KAZUの雑記帳

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城山三郎著 「鼠」

2015年11月02日 13時31分05秒 | 独り言

城山三郎著 「鼠」読後感想です

大正時代、大財閥と並ぶ栄華を誇った鈴木商店は、流星のように現れ、昭和初頭の恐慌に消えていった商社の盛衰

かつて日本に実在した伝説的総合商社  鈴木商店の話です

平成生まれの人は鈴木商店の名は知らないだろう。

しかし、IHIや神戸製鋼、双日(旧日商岩井)、帝人といった名前ならば、知っているでしょう

驚くなかれ、鈴木商店はそういった会社の親会社です

最盛時には社員数3000人、三菱はもとより三井物産も圧倒し、「日本一の商社」の名を勝ち取っていました

「スエズ運河を通過する全船腹の一割は、“ニッポンのスズキのもの”」と言われたそうです。

そんな会社が なぜ日本から消えてしまったのでしょう、その経緯を丁寧な調査によって追いかけた小説です。

城山三郎著作「鼠」、 読み応えが有り たいへん面白かったです、戦前の「ビジネス」が想像されます。

ビジネスマンには お勧めします