスズキのもの”」と言われたそうです。
そんな会社が なぜ日本から消えてしまったのでしょう、その経緯を丁寧な調査によって追いかけた小説です。
城山三郎著作「鼠」、 読み応えが有り たいへん面白かったです、戦前の「ビジネス」が想像されます。
ビジネスマンには お勧めします